2018.3.5
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る

標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
やっと(!)MYCPU80の改良型基板製作に着手しました!!





[第859回]


●TK−80回路基板

MYCPU80組立キットを発売開始しましたのは2009年9月でしたから、早いものでそれからもう8年も経ってしまいました。
その間販売を続けてきましたMYCPU80組立キットを初代としますと、今製作中のMYCPU80組立キットは2代目ということになります。
初代MYCPU80と2代目MYCPU80の大きな違いは、初代MYCPU80ではTK−80回路も本体基板上に搭載していたところを、2代目MYCPU80では本体CPU部分とTK−80回路部分を分離して2枚の基板に分けた、というところにあります。
この2代目MYCPU80組立キットの最も大きな特徴は、そのように2つに分離した本体CPU回路基板とTK−80回路基板がそれぞれ独立した基板として動作させることができ、かつその両者を接続して1個の完成したマイコンボードとすることもできることです。
CPU回路部分のみでもその巨大な基板を組み立てるというまさに究極の組立キットとしての醍醐味を十分に堪能することができて、そのうえ完成したCPU回路基板はそれ単独でも8080互換CPUとして動作することをトグルスイッチからメモリに入力したマシン語プログラムを実行することで確かめることができます。

さらにCPU回路基板とTK−80回路基板を接続すると、8080CPUボードND8080と同等のマイコンボードとして動作します。
そしてさらにさらに、TK−80回路基板のみを単独で動作させた場合、今度はなんとZ80マイコンボードND80Z3.5と同等のマイコンボードとなります。
なんとも贅沢な組立キットなのです。
その贅沢な組立キットのうち、CPU回路基板の部分については前回までのところで組立と回路の動作テストを完了しました。

次はTK−80回路基板の製作と動作の確認に入ることになりますが、組立は基本的にND80Z3.5組立キットやND8080組立キットと同じですので、その製作過程は省略して、完成写真を見ていただくことにいたします。

基板左側に見える40pinLSIはZ80です。
基板が横に細長いのは、MYCPU80本体基板との接続を考慮して、その縦方向の長さに合わせたためです。
外見の形状は異なりますが、機能動作はND80Z3.5と同じです(ただし82C55回路はありませんが、82C55増設基板を取り付ければND80Z3.5と同等になります)。

この部分の回路基板は最初に試作をしたときに大幅に回路を修正しました([第825回])。
その修正をもとにして2回目の試作を行ないました([第826回])。
そのあとでMYCPU80と接続するためのコネクタの位置などを決定して最終的に製作したのが今回のボードです。
私としては「最終的」のつもりだったのですけれど。

基板を発注する前に図面上で十分にチェックをしたはずだったのですけれど、ねえ。

なんとも情けない配線ミスがこれだけありました。
その部分の拡大写真です。



            ↑この部分はメーカーの製造ミスです。
線とランドの間の間隔はぎりぎりですがスペックに合っています。
でも、やっぱりぎりぎりというのはよくないようですねえ。
これだけミスがあるということになりますと、これはもう一度作るしかありませんでしょうねえ(とほほ)。

TTLでCPUをつくろう![第859回]

2018.3.5upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る