2015.10.22
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新製品の紹介(プチ連載です)
周波数カウンタ組立キット

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たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
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[第32回]


再び117で


GPSの1PPSについては前回書きましたように、わずかなゆらぎがあるように思います。
しかしはっきりした根拠があるわけではありません。
それを示唆する実験レポートがみつかったのですが、何せ20年も昔のものですから、根拠にするにはちょっと弱いでしょう。
ではどうするかといいますと、これ以上はどうしようもないようです。
あ。
うまくいくかどうかはやってみなければわかりませんが、ひとつ腹案があります。
うまくいったら、ご報告いたします。

さて、表題です。
117の時報を利用してVM39S5Gの精度を計測する実験は[第11回][第17回]で行なってそれなりの結果を得ました。
ところがGPSの1PPSを使った測定結果とはわずかですが開きが出てしまいました。
前回の検討によってGPSの1PPSにもちょっと信頼性に疑問が生じてしまったのですが、それでもそれまでの測定によって、私が購入したVM39S5Gの出力周波数はほぼ12800002Hzに間違いはなさそうです。
しかし117を利用した測定結果では12799996Hzに落ち着いてしまいました。
ここまで何日もかけてあれこれ実験をしてきた結果から考えると、どうも後者にはより疑いがあるように思われます。
そこで。

もう一度、117を使って再テストをしてみることにしました。
今回は表示をデジカメで撮るのを止めて、目視して筆記することにしました。
そのためにプログラムを工夫して、スイッチを押した瞬間の値をおよそ1分程度表示を停止させるようにしました(もちろん裏でカウントは継続しています)。
また先回はどうせ読めないからということで末尾2桁は表示しませんでしたが、今回はそのように1分くらいは表示が停止しますから末尾まで表示させるようにしました。
先回同様オーバーフローした上位桁は計算によって求められますから、筆記するときにつけ加えました。

残念なことに約24時間経ったところでついうっかりケーブルをひっかけてしまってカウントが停止してしまいました。
ですのでわずか1日の記録しかとれませんでしたが、なんだか怪しい結果になってしまいました。
どうも何かがありそうです。










16進 十進 経過秒 平均値 秒換算誤差
10月20日 17:05





17:10 E4E1A071 3839991921 300 12799973 -0.001

17:20 2AEACAA75 11520486005 900 12800540 0.037

17:30 478608F3E 19199463230 1500 12799642 -0.053

17:40 64223C83D 26879445053 2100 12799735 -0.043

17:50 80BD79A76 34558417526 2700 12799413 -0.124

18:00 9D5B5BD75 42240163189 3300 12800049 0.013

18:10 B9F78F13E 49920143678 3900 12800036 0.011

18:21 D96E8B476 58366407798 4560 12799650 -0.125

18:30 F33167576 65281619318 5100 12800317 0.126

18:40 10FCAB7B79 72958573433 5700 12799749 -0.112

18:50 12C685C594 80640066964 6300 12800010 0.005

19:00 14902A3075 88318029941 6900 12799714 -0.154

21:00 2A067379D6 180480080352 14100 12800005 0.006

22:00 34C00E9A76 226560481910 17700 12800027 0.037
10月21日 8:00 A009BCA775 687358125941 53700 12799965 -0.147

8:10 A1D3AA2BF5 695040879605 54300 12800016 0.068

9:00 AAC45F5CB2 733439024306 57300 12799982 -0.081

10:00 B57EFE4259 779519672921 60900 12799994 -0.029

11:00 C039993D95 825600064917 64500 12800001 0.005

15:00 EB23F60A5F 1009920641631 78900 12800008 0.049

16:00 F5DE94E5F1 1056001287665 82500 12800015 0.097


なんだか「ゆらぎ」があるように思えます。
それにたまたまにしても秒換算の誤差がちょっと小さ過ぎるようにも思えます。
秒換算の誤差は平均値×経過秒を12800000で割ったものです。
117の時報を聞いてプッシュスイッチを押しますから、大体0.1〜0.2秒あたりが有りうる値だと思います。
たまにフライングしたかなと思うときもありましたが、それにしてもこの値はちょっとはてな?と思える数値です。

本日は時間がなくなってしまいました。
次回に続きます。

周波数カウンタ組立キット[第32回]
2015.10.22upload

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