2017.12.30
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第146回]



●カーソルマークが表示されません?

新マイコン独立化セットをご購入いただいた大阪府のM様からメールをいただきました。
さっそく組み立ててND80ZVに接続したところ、VGAディスプレイにはカーソルマークが表示されますが、CRT回路を液晶TVに接続したところカーソルマークが表示されません、とのことでした。
いや、そんなはずは…。
そういえば、CRTディスプレイについては最終テストの段階でちょっと接続して「うん。ちゃんと表示するな。よし、OK」ということで済ませてしまいました。
なにしろずっと書いてきましたように、とにかく予定が遅れて遅れて、もう一日も早く皆様にお届けしなくては、という一心で、あせっておりましたので、よくよく考えてみましたら、「はて、カーソルは表示されていたっけ?」
で。
CRTディスプレイを引っ張り出してきて接続してみましたら、確かにカーソルが表示されません。

はて、一体なぜこんなことに?
そういえば、当初はカーソルマークは点滅する仕様だったところを、最終的にキャラクタを反転表示させることでカーソル位置を示す、という方法に落ち着いたのでした([総合第121回]参照)。
わかりました。
CRT回路ではカーソルが表示されない原因が。
キャラクタの反転表示はカラーIF回路の出力を利用しています。
それは当初のカラー表示回路では想定していなかったことで、カラー表示回路はVGA専用という考え方から、CRT回路にはその配線はしてありません。
したがって当然のことながら、キャラクタの反転表示はCRT回路には反映されず、その結果としてカーソルが表示されなくなってしまったのでした。

さてどうするか?
考えてみたのですが、回路を改造するしか他に適当な方法がみつかりませんでした。
CRT回路からの出力を使われる場合には、回路の一部を次のように変更してください。
1)IC36(74HC11)のpin9にきているラインをカットします。
2)そのpin9とIC30(74HC04)のpin2をジャンパ配線します。
下の写真を参考にしてください。

右下に配線が見えますが、試作版を修正している線ですから、皆様の基板には関係ない配線です。

CRTディスプレイにカーソルが表示されるようになりました。


すでに表示されている文字のところにカーソルを移動すると、その文字が反転表示されます。


ご指摘いただきました大阪府のM様、ご協力有難うございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第146回]
2017.12.30upload

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