パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
[第331回]
●パソコンのバックアップ(23)Windows7マシンのバックアップ
このところずっとパソコンのバックアップについて書いています。
そもそものことの起こりは3ヶ月ほど前に仕事で使っているWindows98SEマシンが起動しなくなったことでした。
そのことについては[第309回]で書いています。
そのときは8年も前のバックアップアーカイブが残っていたので最悪の事態はかろうじて避けられました。
そこであらためて確認してみたところもう何年もの間まともにバックアップをしてこなかったことに気が付きました。
「紺屋の白袴」もいいところです。
これはいかんということでこの機会に本気でバックアップに取り組むことにしました。
以前の回にも書いていますが、私は仕事で何台ものパソコンを用途に応じて使い分けています。
Windows98SEマシンがまだ現役で3台稼動しています。
相当に古いマシンですがWindows98SEは目的によってはなかなかに便利なのでいまだに手放せません。
9月に起動しなくなったのはそのうちの1台です。
そのほかにWindows7マシンが2台稼動しています。
ほかにも余り使わなくて普段は寝たままのWindows98SEマシンとWindows10マシンが各1台、それに自宅にもWindows7マシンがあります。
さらには万一の場合に備えて予備のWindows98SEマシンが数台あります。
とりあえずはそのうちの普段使用していることの多い数台のマシンのバックアップ作業を行いました。
今までバックアップについては余りつっこんで考えてこなかったためにいざまともにバックアップをしようとしたところちょいと困ったことに直面してしまいました。
私が仕事で一番多く使っているWindows7マシンには1TBのハードディスクを搭載しています。
当初は500GBだったのですがあれこれ使っているうちにだんだん空き容量が少なくなってきたために1TBのハードディスクに交換したのですが、それからもう何年も経っています。
今にして思えば1TBに交換する時点でもっとよく考えるべきでした。
そのときには500GBに比べると1TBのハードディスクが割安に思えたため余り深く考えることもせずに1TBに交換してしまったのでした。
いざそのWindows7マシンのバックアップをとろうとして困ってしまったのはまさにそのハードディスクの容量が原因でした。
いえ、さすがに1TBの全部は使っていません。
しかしなにしろたっぷり1TBもあるものですから、とりあえずはこの位もあればよいだろうということで、余り深く考えもしないでCドライブだけで600GBも割り当ててしまっていました。
ところが今まではバックアップというともっぱらMaxblast 5で圧縮アーカイブを作って保存していたのですが、今回手持ちのパソコンの全てのバックアップをとるという作業のなかで、圧縮アーカイブを作成してベリファイまでOKになったものでも解凍に失敗するという経験をしてしまいました。
せっかくバックアップをしたつもりでもあとになって復元できないのでは元も子もありません。
やはり安全を第一に考えるならば圧縮アーカイブではなくて1対1のクローンディスクを作成するべきという結論に至りました。
そこではたと困ってしまいました。
500GBのハードディスクなら手持ちがあります。
1TBも数台は持っているのですが全て過去のバックアップ用に使ってしまっていて空いているものがありません。
大は小を兼ねるといいますがそうではない場合もあることを思い知らされました。
500GBに600GBのクローンは作成できません。
600GBの全てはまだ使っていませんからさらに不要なファイルを削除するなりすればなんとか500GB以下に縮めることはできそうです。
しかし単純に空きを増やしたからといってそこでパーティションを縮めるのは危険です。
となるとまずはバックアップをとってから…ということになります。
それじゃあ堂々巡りです。
結局急遽新しいハードディスクを1台調達することになりました。
ハードディスクを購入するのは久し振りです。
インターネットで確認してみたところ以前に比べると1TBのハードディスクはかなり安価になってきていましたが。
おいおい。
もう1000円か1500円も追加すれば2TBが入手できるじゃないか。
ええっ。
さらにもう2000円も出せば4TBが買える?
ということで割安な4TBのハードディスクを買ってしまいました。
今ならば思います。
そんな大容量のハードディスクを買うよりも割高であっても2TBを2台買うか、それよりもいっそ1TBを4台買うほうがうんと使い出があるということを。
ま。
それは後になってから気付くことです。
とにかく新しく入手した4TBのハードディスクにWindows7マシーンのクローンを作成しておいてから、600GBもあるCドライブの縮小作業にとりかかりました。
ずっと以前からCドライブはできるだけ小さくすべきということを頭ではわかっていたつもりでした。
しかしなまじ容量の大きいハードディスクを手にしたためCドライブに600GBなんてとんでもない大容量を割り当ててしまったのでした。
それまで写真であるとか説明書であるとかいろいろなテータファイルをごっちゃにして詰め込んでいたところを順次整理して、大きく写真ファイル専用のドライブとドキュメント専用のドライブを別に作ってそこにまとめて移動した上で慎重に作業してなんとかCドライブを300GBにまで縮めることができました。
ところが私にはその時点では本当のところがまだわかっていませんでした。
1TBのハードディスクでCドライブを300GBにまで縮めた結果、700GBも余裕ができてしまいました。
うむむ。
このままではなんとも勿体無い。
おおそうだ。
ここに写真ファイル専用のDドライブとして200GBとドキュメント専用のEドライブとして200GBを割り当ててもよいではないか。
それでもまだ300GBも余るから余裕ではないか。
ということで1TBのハードディスクにCドライブ300GB、Dドライブ200GB、Eドライブ200GBを割り当ててしまいました。
そのときはそれでよいと思ったのですが。
急ぎのご注文などをこなしつつ、バックアップに関連したアプリケーションをあれこれ試したりしながら気が付いたらもう師走ではありませんか。
あれ?
いつも主に使っているWindows7のバックアップはどうなったんだっけ?
毎々書いておりますが本当に歳は取りたくないものであります。
その肝心のところが抜け落ちてしまっておりました。
あかん。
急いでバックアップをしなければ。
え?
300GB+200GB+200GB=700GB?
だめじゃないの。
やっぱりクローンを作成するためには1TBのハードディスクが別に必要であることに気が付きました。
新しく入手した4TBにクローンを作成することはできます。
それはバックアップをとるためのいわば中間のワークとして使っただけでしたから今ならクローンとして使うことは可能です。
しかし。
さすがにそれは勿体無いじゃありませんか。
そこでやっと結論に行き着きました。
Windows7マシンに今までのように1TBのハードディスクを1台搭載するのではなくて、500GBのハードディスクを2台搭載して、その1台にはCドライブを割り当て、もう1台にはDドライブとEドライブを割り当てればよいではないか。
なぜ1TB1台よりも500GB2台のほうがよいのか?
ちょっと長くなってしまいましたので、それについては次回に書くことにいたします。
パソコンをつくろう![第331回]
2021.12.10upload
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