2013.9.22
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第479回]


●E−80のCP/M互換DOSでは232Cは未完成なのですが…

前回の終わりのところに、E−80用のCP/M互換DOSでは、BIOSの232C機能部分は未完成です、と書きました。
注意深い読者様でしたならば、[第477回]でH様がE−80のCP/Mモードで232C送受信のテストをしてみえることに気付かれたことと思います。

232Cに関してはE−80とND80ZVとではハードウェアが全く異なるために、ND80ZVのBIOSのままでは使い物にならないとするならば、一体H様はそこのところをどのようにしてクリアされたのでしょうか?

H様もそのこと(E−80のCP/M互換DOSでは232C機能、具体的にはファンクション03および04が働かないこと)に気が付かれて、そのことについてはメールでご指摘をいただきました。

まあ、普通はそれで「できません」で終わってしまうところなのですが、さすがはH様です。
プロ顔負けという形容がありますが、H様はまさにその形容がぴったりという感じです。

E−80試作3号機をH様にお送りしましたときに、参考にしていただければという気持ちで、私が動作テストに使ったテストプログラムをCDROMに入れて、テスト内容の簡単な説明書と共にお送りしました。
H様はその説明書を参考にされて、CDROMにありました232Cのマシン語テストプログラム(232TEST1,232TEST2)をうまく組み込んで利用されたのだそうです。

こちらが232TEST1のアセンブルリストです。
2013/7/27  20:48  232test1.txt
END=802F
              ;;; E-80 232C CH0 TEST(sousin)
              ; 12/12/10 12/11 13/7/27
              ;
                ORG $8000
              ;
8000 3E64       LD A,64
8002 ED         DB ED
8003 39         DB 39
8004 00         DB 00
8005 3E07       LD A,07
8007 ED         DB ED
8008 39         DB 39
8009 02         DB 02
800A 3E00       LD A,00
800C ED         DB ED
800D 39         DB 39
800E 04         DB 04
800F 212880     LD HL,DATA
8012 56       LP1:LD D,(HL)
8013 ED       LP2:DB ED
8014 38         DB 38
8015 04         DB 04
8016 E602       AND 02
8018 CA1380     JP Z,LP2
801B ED         DB ED
801C 11         DB 11
801D 06         DB 06
801E 23         INC HL
801F 7A         LD A,D
8020 FE0A       CP 0A
8022 C21280     JP NZ,LP1
8025 C33310     JP $1033
8028 41       DATA:DB 41
8029 42         DB 42
802A 43         DB 43
802B 37         DB 37
802C 38         DB 38
802D 39         DB 39
802E 0D         DB 0D
802F 0A         DB 0A
              ;
DATA         =8028  LP1          =8012  LP2          =8013  


こちらが232TEST2のアセンブルリストです。

2013/7/27  20:49  232test2.txt
END=802F
              ;;; E-80 232C CH0 TEST(jusin)
              ; 12/12/10 12/11 13/7/27
              ;
                ORG $8000
              ;
8000 3E64       LD A,64
8002 ED         DB ED
8003 39         DB 39
8004 00         DB 00
8005 3E07       LD A,07
8007 ED         DB ED
8008 39         DB 39
8009 02         DB 02
800A 3E00       LD A,00
800C ED         DB ED
800D 39         DB 39
800E 04         DB 04
800F 212880     LD HL,DATABF
8012 ED       LP2:DB ED
8013 38         DB 38
8014 04         DB 04
8015 E680       AND 80
8017 CA1280     JP Z,LP2
801A ED         DB ED
801B 10         DB 10
801C 08         DB 08
801D 72         LD (HL),D
801E 23         INC HL
801F 7A         LD A,D
8020 FE0A       CP 0A
8022 C21280     JP NZ,LP2
8025 C33310     JP $1033
8028 00       DATABF:DB 00
8029 00         DB 00
802A 00         DB 00
802B 00         DB 00
802C 00         DB 00
802D 00         DB 00
802E 00         DB 00
802F 00         DB 00
              ;
DATABF       =8028  LP2          =8012  

いずれも単独で機能するプログラムですし、なるべく簡単にテストしてしまおうという気持ちで作ったものですので、これを組み込んで使うためにはそれなりの知識と経験が必要です。
しかもこのプログラムは「CP/Mモード」ではなくて「ZB3BASICモード」でテストするためのプログラムです。

それを難なくこなされたH様はさすがでありまして、実に心強い助っ人であります。
H様。今後ともご協力いただきますようお願いいたします。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第479回]
2013.9.22upload

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