標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第666回]

●MaxBlast 5ブータブルCDROMの作成

MaxBlast 5はフリーで使える優れもののバックアップツールなのですけれど、残念なことにWindows98では動いてくれません。
しかし有り難いことにMaxBlast 5にはCDROM用のブータブルイメージを作成する機能が備わっています。
それを使ってブート可能なCDROMのisoイメージファイルを作成し、それをCDROMに焼きつけることができます。
そのようにして作ったCDROMを使うと、Windowsを起動することなく、CDROMのみでMaxBlast 5を実行させることができるため、OSがWindows98でもあるいはLinuxでも勿論WindowsXPやWindows7であっても、OSには全く関係なくディスククローンを作成することができます。

今回はMaxBlast 5のブート可能なCDROMの作成について説明をいたします。
デスクトップのMaxBlastアイコンをダブルクリックしてMaxBlast5を起動します。

「ブータブルメディアの作成」をクリックするか、画面上部の赤丸をつけたアイコンをクリックするとメディア ビルダ(ブータブルイメージ作成ツール)が起動します。

MaxBlast 5 Media Builderのトップページです。

「次へ」をクリックします。

コンポーネントの選択画面です。

「セーフ版」と「完全版」が選択されている状態で「次へ」をクリックします。
「セーフ版」は「完全版」が起動しないときに使います。
「秒後に自動起動」は一度チェックを外して再度チェックしないとアクティブにできません。
念の為ここもチェックして試してみましたが、起動時にはどちらでも変わりはありませんでした。
ですからここはチェックなしで構わないと思います。

ブータブルメディアを選択します。

ISOイメージを選択して、イメージをファイルとして保存しておいてから、あらためてCDROMに焼くこともできます。
しかしここは普通は、空のCD−RをCD−RWドライブに入れて、CD−RWドライブを選択して「次へ」をクリックします。

「作成準備ができました」の画面が表示されます。

「次へ」をクリックすると、CD−Rへの書き込みが開始されます。

書込み中の画面です。


CD−Rへの書き込みが完了しました。

「OK」をクリックして作業を終了します。

●MaxBlast 5 CDROMで起動した画面です


作成したCDROMを入れたままWindowsをリブート(又は電源を一度切ってから、あらためて電源ON)すると、Windowsが起動する前にCDROMからMaxBlast 5 が起動します。
ただしBIOSの設定で起動順序をハードディスクよりも前にCDROMを指定しておく必要があります。

通常はそうなっているはずですが、メーカー製パソコンでは、そのようになっていないものもあるようです。
またマザーボードのBIOSによっても、設定方法が異なっています。
通常は起動時(白抜き文字が表示され始めたとき)に[Delete]キーを押し続けるとBIOS設定画面になります。

BOOTタブでBOOT順を
1)CDROM
2)HDD
にするかまたは
1)FDD
2)CDROM
3)HDD
にします。

ROM BIOSによって違いますから、BOOTタブが無い場合は、そのような設定をするところを捜してください。
たいていはAdvanced BIOS Featuresあたりにあると思います。
設定したら[Esc]キーでメイン画面に戻って、「Save & Exit」で「Yes」を選択します。

CDROMでMaxBlast 5が起動すると、上の画面が表示されます。
(完全版)をクリックすると、プログラムのロードが開始され、しばらくしてロードが完了すると、Windows上で起動したときと同じMaxBlast 5の初期画面が表示されます。

そこから先の作業はWindows上で起動したときのMaxBlast 5の操作と同じです。
ただ、試してみた感じでは、Windows上で実行したときの方が短時間で作業が完了するようです。

●CDROM版は実行時間が長くなります

実行中にCDROMをアクセスしている様子はありませんし、画面表示もWindows上で実行しているときよりも荒い画面なのですが、実行時間はCDROMから起動したときの方がかなり長くかかります。

Windows上で実行されるMaxBlast 5は32ビットアプリケーションだと思いますが、どうやらCDROM版は16ビットアプリケーションのようです。
Windows7上でMaxBlast 5 CDROMの中にあるbootmenu.exeを実行させてみました。

16 bit MS−DOS Subsystemと表示されたことからすると、やはりCDROM版は16ビットアプリケーションのようです。
実行時間が長くかかるのはおそらくはそのためだと思います。
2010.11.20upload

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