2013.9.21
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第478回]


●なんと紙テープパンチャ/リーダーです!

Y様からちょいと大きな荷物が届きました。
開けますと、中から出てきましたのは、なんと紙テープパンチャ/リーダーです。

紙テープリーダーは、もうかれこれ40年近くも昔に、そのころ勤めておりました会社のコンピュータールームに置いてあったのを覚えております。
そのころでも紙テープは主役ではなく、プログラムやデータはパンチカードで入力していました。
私は電算室要員ではありませんでしたので紙テープリーダーの使い道はよくわかりませんが、起動用か何かそのような特殊目的だったように思われます。
しかし今になって実物にお目にかかることになろうとは夢想だにしておりませんでした。
私はもっと大きな装置を想像していたのですが、これは卓上用なのだそうで、実物ははるかに小さく軽いです。

Y様からは
「手元に紙テープパンチャ/リーダーがあります。
これを送りますので、E−80に接続して、CP/M互換DOSのPTR: PTP:での動作の確認をお願いします」
というメールをいただいておりました。

紙テープパンチャ/リーダーと一緒に未使用の紙テープとパンチ済みの紙テープも届きました。
写真で紙テープパンチャ/リーダーに装着してあるのは未使用の紙テープで、紙テープが通っているのはパンチ部分です。
リーダー部は装置の左側(この写真では上方)にあります。
それとは別に写真に写っている大きい巻きが未使用テープで、小さい巻きはプログラムがパンチ済みです。

Y様の説明によりますと、
「マイクロソフト社がビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏の2人だけのときに開発してMITS社に売り込み、
同社から最初のプログラムとして発売されたAltairBASICのインタプリタ本体がパンチされた紙テープです。
これは後のマイクロソフトBASICとなりました。マイクロソフト社にとっては記念碑的紙テープです」
とのことです。
これを所有してみえるY様自身が
「現存して今ここに有ることが奇跡です」
と言ってみえます。

「できれば、それがE−80で動くかどうか確認してほしい」
とのことなのでありますが、果たして動きますかどうか。

実は。
そのCP/M互換DOSのPTP:とPTR:なのですが。
まだ実装されていないのです。

前回ご紹介しましたH様からのメールで、
「CP/M互換DOSのBIOSで232Cがエラーになります」
とのご指摘をうけて、思い出しました。
そうでした。
E−80は232C関係についてはND80ZVとはハードが異なるため、BIOSのその部分は丸ごと書き換えが必要です。
しかしそうしているだけの時間がありませんでしたので、とりあえずBIOSとは別にマシン語プログラムを書いて、それでテストをしたのでした。

いずれ、E−80の製品版を納入するときまでにBIOSに組み込んで、と考えていたのでありますが、こういうことになりますと、その作業もしなければなりません。
相変わらず多忙な日々が続きそうです。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第478回]
2013.9.21upload

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