2015.11.10
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新製品の紹介(プチ連載です)
周波数カウンタ組立キット

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たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
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[第50回]


●GPS測地情報の精度

当プチ連載もいよいよなんとか無事終了を迎えられそうです。
当連載のそもそもの目的であります周波数カウンタ組立キットにつきましても、その実現に向けて最後の準備中です。
近日中に詳細についてお知らせしたいと思っております。

さて今回のお題なのですが。
当連載のそもそもの目的からしましたら、確かにGPSの1PPS信号は周波数を相当程度正確に測るのに非常に役に立ちました。
しかしGPSの測地情報となりますと、全く目的から外れております。
はっきりいって、どうでもよいことなのですが。
まあ、何かの話のタネにという程度の意味合いで、ことのついでに書いておくことにいたします。

以前に1PPSを使ってVM39S5Gの周波数を測定しましたときには、電波の状態が余りよくなくて、期待したほどの精度は得られませんでした。
同時に測地情報についても得られたデータをもとにしてGoogleMapに座標を入力してみましたところ、位置がかなりずれていました([第25回])。
そのときには控えめに数メートルのずれ、と書いたのですが、実際のところたっぷり十メートル以上ずれていました。

で。
前回書きましたように、1PPS信号が予想外に高精度で得られたことに気をよくして、ついでにもう一度測地情報も取得して、もう一度GoogleMapに落としてみよう、と考えました。
それで、前回の測定の終わりがけにUSB接続をしてデータを取得しました。
ところがあらためてそのデータを見てみますと。
アンテナも受信回路も固定しているにもかかわらず、得られた位置の座標は微妙に変化しています。
一定ではありません。
そのうちの適当な値をGoogleMapに落としてみました。



うーん。やっぱりずれていますねえ。
画面右下にスケール(10m)があります。
建物(パレス守山)からたっぷり10m以上離れて、道路のど真ん中を示しています。
どうも位置座標の精度はそれほどでもないようです。

いろいろあちこちのサイトの記事をつまみ読みしますと、GPSはもともと軍事用に開発されたものなので、その位置情報はそれなりに高精度なのだそうですが、それが悪用されないように民間用にはわざと精度を落として提供しているのだとか。
しかしカーナビはちゃんと道路の中に収まっているじゃないか、という当然の疑問には、カーナビの場合にはソフトで道路からはみ出さないように補正している、と解説している記事もありました。
真偽のほどは定かではありません。

もしそういうことだとしますと、昨今話題の自動運転カーなど危なくて乗れたものじゃありませんでしょう。
あるいはただ単に私が測定に使用しましたGPSモジュール、UBS−1612の精度がこの程度ということなのかもしれませんし、GoogleMapの精度がこの程度、ということなのかもしれません。

ま。
いずれにしましても周波数カウンタからはちょいと外れた話題ですから、これについてはこれ以上追求するのはやめておきましょう。

周波数カウンタ組立キット[第50回]
2015.11.10upload

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