2011.10.27
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パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!

[第235回]


●Screenshotに音がついていました

このところUbuntu11.10について書いております。
Screenshotについてあともう少しだけ書いておきましょう。

Ubuntu11.10の検証を進めるために、Screenshotで画面コピーをしておりましたら、なにやら異音がするのに気が付きました。
画面コピーをするたびに、どこかでカサコソ音がします。
はじめはゴキブリかと。
いや。あるいはまた物の怪の登場かと。

そういえば、Ubuntu11.10をセットアップした当初はスピーカー出力がミュートになっておりましたのを、サウンドプレーヤーの動作の確認をするために、サウンドONにしたあたりから、その異音が始まったらしいことに気が付きました。
音量を上げて、確かめてみて、やっとわかりました。

なんと、カメラのシャッター音だったのです。
画面コピーをする度に。
カシャリ。
でした。

むむ。
なんと。遊んでる。
といいますか、余裕といいますか。
念の為にUbuntu11.04で確認してみましたが、シャッター音はありません。
Ubuntu11.10で加えられたようです。

まあこれは人によっては耳障りと思うかも知れませんし、どうでもよい機能なのでしょうけれど。
でもしかし。
細かいところまで常に工夫を怠らないぞ、常に前進していくのだぞ、という開発者の心意気のようなものを感じるじゃありませんか。

常に工夫といいますと。
Screenshotで、もうひとつ気が付いたことがあります。
取るに足らないような非常にささいなことかも知れませんが。

こちらはUbuntu11.04での[PrintScreen]キーによる画面コピーです。

そしてこちらは同じくUbuntu11.04のScreenshotアプリによる画面コピーです。

両者の違いがわかりますでしょうか?
後者が実際の画面そのままなのに対して、前者では選択された部分に色がついていません。
私はこのことにはすぐに気が付きました。

説明書の作成などで画面コピーが必要なときに、[PrintScreen]キーを押す方が、Screenshotアプリを起動するよりもはるかに簡単です。
おまけにScreenshotの場合には「セルフタイマー」機能を使っているために、なおさらです(「セルフタイマー」機能を使う理由については[第185回]を参照願います)。
ですけれど、上の2つの画像を比較して一目瞭然でありますように、説明図としてのアッピール度が全く異なってしまいます。
その違いのために、本来なら[PrintScreen]キーを押してコピーを作成すれば済むところでも、場面によってはわざわざScreenshotアプリを起動して画面コピーを撮ることがしばしばありました。

ところで、こちらはUbuntu11.10での[PrintScreen]キーによる画面コピーです。

こちらは同じくUbuntu11.10のScreenshotアプリによる画面コピーです。

どちらも、同じ画面が撮れています。
わずか半年の間に、こんな細かいところまでしっかりと改良されていたのです。

●頑張れ!リナックス!

ま、このことは、Ubuntuそのものの改良というよりも、Screenshotというアプリケーションに由来するものなのでしょうけれど、しかしUbuntuを含めたリナックスという大きなシステム設計に携わる人達の熱意とか誠意とかというものを垣間見たような気がいたします。
思わず、「いいぞ、リナックス!」「頑張れ、Ubuntu!」と叫びたくなってしまいます(年甲斐も無く)。

リナックスの開発チームの皆様の真意がどのあたりにあるのか詳しいことは存じ上げませんが、その発祥からの経緯を傍観させていただいての勝手な感想を申し上げますと、これはもうWindows(あるいはMacか?)に追いつけ、追い越せということにあるように思います。

私はといえば、もう10年以上も前に、Windows98の時代に初めてリナックス(Slackware)をちょいとさわったのが最初の経験でした。
おお。
Slackwareはまだ生きていて(ごめんなさい)進化しつづけていたのですね。
時間ができてきましたら、そのうちまた挑戦してみたいものです。

当時の印象はといいますと、これはもうシロートにはとてもムリ、の一言に尽きると思います。
しかし、当時すでにWindowsはDOSユーザーを見捨てる路線を進みつつありましたので、Slackwareのコマンドライン堅持の姿勢を頼もしく思い、しばし熱い視線を送ったものでありました。

が。
日本ではいつしかSlackwareは他のディストリビュージョンに押されて影が薄くなってしまいました。
一方他のディストリビュージョンはといいますと、実に不出来でWindowsの亜流としか思えないものばかりで、どうやらその方向に進化?(それとも退化?)していくように見えて、やがて私はリナックスに興味を失ってしまったのでありました。

しかし、しかし。
十幾年ぶりにリナックス(Ubuntu)に再会してみましたら、その進化には文字通り目を見張るものがありました。
Windowsの亜流だなど、とんでもない。
これはもう、すばらしい進化です。

たとえて言いましたら。
いかにも子供で真っ黒けのちんちくりんの男の子のようだった彼女が、十年ぶりに再会してみたら、まぶしいばかりの美女に変身を遂げていた、とでも言いましょうか(これはもうムネキュンの松本零士の世界ですなあ)。

今回説明をいたしましたスクリーンコピーの機能ひとつをとってみましても、もうぶっちぎりでWindows7をはるかに超えているじゃありませんか([第233回]あたりから再読願います)。

ううう。
リナックス、頑張れぇぇ!おじさんも、おおえんするぞおぉぉ!

パソコンをつくろう![第235回]
2011.10.27upload

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