パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!
当記事は2010年9月から「TTLでCPUをつくろう!」というタイトルの もとにほとんど毎日連載をしてきたものを再編集したものです。 2011.6.17
前へ
次へ
目次へ戻る
ホームページトップへ戻る
☆ついにパソコン組立キットを企画することに…
プロローク(第1回〜第39回)のいきさつから、ながらく休止していたパソコン組立キットの企画を決意し、その販売に向けての準備に着手します。
ユーザー本位の組み立てキットとするために、使用するパーツはそれぞれ正規代理店を通じて仕入れることにします。
自身でも試作をしながら組立説明書とWindows7のセットアップ説明書を作成し、いざ販売開始…。
というところまでがテーマになっています。

[第40回]

●なんだか引っ込みがつかないところに来てしまったような…

さて組立キットも敷居が高いということになりますと…。
なんとか敷居の低い組立キットはできないものか。
そのようなことを考えてしまいます。
むむ。そういうことを考えたりすると、引っ込みがつかなくなったりして…。
考えない方が身のためなんだけどなあ。

ですよねえ。
あちこち、もうメチャ安の組立キットが出てますでしょ。
いまさら中日電工が手がけてみたって…。
ねえ。

そんなことを考えているうちに、どんどん方角違いに行ってしまうようなのですけれど。
いえ。
でも全然守備範囲外ということではないのですよ。
その昔、Windows98の時代には、オリジナルのマシンを販売していたこともあったのです。
Windows98マシンの組立キットもありました。


でもですね。
[第38回]でも書きましたように所詮弱小企業が超巨大資本に伍していくことなどできるわけがないのですよね。
この方面では多分もう私の出る幕などないと思っておりました。
WindowsXPもVistaも使う気はありませんでしたし。

んでも、この秋からこっち、なんだかもう一度やらなきゃならないような状況がどんどん出て来てしまいまして…。

あ。そんなに背中を押さないで。
わかった。わかりましたよ。
こうなったら。
腹を決めて一丁やるか。
そう。
中日電工製Windows7パソコン組立キット。
あ。
でも。
Windows7正規品。

それが入手できないことにはお話になりません。
さて、どうしましょう。
その昔は、Windows98をMicrosoftの正規代理店(二次代理店)から仕入れていましたけれど。
それはもう10年以上も前の話です。
しかも、当時と今とでは業界の規模が違います。
うちのような弱小零細カンパニーに果たしてWindows7を卸してくれるところがありますでしょうか。

●Windows7(DSP版)の仕入れができましたよ!

いやあ。世の中にはときとして不思議なことがおきるものでございますねえ。

Windows7 Home Premium 32bit(DSP版)を仕入れることができてしまいましたよ。
もちろん正規のルートです。
正規も正規。
なんとMicrosoftの一次代理店からの直接仕入れです。
これくらい確かな正規品はありませんよお。

あ。DSP版というのは、昔はOEM版と言っておりましたが、単体で販売される製品版に対してそのような名称で呼ばれます。
OS単体では販売できず、パソコンの製造販売業者が販売するパソコンにプリインストールするか、もしくはパソコンの主要なパーツとともに販売することを条件に、Microsoftからライセンスを供与されます。
製品版のユーザーはMicrosoftからサポートを受けることができますが、DSP版の場合にはMicrosoftに代わってそのパソコン、またはパーツの販売業者からサポートを受けることになります。

DSP版はエンドユーザーには下の写真の左側に見えているパーケージが渡されます。

システムビルダー(パソコン、パーツの製造販売業者)には写真右に見える紙ケースに封入した形で納入されます。
紙ケースの赤い封紙を破ることでOSについてのMicrosoftとの契約が成立します。
細かい字がびっしり書いてありますが、それが契約書です。

つうことは、これをパソコンキットにつけて皆様に販売することになりますと、この紙ケースだけが残ることになりますねえ。
紙ケースの反対側にはシリアルb窿oーコードなどがついておりますから、捨ててしまうつうわけにもいきませんし、むむ、ちょいと難儀なことですなあ。

●OPKディスク

こういうDVDもついてきます。
(写真をお見せするつもりだったのですが、そういうことをしていいのかどうかわかりませんので、やっぱりやめておくことにいたしました)
DVD表面にOEM Preinstallation Kitと印刷してあります。
OPK版と呼ばれているディスクです。
Windowsパソコンを完成品として販売する場合には、さきほどの写真のDVDを使ってOSをインストールするのではなくて、このDVDを使ってプリインストールいたします。
むむ。
DSP版のインストールとどう違うのか、ちょいと時間ができたときにぜひとも試してみたいものです。

「エンドユーザーへの配布は禁止」と書いてあります。
この手のものがオークションに出品されたりするのだそうですねえ。
勿論契約違反です。

ということで、Windows7の正真正銘の正規版が入手できることになりましたので、そうしますと、いよいよパソコン組立キットを販売する準備をしなければなりませぬ(これはえらいことになってきてしまった)。
CPUをつくろう!第681回(2010.12.8upload)を再編集

パソコンをつくろう![第40回]
2011.6.17upload
2011.6.18再編集
前へ

目次へ戻る
ホームページトップへ戻る