パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
当記事は2010年9月から「TTLでCPUをつくろう!」というタイトルの もとにほとんど毎日連載をしてきたものを再編集したものです。 2011.6.19
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☆いつものごとく泥沼の展開に。(1)メールができません!
組立説明書とWindows7のセットアップ説明書も出来あがり、友人(初心者)2名による実際の組立作業も成功裏に終わったのでいよいよ販売を開始するつもりだったのですけれど…。
次々に想定外の事態が発生し、販売開始は当面延期せざるを得なくなってしまいました。
あせる心を押さえてひとつずつ問題を解決していくのでありますが…。

[第52回]

●2日間多忙でしたので

この土曜日と日曜日の2日間は更新ができませんでした。
週末でどこかに遊びに行っていたわけではありません。
また名古屋が珍しく大雪だったことも関係はありません。
朝から晩までひたすら目下の懸案と格闘しておりました。

ひとつはもちろん、Windows Liveメールについてです。
いまひとつは、またまた突然に気が付いてしまった、困った問題についてです。
その困ったことにつきましても順次お話を進めてまいります。

実はメールにつきまして。
何回もお話しておりますように、私は今だにおもな作業はWindows98SEで行なっております。
なにしろずっと自作パソコンのみで来ておりまして、その間何台かのパソコンは壊れていったのでありますが、そこが自作なものですから、とにかく完全には壊れないのでありますね。

これが世間一般の皆様方の場合ですと。
起動できなくなったとか、ちょいと動作があやしくなってきたというようなことがありますと、修理に出して法外な修理代を取られるよりは、新しいパソコンに買い換えた方がいいということになりまして、すると大抵はOSが新しいバージョンになってしまっているということになりますから、自然にMicrosoft様のバージョンアップの流れに乗ってしまいます。

ところが私の場合には、幸か不幸か、大抵は直してしまうのであります。
ええ。なにしろ自作でありますから、全て実費。
非常に安くあがってしまいます。

また話がそれていってしまいますが。
まだつい先日。
今年の正月のことでしたが、近い親類のものが寄りましたおりに、パソコンの話題になりまして。
甥と姪のパソコンが昨年暮れにあい前後して壊れてしまったとか。
2台とも全く起動しなくなってしまったというのでありますね。
よくある話です。
不幸は連れ立って訪れるものなのです。
弱り目に祟り目とか、泣きっ面に蜂などと申します。

姪のパソコンはもう何年も前のWindowsXPパソコン。
だから寿命かなあ、と言っております。
「でも、買い換えると高いし、困ったなあ…。伯父さん。なんとかならない?」
うら若き姪にそんなことを言われると、つい。
「よっしゃあ。おじさんに、まっかせなさいっ」
なんていいところを見せようとしてしまったりいたします。

甥のパソコンは、まだ昨夏に家電量販店で買ったばかりのWindows7なのだそうです。
だめじゃないの。そんなに早く壊れたりしたら。
で。幾らで買ったの?
え?十…ン万円?
え?Windows7の64ビット?
え?それで、オフィス2010もついてる?
どーして、そーいうものを買うのかねえ。
どーせ、インターネットを見るだけでしょお。オフィスなんか要るの?
え?
安いと思った?
どこが。安いのさ?

とにかくおじさんの家に持ってらっしゃい。
見てあげるから。

まずは甥っ子のWindows7です。
モニタが壊れたという可能性もありますから。
モニタをつなぎかえてみたのですが、確かに起動しません。
うんともすんとも言いません。
こりゃあひどい。

あ。
でも買ったのが去年の夏?
じゃあ保証期間のど真ん中だ。
保証書あるんでしょ?

