マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作
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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第145回]
●カーソルマークは点滅しません
USB接続をしてWindowsのDOSプロンプトで表示動作するZB3BASICではカーソルマークが点滅します。
今年(2017年)4月に発売しましたマイコン独立化セットもCRT/VGA画面表示でカーソルマークが点滅します。
それらに対して今回発売しました新マイコン独立化セットでは、表示速度を上げるためにカーソルマークは点滅しないで表示したまま静止します。
しかしそのままではカーソルを移動してすでに表示されている文字のところに持っていくとその文字がカーソルに隠れて見えなくなってしまうため、カーソル位置の文字は反転表示するようにしてあります。
新マイコン独立化セットのカーソル表示については[総合第121回]で説明していますので参照してください。
●独立型に追加した機能はUSB接続型ではエラーになります
独立型での画面表示はVGA/CRTインターフェースを介して行なっているため、Windowsの画面表示を利用しているUSB接続型での画面表示とは働きが異なっています。
そのため今回独立型の画面表示に限って追加した機能はUSB接続型では使用することができません。
単に実行できないだけではなくて、プログラムの作成においても、新しく追加した命令を使ってプログラムを作成しようとすると正しく作成されない場合があります。
以下に実例を示します。
USB接続型のDOSプロンプト画面です。
独立型で作成してSDカードに保存したBASICプログラムをLIST表示させましたが、一部が誤って表示されています。
行番号20、45、70、80でCLOSEと表示されていますが、これは独立型ZB3BASICに新しく追加されたCOLOR命令です。
独立型ZB3BASICでは正しく表示されます。
その下では新しくプログラムを作成しています。
行番号30でERR:1が表示されています。
POS、CSRLINは独立型ZB3BASICに新しく追加されたシステム変数ですが、USB接続型のZB3BASICには組み込まれていないためエラーが表示されます。
なおBASICシステムに組み込まれていない命令、システム変数、関数などは全てユーザー用の変数として解読されます。
行番号20のTAB()も独立型ZB3BASICに新しく追加された関数ですが、USB接続型のZB3BASICには組み込まれていません。
しかしエラーが表示されていないのはTAB()がユーザーが定義した配列として解読されているためです。
実はPOSもCSRLINもユーザー変数として解読されています。
ここでERR:1が表示されたのはCSRLINがユーザー変数として解読されたため、その名前がルール違反であるということでエラー表示されたためです。
ZB3BASICではユーザー変数は5文字以内という制約があります。
いずれもUSB接続型ZB3BASICでは正しく作成、表示、実行をすることはできません。
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第145回]
2017.12.28upload
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