パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
当記事は2010年9月から「TTLでCPUをつくろう!」というタイトルの もとにほとんど毎日連載をしてきたものを再編集したものです。 |
2011.6.20 前へ 次へ 目次へ戻る ホームページトップへ戻る |
☆いつものごとく泥沼の展開に。(3)LANネットワーク 組立説明書とWindows7のセットアップ説明書も出来あがり、友人(初心者)2名による実際の組立作業も成功裏に終わったのでいよいよ販売を開始するつもりだったのですけれど…。 次々に想定外の事態が発生し、販売開始は当面延期せざるを得なくなってしまいました。 あせる心を押さえてひとつずつ問題を解決していくのでありますが…。 |
[第80回]
●異なるワークグループ間でのアクセス
前回は、よく確かめもしないで、「異なるワークグループ間ではアクセスができない」と思い込んでしまったことにつきまして、訂正をいたしました。
まことに恥でございます。
なにごとについても、ものを言う前にしっかり確かめることが肝要です。
そこで。
今更、遅いのですけれど。
異なるワークグループ間でのアクセスを検証してみました。
まずは手順といたしまして、ルーターを使わないネットワークでのテストです。
[第72回]と同じ構成ですが、念の為にIPアドレスは少し変えてあります。
先のテストではワークグループはDORAEMONだったのですが、今回はパソコンごとにそれぞれ別のワークグループにしてあります。
●異なるワークグループを設定
WindowsXPパソコンに、コンピュータ名nobita、ワークグループ名nobiを設定しました。
IPアドレス123.45.67.10を設定します。
Windows98SEパソコンに、コンピュータ名sizuka、ワークグループ名minamotoを設定します。
IPアドレス123.45.67.11を設定します。
Windows7パソコンに、コンピュータ名takesi、ワークグループ名goudaを設定しました。
IPアドレス123.45.67.12を設定します。
Windows98パソコンに、コンピュータ名suneo、ワークグループhonekawaを設定します。
IPアドレス123.45.67.13を設定します。
●それぞれのパソコンでネットワークを開いてみる
nobita(WindowsXP)のネットワークを開きました。
おお。全てのワークグループが表示されました。
ここではまずワークグループを表示させましたが、WindowsXPでは、表示のさせ方により、ワークグループに関係無く、ネットワーク上の共有フォルダを一覧表示させることもできます。
nobita(WindowsXP)で、ワークグループgoudaを開いてみました。
takesi(Windows7)が表示されました。
nobita(WindowsXP)上で、takesi(Windows7)を開きました。
takesi(Windows7)の共有フォルダが表示されました。
nobita(WindowsXP)上で、takesiの共有フォルダtakesikyoyuを開きました。
共有フォルダtakesikyoyuの中にあるファイルが表示されました。
次はtakesi(Windows7)のネットワークを開いてみました。
Windows7ではワークグループに関係無くネットワーク上のパソコンがすべて表示されます。
takesi(Windows7)で、suneo(Windows98)を開いてみました。
suneo(Windows98)の共有フォルダが表示されました。
takesi(Windows7)上で、suneo(Windows98)の共有フォルダbitmapを開きました。
共有フォルダbitmapの中にあるファイルが表示されました。
次はsizuka(Windows98SE)のネットワークを開いてみました。
ネットワーク上のワークグループが全て表示されました。
sizuka(Windows98SE)で、ワークグループnobiを開きました。
nobita(WindowsXP)が表示されました。
sizuka(Windows98SE)上で、nobita(WindowsXP)を開きました。
nobita(WindowsXP)の共有フォルダが表示されました。
sizuka(Windows98SE)上で、nobita(WindowsXP)の共有フォルダSheredDocを開きました。
共有フォルダSheredDocの中にあるファイルが表示されました。
●ルーター付きのネットワークに参加しました
今度はルーターのあるネットワークに参加させてみます。
上のテストでは固定IPアドレスを与えましたが、今回は固定にしないで、ルーターから割り当ててもらう設定にします。
そのための設定変更をします。
コンピュータ名とグループ名は変更しません。
nobita(WindowsXP)のIPアドレスを自動にします。
sizuka(Windows98SE)のIPアドレスを自動にします。
takesi(Windows7)のIPアドレスを自動にします。
suneo(Windows98)のIPアドレスを自動にします。
この図のような接続になります。
w7_32−PC(Windows7)とmailserver(Windows98SE)は、もとのワークグループであるWORKGROUPのままです。
形としては、そこにnobita、sizuka、takesi、suneoがそれぞれ異なるワークグループ名で参加したことになります。
IPアドレスはルーターから自動で割り当てられますが、pingコマンドで確認したところ、図中に示したアドレスが割り当てられていました。
下はIPアドレスを確認するために、mailserver(Windows98SE)のMSDOSプロンプトでpingを実行しているところです。
pingについては[第72回]で簡単に説明をいたしました。
nobita(WindowsXP)のネットワークを開いてみました。
workgroupを含めてネットワーク上の全てのワークグループが表示されました。
sizuka(Windows98SE)のネットワークを開いてみました。
全てのワークグループが表示されました。
suneo(Windows98)のネットワークを開きました。
全てのワークグループが表示されました。
TAKESI(Windows7)のネットワークを開きました。
ワークグループに関係無く、ネットワーク上にある全てのコンピュータが表示されました。
W7_32−PC(Windows7)のネットワークを開きました。
ネットワーク上にある全てのコンピュータが表示されました。
mailserver(Windows98SE)のネットワークを開きました。
ネットワーク上にある全てのワークグループが表示されました。
今回もたっぷり時間がかかってしまい、しっかり疲れてしまいました。
しかし、ここまで徹底してテストしたおかげで、ワークグループに関係無くアクセスできることが確かめられました。
ただ、ワークグループが異なっていることが関係しているのかも知れませんが、Windows7でネットワークを開いたときに、全てのコンピュータが表示されるまでには、かなり時間がかかりました。
pingコマンドではすぐに認識して返ってきていますのに、どうしてこんなに長い時間(数分)かかってしまうのか、いささか疑問ではあります。
ま。今回はあくまで確認のためのテストでこういうことをしたのですが、しかし、あえてワークグループを別々に設定する必要は余りないのでは、と思いますから、基本的には同じワークグループ名にしたほうがよいのではないか、と思います。
ネットワークについては結構あれこれ確かめなければならないことが出てきてしまい、そのために、パソコン組立キットのソフトウェア説明書の作業も10日以上も止まったままになってしまいましたが、これでやっと作業を再開できそうです。
CPUをつくろう!第735回(2011.2.22upload)を再編集
パソコンをつくろう![第80回]
2011.6.20upload
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