2011.1.29
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標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)

[第715回]

●なんと、ただの紙でも動きました

前回お話ししましたように、一見無地に見える、PCケースの上とか、ビジネスダイアリーの表紙の上とかでも、光学式マウスがちゃんと働いてくれる、ということを発見いたしました。
無地でも動くということならば。
それなら、こいつはどうだ。

普通の真っ白な紙で試してみました。B5のコピー用紙です。


これがテストの結果です。

なんと。ちゃんと動作してくれました。
全然飛びません。
光学式マウスの実力は、なんともすごいものであります。

●解体してみましたが…

それなのに、どうしてマウスパッドだと飛んでしまうのか、その原因を追求する過程では、解体して中を調べてみたりもいたしました。
光源の発光ダイオードが少しゆがんでいましたので、その向きを調整してみたりもしました。
どうも図柄がからんでいるのではないだろうか、と思ったのです。

しかし、何ら解決には至りませんでした。

こんな風に「フタ」を取ったまま動作させてテスト中です。

これでもちゃんと動作いたします。

ところで。
このようにしてテストをしている過程で、「あれ?」と、あることに気が付いたのであります。
実は、この2枚の写真は、ある事実を語っていたのです。
もう1枚、こちらの写真も、お見せしましょう。

おわかりになりますでしょうか。
上の3枚の写真を見比べてみてください。

どの写真も、マウスがマウスパッドの同じ位置に置いてあります。
実は。
マウスがこの位置にあるときに、決まって、飛ぶということに気が付きました。

このあたりです。

この写真の中央にある赤い縁枠模様の角のあたりにマウスが来たときに、飛びます。
むむ。
赤い?
マウスの光源は赤色発光ダイオードです。
つうことは、ひょっとして、赤色の図柄は検出できないのでは?

●ならば、こんなマウスパッドもありました

これもいただきものです。

どこのマザーボードだったかは忘れてしまいましたが、マザーボードのおまけとしてついていたマウスパッドです。
これはボールマウス専用でしょう。
露骨に赤色ベッタリです。
しかし。
飛びません。


こうなってくると、いよいよ謎なのでありますが。
それなら、ひょっとして、あの「Windows2000マウスパッド」の、そのあたりに何かキズでもついているのではあるまいか。
とも思ったのですけれど。

実は、その「Windows2000マウスパッド」は複数枚所有しているのです。
当然、交換して試してみました。
同じなのですよお。
別の「Windows2000マウスパッド」に交換してみても、やっぱり同じあたりに来ると、飛んでしまいます。
すると、これはやっぱり、図柄の微妙な何かが飛ぶ原因になっているとしか思えません。

ところが。
実は、光学式のマウスは他にも持っているのです。
安物ですけれど。
それだと、飛ばないのです。

やっぱり微妙な相性といいますか、何かがあるようです。
ただ、今回の経験からしますと、おそらく光学式マウスパッドとしましては、できれば表面はツヤ消しで、緑色〜青色系統の無地単色のものがよろしいのではありませんでしょうか。

ちなみに、ネットでマウスパッドの商品説明を見てみましたら。
たとえばこれはサンワサプライのマウスパッドの商品説明でありますが。
どの製品にも、次のような但し書きがつけてあります。

※ご使用のマウスの仕様・個体差や使用環境により、一部のマウスに対応しない場合があります。

うーん。
確かに。
PCケースの上でも、ビジネスダイアリーの表紙でも、真っ白なコピー用紙でも、それからマザーボードのおまけでついてきたボールマウス用のマウスパッドでも、まともに使えるといいますのに、Microsoft様からのいただきものの販促マウスパッドに限って、飛んでしまうというのは、世の中というのは実に皮肉なものであります。

ともあれ、今回のパソコン組立キットに同梱予定の光学式マウスにつきましては、以上のテスト結果から考えまして、おそらく「一部のマウスパッド」には対応しない場合があるかも知れませんが、概ね良好なのではありませんでしょうか。
念の為に、近日中に、安物のマウスパッドを何枚か入手して試してみるつもりではおります。

●ビジネスダイアリーでの動作テストです

いくらテストとはいえ、マウスをただぐるぐる回しているだけでは、実につまらないのですよねえ。
なんでこんなことをしていなければならないのかと。
貧乏性でありまして、ただぼんやりと、無意味に過ごすというのは、つらいのです。
いっそ、マウスのテストというのなら。
こんなことをやってみました。

パソコン組立キットに同梱予定の、問題の光学式マウスを使って、例のビジネスダイアリーをひざの上にのせて、その上で描きました。
テストですから「消しゴム」は使っておりません。
ツールも使っておりません。
え?ペジェ曲線?それじゃマウスのテストにはなりませんでしょう。
一番細い線を使って、「エンピツ」だけで、フリーハンドで描きました。
紙に鉛筆で描くのに比べて、これは実に描きにくいものです。
つい手がすべってしまいます。
でも、これだけ描いて全く飛びませんでしたから、おそらく大丈夫でありましょう。

しかし。この忙しいのにのんびりと絵なぞを描いて、一体何をやっているのでしょうかねえ。
何。君子忙中閑有り、なのですよ。

2011.1.29upload

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