2022.12.2
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PIC−USBIO using BASIC

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USBインターフェースを内蔵したPICを使ってWindowsパソコンで外部回路を制御するための各種I/O基板の製作記事です。
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[第117回]



●PICUSBIO−03(66)Timer2(15)フルブリッジPWMモード(1)PIC18F13K50端子配置図

今回はフルブリッジPWMモードです。
下はフルブリッジモードの説明です。

[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F13K50/14K50 Data Sheet

フルブリッジモードでは4本の出力全てを使います。
FIGURE14−8はフルブリッジ回路のサンプルです。

フォワードモードではP1Aはずっとアクティブな出力(アクティブHならばHレベル出力)を続けます。
P1Dはパルス変調出力を行ないます。
P1BとP1Cは非アクティブ出力(アクティブHならばLレベル出力)になります。
上の図ではQBとQCが常時OFF、QAは常時ONでQDがアクティブの期間に負荷(Load)にQAからQDの向きに電流が流れます。

リバースモードではP1Cはずっとアクティブな出力(アクティブHならばHレベル出力)を続けます。
P1Bはパルス変調出力を行ないます。
P1AとP1Dは非アクティブ出力(アクティブHならばLレベル出力)になります。
上の図ではQAとQDが常時OFF、QCは常時ONでQBがアクティブの期間に負荷(Load)にQCからQBの向きに電流が流れます。
P1A、P1B、P1C、P1DはI/Oポートと端子を共用しているのでP1A、P1B、P1C、P1Dを出力にするように対応するTRISCのビットを0にしなければなりません。

PIC18F13K50で各端子の共有について確認するための端子図は[第96回]にありますが参考までに再掲します。

[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F13K50/14K50 Data Sheet

P1AはRC5とpin5を共有しています。
P1BはRC4とpin6を共有しています。
P1CはRC3とpin7を共有しています。
P1DはRC2とpin14を共有しています。
ですからTRISCにはxx0000xxを設定することになります。

下はフォワードモードとリバースモードの波形です。

[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F13K50/14K50 Data Sheet

Data Sheetの説明を読んでフルブリッジPWMモードにはフォワードPWMモードとリバースPWMモードの2種類のPWMモードがあるということは理解していました([第106回])。
2種類のモードがあることは理解していたのですがさらにここまでData Sheetを読み進めてみて、それは独立した2種類のモードというよりも単に向きが逆になるだけで制御としては結局のところ同じモードに過ぎないと理解しました。
PWMモードは出力パルス幅を変えることでたとえばDC−DC電圧変換回路への応用などが考えられ、それはハーフブリッジPWMモード、フルブリッジPWMモードでも基本的には同じことだと考えられます。
しかしフルブリッジPWMモードに「フォワード(前進)」、「リバース(反転)」というネーミングをつけていることから見るとこのモードは主な用途としてパルスモーターの制御などを意識しているように思えます。

電圧制御とかモーター制御なども本当は応用回路の例としてそこまで踏み込んでテストできればよいのですが、残念ながら私にはその方面の知識経験はほとんどありません。
なにごとも経験ではありますけれどそんなところにまで首を突っ込んだりしますといつになっても終りません。
ここではData Sheetにあるのと同じ波形出力が得られることを確認するだけで動作テストを終ることにいたします。

フルブリッジPWMモードは今まで説明をしてきましたシングルPWMモード、ハーフブリッジPWMモードと同様CCP1CONレジスタでモードの選択をします。
CCP1CONは何回もお見せしていますが下に再掲します。

[出典]Microchip Technology Inc. PIC18F13K50/14K50 Data Sheet

CCP1CONのbit7−6を01にするとフルブリッジPWMモード(フォワードモード)になります。
CCP1CONのbit7−6を11にするとフルブリッジPWMモード(リバースモード)になります。
このときbit3−2は11でなければなりません。
そしてbit1−0が00のときPWM出力はactive−highになります。
bit1−0が11のときPWM出力はactive−lowになります。
PWM出力波形の周期やパルス幅の計算はシングルPWMモードと同じです([第108回]参照)。

次回は今までと同じようにプログラムを作ってフルブリッジモードについて動作の確認をすることにします。

PIC−USBIO using BASIC[第117回]
2022.12.2upload

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