2011.9.27
前へ
次へ
目次へ戻る
ホームページトップへ戻る

パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!

[第220回]


●拡張パーティションを前に詰める

前回、UBUNTUシステムパーティションの後に約200GBの間を空けて、linux−swapパーティションのための拡張パーティションを置いたのですが、ちょっと考えていることがあって、それを試すために、間を空けないで、かつまた拡張パーティションもlinux−swapパーティションと同じ2GBのサイズに変更いたしました。
その作業は前回も説明しましたように、一旦linux−swapパーティションと拡張パーティションを削除してしまって、あらためて拡張パーティションとlinux−swapパーティションを作成するという手順でおこないます。

そのように作業をしたあとのハードデイスクのパーティションの配置です。


このように変更したあとで、UBUNTU11.04を起動しましたら、次のように表示されました。

linux−swapパーティションを前に詰めたことが原因のようです。
ま。しかし、swap領域をずらしただけですから、なんとかしてくれるだろう、と考えて、普通のUBUNTUを選択して起動しました。
今から思うと、recovery modeのほうが良かったかもしれません。

それでも幸いにしてUBUNTU11.04は無事立ち上がってくれました。


●念の為にバックアップイメージを保存する

念の為に、clonezillaを使って、ハードディスクのまるごとバックアップをしておきます。
途中の説明は適宜省略します。

「ローカルディスクをイメージに保存」を選択します。


イメージの保存名を設定します。

デフォルトで表示される「2011−09−24−10−img」という名前にします。

バックアップイメージが保存されました。


●システムパーティションを縮小する

ちょっと確認したいことがありますから、禁断の(?)パーティションのサイズ縮小を行ないます。
/dev/sda1(97.66GB)を選択して、[リサイズ/移動]をクリックします。


新しいサイズを40GB(40000)にします。


そうすると、システムパーティションとlinux−swapパーティションの間に空きができてしまいます。

ちょっとわけがあって、linax−swapを前に詰めます。

そのために、まず拡張パーティションとlinux−swapパーティションを削除します。


UBUNTUシステムパーティション(/dev/sda1)のサイズが約40GBになって、そのすぐ後に拡張パーティションが置かれて、その中にlinux−swapパーティションが置かれました。


●バックアップイメージを保存します

このようにするわけは後で説明します。
上のようにパーティションを変更したハードデイスクのイメージをclonezillaを使って作成し保存します。


イメージの保存名は、さきほどと同じ「2011−09−24−10−img」と表示されます。

最後の10は今の時刻を示します。
さきほどの作業からまだ余り時間が経っていないので、10時台のままであることが、10と表示される理由です。
さきほど保存したバックアップイメージと同じ名前にならないようにします。
「2011−09−24−10−img−2」にしました。

このあとキーボードから[y][Enter]と入力することで、バックアップイメージが作成されます。

以前にパーティションを縮小したときは、clonezillaでバックアップイメージを作成する過程でエラーになってしまいました([第214回])が、今回はとくにエラーにはならずに終了できました。

●システムをリストアするハードディスクを用意します

今回確かめたかったのはこういうことです。
clonezillaの解説によると、clonezillaは、バックアップイメージを保存したときのハードデイスクとサイズが同じか、それよりも大きいハードデイスクにしか、そのイメージからリストアすることができない、ということになっています。
しかし、もとのハードディスクよりもサイズは小さいけれど、実際にパーティションを作成してあるサイズよりも大きいサイズのハードディスクならば、リストアできるのではないだろうか、と考えたので、それを確かめてみたかったのです。

さきほどバックアップしたハードディスクのサイズは1TBありますけれど、パーティションのサイズはスワップパーティションを含めても42GBです。
そこで、そのサイズよりも大きい80GBのハードディスクに、リストアしてみることにしました。
80GBのハードディスクです。

ハードディスク全部を使ってUBUNTUシステムパーティションとスワップパーティションが作成されています。
これを削除します。

全て削除しました。


仮のパーティション(10GB)を作成しました。


●システムを復元(リストア)します

さきほど保存したバックアップイメージからシステムをリストアします。

sda1がシステムをリストアする80GBのハードディスクです。
仮に作成した10GBのパーティションが認識されていて、sda1 10.5GB ext2と表示されていることを記憶しておいてください。

「restoredisk イメージをローカルディスクにリストア」を選択します。


リストアするイメージを選択します。

さきほど保存した「2011−09−24−10−img−2」を選択します。

コピー先のディスクとして、80GBのディスクが表示されますが…。

ちょっと様子が変です。

表示を拡大してみました。

10.5GBのはずなのに、0GBと表示されています。

●エラー発生!

いいかなあ、と思いつつ先に進みましたら、やっぱり良くはありませんでした。

エラーになってしまいました。
やはりパーティションのサイズではなくて、ハードディスクそのもののサイズが関係しているようです。
clonezillaを使ってハードディスクのまるごとバックアップをする場合には、そのバックアップをしたときのハードディスクと同じか大きいサイズのハードディスクにしか、リストアできないことが確認できました。

パソコンをつくろう![第220回]
2011.9.27upload

前へ
次へ
目次へ戻る
ホームページトップへ戻る