PICBASICコンパイラ
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まるでインタプリタ。でもコンパイラです。超カンタン超シンプルです。
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[第112回]
●SDカードIF(32)SDカードをWindows7に接続(5)CSVファイル(3)EXCELでは問題あり
前回からの続きです。
前回はバイナリファイルとして作成したTEST29.BINをもとにして即席で作ったBINCSV.EXEでCSVファイルを作成しました。
新たに作成したのはTEST29.CSVです。
そのTEST29.CSVをTeraPadで開いてデータとデータの間に「,」が入っていることを確認しました。
ところがTEST29.CSVファイルをEXCELで開いたところまさかの異常表示になってしまいました。
その画像を下に再掲します。
最初の2文字(スペースと!)はそれぞれ別々のセルに入ったのですがどういうわけか残りは全部(ご丁寧に「,」も含めて)ひとつのセルに入ってしまいました。
まさかの異常表示に冷静さを失ってしまい、原因追求のために「シラミつぶし」をやりはじめてしまいました。
落ち着いてよくよく表示画面を確認すればそんな無駄なことをする必要などありませんでした。
わかることのその1。
スペース(コード20)と!(コード21)はちゃんと別々のセルに入っている。
その2。
その次の文字データからがひとつのセルに入っている。
その3。
しかしよく見ると表示されているのはその次の文字データではなくて、一文字欠落している。
それは?
TEST29.CSVをTeraPadで開いたときの画像を再掲します。
ふたつの画像を見比べてみるとEXCELで欠落した文字がわかります。
欠落している文字は「”」(コード22)です。
そういうことだったのか!
やっと合点できました。
ここでテキストファイルをEXCELで開いたときの画像([第110回])を再掲します。
「文字列の引用符」のところに「”」が表示されています。
そういうことだったのでした。
「”」が文字列を示す記号と解釈されたためその次の「,」から後ろがひとつの文字列になってしまったのでした。
そういうことなら、ということで「”」とその次の「,」を削除したCSVファイルを作ってそれをEXCELで開いてみました。
今度は正しく開くことができました。
なお上の画像をよく見ると1箇所おかしなところがあります。
セルL1とセルM1が空白になっています。
その前後の文字は「+」と「−」です。
その間の文字は?
上のほうのTEST29.CSVをTeraPadで開いたときの画像を確認してみるとそこには「,」があることがわかります。
文字の「,」を区切り文字の「,」で区切るため「,」が3個続いています。
ここをEXCELは「,」「スペース」「,」「スペース」「,」と解釈したようです。
なるほど。
全て納得できました。
これにて一件落着です。
といきたいところだったのですが。
まだ落着ではありませんでした。
EXCELでCSVファイル開くという作業をしていくなかで気が付いたことがあります。
というか本来ならもっと早く気が付くべきでした。
EXCELでCSVファイルを開くというのは、本来はこんなことではなかったはずでした。
ただのテストならばこういうのも有りかもしれませんが…。
次回に続きます。
PICBASICコンパイラ[第112回]
2023.12.17upload
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