パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
[第220回]
●拡張パーティションを前に詰める
前回、UBUNTUシステムパーティションの後に約200GBの間を空けて、linux−swapパーティションのための拡張パーティションを置いたのですが、ちょっと考えていることがあって、それを試すために、間を空けないで、かつまた拡張パーティションもlinux−swapパーティションと同じ2GBのサイズに変更いたしました。
その作業は前回も説明しましたように、一旦linux−swapパーティションと拡張パーティションを削除してしまって、あらためて拡張パーティションとlinux−swapパーティションを作成するという手順でおこないます。
そのように作業をしたあとのハードデイスクのパーティションの配置です。
このように変更したあとで、UBUNTU11.04を起動しましたら、次のように表示されました。
linux−swapパーティションを前に詰めたことが原因のようです。
ま。しかし、swap領域をずらしただけですから、なんとかしてくれるだろう、と考えて、普通のUBUNTUを選択して起動しました。
今から思うと、recovery modeのほうが良かったかもしれません。
それでも幸いにしてUBUNTU11.04は無事立ち上がってくれました。
●念の為にバックアップイメージを保存する
念の為に、clonezillaを使って、ハードディスクのまるごとバックアップをしておきます。
途中の説明は適宜省略します。
「ローカルディスクをイメージに保存」を選択します。
イメージの保存名を設定します。
デフォルトで表示される「2011−09−24−10−img」という名前にします。
バックアップイメージが保存されました。
●システムパーティションを縮小する
ちょっと確認したいことがありますから、禁断の(?)パーティションのサイズ縮小を行ないます。
/dev/sda1(97.66GB)を選択して、[リサイズ/移動]をクリックします。
新しいサイズを40GB(40000)にします。
そうすると、システムパーティションとlinux−swapパーティションの間に空きができてしまいます。
ちょっとわけがあって、linax−swapを前に詰めます。
そのために、まず拡張パーティションとlinux−swapパーティションを削除します。
UBUNTUシステムパーティション(/dev/sda1)のサイズが約40GBになって、そのすぐ後に拡張パーティションが置かれて、その中にlinux−swapパーティションが置かれました。
●バックアップイメージを保存します
このようにするわけは後で説明します。
上のようにパーティションを変更したハードデイスクのイメージをclonezillaを使って作成し保存します。
イメージの保存名は、さきほどと同じ「2011−09−24−10−img」と表示されます。
最後の10は今の時刻を示します。
さきほどの作業からまだ余り時間が経っていないので、10時台のままであることが、10と表示される理由です。
さきほど保存したバックアップイメージと同じ名前にならないようにします。
「2011−09−24−10−img−2」にしました。
このあとキーボードから[y][Enter]と入力することで、バックアップイメージが作成されます。
以前にパーティションを縮小したときは、clonezillaでバックアップイメージを作成する過程でエラーになってしまいました([第214回])が、今回はとくにエラーにはならずに終了できました。
●システムをリストアするハードディスクを用意します
今回確かめたかったのはこういうことです。
clonezillaの解説によると、clonezillaは、バックアップイメージを保存したときのハードデイスクとサイズが同じか、それよりも大きいハードデイスクにしか、そのイメージからリストアすることができない、ということになっています。
しかし、もとのハードディスクよりもサイズは小さいけれど、実際にパーティションを作成してあるサイズよりも大きいサイズのハードディスクならば、リストアできるのではないだろうか、と考えたので、それを確かめてみたかったのです。
さきほどバックアップしたハードディスクのサイズは1TBありますけれど、パーティションのサイズはスワップパーティションを含めても42GBです。
そこで、そのサイズよりも大きい80GBのハードディスクに、リストアしてみることにしました。
80GBのハードディスクです。
ハードディスク全部を使ってUBUNTUシステムパーティションとスワップパーティションが作成されています。
これを削除します。
全て削除しました。
仮のパーティション(10GB)を作成しました。
●システムを復元(リストア)します
さきほど保存したバックアップイメージからシステムをリストアします。
sda1がシステムをリストアする80GBのハードディスクです。
仮に作成した10GBのパーティションが認識されていて、sda1 10.5GB ext2と表示されていることを記憶しておいてください。
「restoredisk イメージをローカルディスクにリストア」を選択します。
リストアするイメージを選択します。
さきほど保存した「2011−09−24−10−img−2」を選択します。
コピー先のディスクとして、80GBのディスクが表示されますが…。
ちょっと様子が変です。
表示を拡大してみました。
10.5GBのはずなのに、0GBと表示されています。
●エラー発生!
いいかなあ、と思いつつ先に進みましたら、やっぱり良くはありませんでした。
エラーになってしまいました。
やはりパーティションのサイズではなくて、ハードディスクそのもののサイズが関係しているようです。
clonezillaを使ってハードディスクのまるごとバックアップをする場合には、そのバックアップをしたときのハードディスクと同じか大きいサイズのハードディスクにしか、リストアできないことが確認できました。
パソコンをつくろう![第220回]
2011.9.27upload
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