パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
当記事は2010年9月から「TTLでCPUをつくろう!」というタイトルの もとにほとんど毎日連載をしてきたものを再編集したものです。 2011.6.20
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☆いつものごとく泥沼の展開に。(2)マウスとフロントオーディオとプリンタ(3題話のようですが)
組立説明書とWindows7のセットアップ説明書も出来あがり、友人(初心者)2名による実際の組立作業も成功裏に終わったのでいよいよ販売を開始するつもりだったのですけれど…。
次々に想定外の事態が発生し、販売開始は当面延期せざるを得なくなってしまいました。
あせる心を押さえてひとつずつ問題を解決していくのでありますが…。

[第66回]

●どえりゃあことがおきてしまいました

土曜日、日曜日と中2日を空けての更新です。
この2日間はまたしても困ったことがおきてしまいまして、といいますか、困ったことに気が付いてしまいまして、それでとてもホームページの更新どころではなかったのです。
説明書の作成も頓挫してしまいました。
実に困ったことです。

あ。
でも、どえりゃあことといいますのは、その「困ったこと」ではありません。
それにつきましてはまた後日るるご説明申し上げます。

この日曜日は、名古屋でもどえりゃあことがおきましたけれど(ご存知のとおり、トリプル投票とその結果のことです)、ここでどえりゃあことといいますのはもちろん選挙のことではありません。

毎回お話しておりますように、毎日あれこれ作業に追われておりますので、どうしてもリアルタイムでお伝えするのは難しくて、何日か経過してからお伝えすることになってしまいます。
ツイッターなどとてもやってられまへん。
ということで、そのどえりゃあことがおきてしまいましたのは、もう1週間も前のことなのでありますが…。

●突然煙がぶわっと…

このところパソコン組立キットのソフトウエア説明書作成のために、Windows7のセットアップ作業と、その後の設定とか、アプリケーションのインストールとかいろいろの説明を書いておりまして、場合によっては、ハードディスクをクリアして、また最初からWindows7のセットアップをやり直したりというような、なかなかに面倒なことを繰り返しております。

そういうことになりますと、パソコンもきちんと組み立てた状態で使う、というわけにもいかなくて、半分ばらしたような状態で使うことになります。
なにしろ机の上はもうすでに雑多なもので占領されてしまっておりますから、床に置くしかありません。
それでもほかの作業をしようとすると、邪魔になったりしますから、ハードディスクも床の上に置いたままで、それをひきずりながら、あちらにずらし、こちらの隅に追いやって、というなかなかにひどい状況で作業をしておりました。

で。
その日も、朝一番にその半分バラック状態の組立パソコンに電源を入れましたところ。
突然、鼻をつくような刺激臭とともに、ぶわっとパソコンから白い煙が上がりました。
およよっ。

人間は想定外のことが突然発生いたしますと、一瞬かなしばりにあって、思考停止に陥ります。
で、あわててつまらぬことをやったりいたします。
あわててパソコンのパワースイッチをパカパカと必死で押しましたけれど、煙はおさまりません。
あああ。こ、こわれてしまうう。

おお。そうだ。そうだった。
メインスイッチを切らなくては。
やっと、そのことに気が付いて、コンセントのスイッチを切りました。
この間、数秒。

さて、おちついて。
現場検証です。
いったい何がおきたのだ。

こんなことになっておりました。

ご覧の通り電源ケーブルが激しく燃えて、ビニール被覆が焼け焦げて熱で溶けてしまっています。

もう1枚。アップで。

うわあ。
これはひどい。

なぜこのようなことになったのか、最初は原因がわかりませんでした。
電源ケーブルがショートしたことは間違いありません。
しかしなぜ?
電源ケーブルの先を追っていきましたら、火元がわかりました。

コネクタの一部が熱で溶けてしまっています。
うう。
ここが火元に間違いありません。

えっ。
このコネクタは、ハードディスクの…。

うわあっ…!

しばし。絶句。
心臓が…。止まってしまいそう…。顔面蒼白。冷や汗たらり。
え、えりゃあこっちゃあ…。

むっ。
すると。
火元はハードディスクかっ。
ハードディスクが火を吹いた?
んな、ばかな…。

あっ。
わかった…。
わかりましたっ。

危ないから、気をつけようと思っていたのですよお。
じつは。

コネクタの左端がありません。
SATAコネクタは信号用も電源用も実にやわな作りなのですよねえ。
抜くときにちょいとこじてしまったらしく、気が付いたらこんなふうになっておりました。
あ。
じつは。
信号用のSATAコネクタも1本、同じように折ってしまっておりまして。
どーしてもっと丈夫なコネクタにしてくれないのさあ。

で。
これじゃあ、差したつもりでもゆるんで抜けてしまいます。
危ない。危ない。
だから、このコネクタは使わないように、って。

でも、これ。
実は、ATA電源コネクタからSATAに変換するコネクタケーブルで、SATAコネクタがもう1つ、つまり合計2個ついています。

だから。
もったいなくて捨てられなくて。
なに。
壊れたほうは使わないように注意して使えば。大丈夫さあ。

んでも。
やっぱり、うっかりして、壊れているほうをハードディスクにつないじゃったようです。
しかも、ほかの作業の邪魔になるからと、その前日に、部屋の隅へ、がさがさっとひきずって片付けたのでありました。
んで。
コネクタが外れかかって、ハードディスクの端子部分で、電源端子同士がおそらくショートしたのでありましょう。

原因はわかりましたが。
ハードディスクは大丈夫か?

とりあえず、こげて炭化したところは削り落として、端子を清掃いたしました。

うう。
見たところは、なんとかきれいになりましたが。さて。

おお。

なにごともなかったかのように。
Windows7が起動いたしました。
だから。
こーいういいかげんな使い方をしてはいけないんだってば。

んでも。

もったいなくって、やっぱり捨てられません。
こげて、ちぎれてしまった電源ケーブルを接続して、Windows7が動いております。
ええ。医者の不養生であります。

それにしても、このパソコン組立キットに使っております電源。
潟Tイズのichi Power 250Wですけれど。
ビニール被覆が焼け焦げて溶けてしまうほどの過電流が流れて、それでも壊れなかったとは、なんと意外に丈夫ではありませぬか。
あれ?
電源って。ヒューズ内蔵していませんでしたっけ?

あ。
ともあれ、皆様。
他山の石でございます。
SATAケーブルはきわめてやわでございますゆえ、誤ってコネクタを壊しませぬよう、十分にご用心くださいませ。
CPUをつくろう!第721回(2011.2.7upload)を再編集

パソコンをつくろう![第66回]
2011.6.20upload
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