2011.2.19
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る

標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)

[第732回]

●デフォルトゲートウェイは必要ありませんでした

[第729回]で、Windows7はルーターなどを使わないネットワークの設定ではIPアドレスだけではなくて、デフォルトゲートウェイを「設定しなければならない」、と書きました。
デフォルトゲートウェイを設定しておかないと、そのネットワークは「識別されていないネットワーク」になってしまいます。
またデフォルトゲートウェイに指定したIPアドレスを持つコンピュータが現在そのネットワーク上に存在していない(オフラインである)ときも、そのネットワークは「識別されていないネットワーク」になってしまいます。

ところで、前回説明しましたように、Windows7はハードウェア的に同じネットワーク上にある異なるワークグループにWindows7が存在すると、ワークグループの垣根を越えて、強引にお互いがアクセスできるようにしてしまいます。
その場合に、「ネットワークと共有センター」を開いてみますと、相手のWindows7が所属するネットワークは、「識別されていないネットワーク」になります。

では、「識別されていないネットワーク」だと、共有ファイルにアクセスするのに何かの不都合があるかといいますと、特別なんらかの制約がある、ということでもなさそうです。
それならば、どうせ外部には接続しない、プライベートなネットワークなのですから、そのネットワークが「識別されないパブリックなネットワーク」にされてしまったとしても、それはそれで構わないと割り切ってしまってもいいのではないでしょうか。
まあ、最初に一度「アダプタの設定の変更」と「共有の詳細設定の変更」をしてしまったら、あとは「ネットワークと共有センター」を開くことはありませんから、「識別されていないネットワーク」にされていようといまいと、「当局は一切関知しない」つもりになりましょう。

と、ここまで書いてきまして、自分が思い違いをしていたらしいことに気が付きました。
私はどうやら「識別されない」と「認識されない」とを混同してしまっていたようです。
むむむ。
「識別」はされていないけれども、「認識」はされているようなのですよねえ。

それでは、この「識別されていない」とされる「パブリックネットワーク」とはそも何者なのでありましょうか?
はてな?
ということで、よくよく調べて見ましたら、このように書かれておりました。

なんだ。
そういうことだったのですねえ。
やっぱり書いてあることは、しっかり読まなければいけません。
だから。
デフォルトゲートウェイに指定したIPアドレスをもつコンピュータがオフラインだと、パプリックネットワークになってしまったのですねえ。
やっと納得、です。
しかしそういう理由だとしても、こういう場合に「識別されていない」とか「パプリックネットワーク」だなどと、個人ユースでは脳みそが混乱してパニックになってしまうような言葉は、できれば使わないでいただきたいものです。

ということで、やっと納得できましたから、それなら「識別されないネットワーク」でも全然大丈夫です。
気にしないでいきましょお。

あ。
「識別されていないネットワーク」(パブリックネットワーク)でも、「共有の詳細設定」は必要です。



パブリックネットワークについては「パブリック」の(v)ボタンをクリックすると、詳細設定の項目が表示されますから、そこで必要な設定を行ないます。設定を変更した場合には「変更の保存」をクリックします。
パブリックでもホームまたは社内のネットワークでも設定内容は同じです。
1)ネットワーク探索を有効にする
2)ファイルとプリンタの共有を有効にする
3)共有を有効にして…パプリックフォルダー内のファイルを読み書きできるようにする
4)40ビット暗号化または56ビット暗号化を使用するデバイスのためのファイル共有を有効にする
5)パスワード保護の共有を無効にする(ここだけ無効を選択することに注意してください)
[注意]当記事は個人の家庭内LAN(ローカルエリアネットワーク)を対象にしています。コンピュータを他人と共用する文字通りの「社内」または「公共」のネットワークについては、使用態様によりユーザー名とパスワードで管理するなどのセキュリティ対策が必要になると思います。

それではということで、あらためてDORAEMONグループのTAKESI(Windows7)のTCP/IPv4の設定のところで、デフォルトゲートウェイを空欄のままにしてみました。


識別されていないネットワーク(パブリックネットワーク)と表示されました。


しかしネットワークの表示には特に問題はありません。

NOBITAはDORAEMONグループのコンピュータ(WindowsXP)です。
TAKESIはこのコンピュータ自身です(Windows7)。
WINXPはテストの過程で一時的にNOBITAから名前を変更したもので、今はまたNOBITAに戻しました。このように消えないで残っていますが実体はもうありません。
W7_32−PCは別のワークグループ(WORKGROUP)のコンピュータですが、Windows7なのでこのようにネットワーク上に表示されますし、ふつうにアクセスできます。

NOBITA(WindowsXP)のマイネットワークから、TAKESI(Windows7)の共有フォルダtakesikyoyuを開いてみました。

全く支障無くアクセスできました。

今回はWindows7のローカルドライブの共有設定について説明する予定だったのですが、「識別されないネットワーク」について書いていましたら、時間がなくなってしまいました。
WindowsXPではフォルダの共有設定と同じようにローカルドライブも簡単に共有設定ができました。
しかしWindows7では、ローカルドライブの共有設定はフォルダの共有設定よりも面倒な手続きが必要です。
そのあたりについて、次回に説明いたします。
2011.2.19upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る