KL5C80A12マイコンボードの製作
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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第50回]
●ND80Z3.5システムROMメモリマップ(2)
前回に続いて今回もND80Z3.5システムROMのメモリマップです。
今回は新マイコン独立化セット用のシステムROMです。
前回説明しましたマイコン独立化セット用のシステムROMはUSB接続型と独立型とに分けてそれぞれを27C256ROMに焼いて提供しています。
今回の新マイコン独立化セット用のシステムROMはUSB接続型と独立型のシステムをまとめて1個の27C512ROMに焼いています。
ROM名はND3U/S1Xです。
ROMの前半32KBにUSB接続型システムが入っていて後半32KBには独立型システムが入っています。
1)こちらが前半32KBに入っているUSB接続型システムです。
この部分は前回の独立化セット対応版をもとにして、新独立化セット対応にしたものです。
前回説明しました標準システムのND3ROM4Kに比較してSDカードにアクセスできることと、代わりに倍精度浮動小数点演算ができない点はマイコン独立化セットに対応のUSB接続型と同じですが、今回の新マイコン独立化セット対応のUSB接続型システムはさらにリアルタイムクロック制御(READ$、TIME$)とSDカードアクセス機能の追加(ログファイルの読み出し)を加えています。
2)こちらはROMの後半に入っている独立型のシステムです。
27C512は64KBのROMですからアドレスは0000〜FFFFになります。
しかしND80Z3.5のシステムでは前半と後半は同じROMエリア0000〜7FFFに割り当てています。
前半と後半はコマンドで切り換えて0000〜7FFFに割り当てて実行します。
上のメモリマップで前半も後半もアドレスが同じ0000〜7FFFになっているのはそのためです。
ND80Z3.5の本体ボードには27C512を実装することはできません。
このシステムROMは新マイコン独立化セットのボード上のROMソケットに実装して使います。
KL5C80A12マイコンボードの製作[第50回]
2018.12.5upload
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