え?どこにいったか覚えがない?
だめじゃないの。
だから。
メーカー製のパソコンなんて、だめなんだよなあ。
とにかく、保証書を探して。
買ったお店に持って行きなさい。

さて。
次は姪っ子のパソコン。
コイツはもう耐用年数を超えておりますから、気楽にバラせます。
中を見てみますと、おおSocket478じゃありませんか。
こちらもうんともすんともいいません。

じつは。
突然起動しなくなったような場合。
ROM BIOSに異常が発生していることが、ままあります。
そんな場合には、コンセントから電源プラグを抜いて、ショートピンをCMOS Clearの位置にして数秒間そのままにしたあと、ふたたびノーマルポジションにしてから、電源をONにすると生き返ってしまったりいたします。
蘇生術みたいなものです。
参考までに。
パソコン組立キットのマザーボードBIOSTAR G31M+のMANUALには、そこのあたりについて次のように書かれています。

これはG31M+の場合ですが、他のマザーボードでもたいていは同じようになっています。
で。もちろんそれもやってみたのですが、生き返ってはくれません。
こうなりますと、たいていは、マザーボードのご臨終を疑います。
幸い、socket478のマザーボードなら手持ちで余っているものがあります。
CPUやメモリが破損している可能性もありますが、それも手持ちがありますから、いろいろ交換してみれば、何が悪いかわかるはず。
手持ちのマザーボードにCPUとメモリを乗せ替えて電源をONにしてみましたが、やっぱり起動いたしません。

うーん。おかしいなあ。
メモリがトラブっている場合は警告音が鳴るはずだし、普通に使っていてCPUが壊れることはまれだと思うし…。
突然、ひらめきました。
ひょっとしたら。

電源を交換したら。
なにごともなかったかのように、蘇生してしまいました。
電源が壊れたことが原因だったのでした。
幸い、パソコン組立キットのために、サイズの電源を仕入れてありましたので、それに交換して修理完了です。
「わあ。伯父さん。ありがとう」

ということで。
WindowsXPパソコンが1台蘇生してしまったために、Windows7の需要が1台棚上げとなりました。

ながながと余計なお話をしてしまいましたが、そういった次第で、私の場合にはまだなかなかにWindows98がご臨終いただけないものですから、ついずっと使っておりますのです。
ええ。今度こそご臨終か、と思っても、蘇生術やら移植手術やらを施しますと、生き返ってしまうのですねえ。
もうゾンビといいますか、ほとんどサイボーグですなあ。

それがいったいどうしたのか、といいますと、つまり、いまだにメールはWindows98SE上で、古い古いOutlook ExpressやOperaのメールや、最近は余り使わなくなりましたが、Netscapeなどを使ったりしております。
インターネットのアクセスにはちょいちょいWindows7を使うようになりましたが、それもブラウザはOperaをダウンロードして使っております。
Internet Explorerは使いにくいのです。
つまり、Windows7では、メールは全然やってなかったのです。

パソコン組立キットの説明書として、Windows7のセットアップについては、もちろん書くつもりでおりました。
しかし、こうなってきますと、メールについても詳しく書かなくてはなりません。
ということは。
実際に自分自身で、Windows7上でメールを使えるように設定をして、そして使って確かめてみなくてはなりません。
その場合。
ただ自分で使ってみるだけならば、自分の好きなように必要な部分だけ設定すればよいのですけれど、皆様に説明するということになりますと、そんな勝手にはできません。
きちんと順を追って説明をしなければなりません。

あの。
一度セットアップをしてしまいますと。
手続きが再現できなくなってしまうのですよねえ。
それは、インストール済みです。削除しますか?
なんて聞かれてしまったりします。
で。説明書を書くために、せっかくセットアップしたものをもう一度削除してしまってから、再度セットアップをしたり、ということで、なかなかに手間がかかります。

本日はWindows Liveメールの初期設定について書くつもりだったのですが、余計なことを書いていましたら、時間がなくなってしまいました。
また次回に説明いたします。
CPUをつくろう!第706回(2011.1.17upload)を再編集

パソコンをつくろう![第52回]
2011.6.19upload
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