新製品の紹介(プチ連載です)
周波数カウンタ組立キット
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たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
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[第26回]
●GPSで1PPSを(14)1PPSをLED表示
UBX−1612(NEO−5)から出力される1PPS(Pulse Per Second)信号は非常に幅の狭いパルスです。
接続テストを繰り返していく中でずっとオシロスコープをつないで観測するのも面倒な話ですので、パルスの有無をLEDに表示するようにしました。
元の信号のままではLEDの点灯時間のON/OFFに差が有りすぎるので、74HC74でデューティ50%のパルス出力にしました。
1秒点灯1秒消灯のパルス(周期2秒、周波数0.5Hz)です。
つぎはぎだらけの基板になってしまいました。
●1PPSの精度を測ってみる
1PPSは高精度の1秒パルスということになっています。
一体どの程度高精度なのか測ってみることにしました。
[第17回]で秋月から購入した超高精度温度補償型水晶発振器VCTCXO(12.8MHz±1ppm)VM39S5Gを長時間カウントして12799996Hzという値を得ました。
この12.8MHzを1PPSで測定したら1PPSの精度がどのくらいのものであるかわかるのではないかと考えました。
しかしどうやったら最小限の測定誤差で測定することができるでしょうか。
ちょっと悩みましたがいい案を思いつきました。
さきほどの1PPSをLED表示する回路から得た0.5HzとVM39S5Gの12.8MHzを74HC00で受けてその出力をカウントすれば1PPSから得られる1秒の間の12.8MHzパルスを正確にカウントできるはずです。
この測定は試作品周波数カウンタ回路を上の回路図のように一部手を加えて行ないました。
測定中の様子です。
周波数カウンタには12800001が表示されています。
しばらく見ていましたら12800001のほかに、時々12800000、12800002が表示されました。
うーん。
これは…。
おそらく、GPSの1PPSもVM39S5Gの12.8MHzも、その両方が共にめちゃめちゃ高精度だということではないでしょうか。
1週間もの間117の時報に合わせてカウントを続けた、あの努力は一体何だったのでありましょうか。
ちょいと複雑な気持ちであります。
周波数カウンタ組立キット[第26回]
2015.10.15upload
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