パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
[第247回]
●ntfsパーティション(その2)
前回GPartedでWindowsのファイルシステムntfsでパーティションを作成して、ノーチラス(nautilus。Ubuntuのファイルマネージャ)でそのパーティションに新しいフォルダを作成してみましたところ、拒否されることもなく普通に作成することができてしまいました。
以前に、リナックスのファイルシステムext2でパーティションを作成して、そのパーティションに新しいフォルダを作成しようとしたときは、ユーザーにはその権限がないということで拒否されてしまいました([第244回]参照)。
ユーザーがそれを行なえるためには、chmodコマンドでパーミッションを与える必要がありました。
しかし前回はchmodコマンドを使わなくても、普通にユーザーのままで、USBメモリに新しいフォルダを作成することができてしまいました。
そこで前回は、Windowsのファイルシステムでフォーマットしたパーティションはchmodコマンドでパーミッションを与えなくても、そのままでユーザーでもフルアクセスが許されるらしい、と書きました(推測です)。
推測でものを言うのは慎まなくてはいけません。
ぜひ確認すべきです。
そこで相変わらず多忙なのですが、その確認をしてみました。
●USBメモリにntfsパーティションを作成する
GPartedを起動してUSBメモリにntfsでパーティションを作成します。
ラベルはbkupにしました。
保留中の操作を実行します。
●ntfsパーティションを開く
USBメモリに作成したntfsパーティションを開きました。
マウスで右クリックしてメニューを表示させました。
間違い有りません。「新しいフォルダーの作成」は実行可能です。
「新しいフォルダーの作成」をクリックしました。
「無題のフォルダー」が作成されました。
●USBメモリにext2パーティションを作成する
念には念を入れましょう。
今度はext2パーティションを作って確認してみましょう。
もう一度GPartedを起動して、ntfsパーティションを削除します。
削除したあと、今度はext2パーティションを作成します。
ext2パーティションを作成しました。
●ext2パーティションを開く
USBメモリに作成したext2パーティションを開き、マウスで右クリックしてメニューを表示させました。
「新しいフォルダーの作成」は薄い灰色になっていて、実行できないことを示しています。
[2011.11.13追記]
昨日は時間がなくなってしまいましたので、走り書きのままUPしてしまいました。
そのままでも要旨はおわかりいただけるとは思いますが、ここはやっぱりきちんと整理して「まとめ」を書いておくべきでありましょう。
なので以下少し追記いたしました。
今回、同じUSBメモリに対して、GPartedで同じようにパーティションを作成したのに、ntfsでフォーマットしたパーティションにはそのままでいきなりフォルダの作成ができましたが、ext2で作成したパーティションには、フォルダの作成は許されませんでした。
ext2が特殊なのかといいますと、そうではなくて、むしろリナックスではntfs(Windowsのファイルシステム)が特殊なのです(それは、そうでしょう)。
Ubuntu(リナックス)では、ユーザーは自分のホームフォルダ以外のデバイス、フォルダには許可無くアクセスすることができません。
ext2でフォーマットしたパーティションにchmodコマンドでパーミッションを与えなければならなかったのはそのためです([第245回])。
しかしntfsでフォーマットしたパーティションには最初から(chmodコマンドを使ってパーミッションを変更しなくても)フォルダを作ることができました。
どうしてそういうことになっているのかはわかりません。
またUbuntu11.10以外でもそうなのか、あるいはそうでないのかは、わかりません。
とにかくUbuntu11.10で試してみた限りではそういうことになっています。
[追記ここまで]
今回の確認作業によって、(Ubuntu11.10では)Windowsのファイルシステムでフォーマットしたパーティションは、普通のユーザーでも、フルアクセスが最初から許されることが確認できました。
パソコンをつくろう![第247回]
2011.11.12upload
2011.11.13追記
前へ
次へ
目次へ戻る
ホームページトップへ戻る