標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第389回]

●オーバーシュート?

前回お見せした信号波形の写真の説明で、
「かなり大きなオーバーシュート、アンダーシュートがありますが、これは回路のせいではなくて、オシロのプローブのせいです」
と書きました。

でも一晩寝てから、あらためて考えてみると。
本当にプローブのせいか?

ちょっと気になったので、この際ですから、本当にプローブのせいなのかどうか、確認してみることにしました。
いろいろ試してみたら…。
おお、こ、これは?

Hdiv=1μsの写真です。


こちらはHdiv=.1μsの写真です。

オーバーシュート、アンダーシュートがほとんど消えてしまいました。

どうやったかといいますと、こうやったのです。


前回の写真と比べてみてください。
前回はプローブのGNDを74HC238のGNDピンではなくて、基板の電源入力部に接続していました。
また信号入力もプローブに直接ではなくて、ミニクリップを使って入力していました。
今回はプローブのGNDを74HC238のGNDピンに直結し、信号入力もミニクリップからではなくて、直接プローブに入力するようにしたのです。

うう。
プローブのせいではありませんでした。
たんに、測定方法がいい加減だっただけでした(汗)。

●しかし、プローブのせいでもあったぞよぉ

これにて、一件落着ぅ…。
にしたかったのですけれど、念のため、ということで、もう一本のほうのプローブも、同じ方法で確認してみましたら…!

Hdiv=1μsの写真です。

…こ、こっちは、だめだあ!

Hdiv=.1μsの写真です。


両方ともすでにソニーテクトロの純正品ではないのですけれど、それにしてもプローブによってこれだけ差が出るとは!

先に確認したほうのプローブを良く見てみましたら、TEXASの文字が…。


かの有名なTexas Instrumentsか?
TIが半導体だけではなくて、プローブまで作っているのか?
いや、それは、怪しい。
第一TIならば、

ついているはず。

幸いにして、奇跡的に、プローブの袋が残っておりました。
そこには、下の説明書が入っていましたよ。


ふむむ。HONG KONG TEXASですと。

TIの子会社か?
URLがついていたので、訪問してみました。



おお、instrumentsの文字が、…と思ったけど、違うか。
なんでも1988年創業で、欧米中心に10年以上OEMでやってきたんですと。
んで、1997年からはプローブ専門のラインを立ち上げて、以来world−wideでじゃんじゃん売りまくっているんですと。
TIとは関係なさそうだけど、まあ、それなりのメーカーではあるようですねえ。

一方、こちらの駄目なやつ。

ノーブランドかと思ったけど、良く見たら、GOOVDOの文字が。
こっちも検索して見ましたが、なんだかよくわからない中国サイトの、これまたよくわからない文章の中にみつかっただけ。

でもでも、念のため。
あちらの(USA)、yahoo.com(yahoo.co.jpではありません)で検索をかけてみましたら。
なんだか、「ダウンロードすると危険!」なる赤い文字が(もちろん英文、だけど何て書いてあったかは忘れた)。
おおお。こわぁ。さては、中国マフィアか…?
ふむむ。クンシアヤウキニチカヨラズ。

いずれにせよ、ノーブランド品であることに、変わりはないようです。
うむむむむ。
やっぱり、プランド有りと無しとでは、違うのですよねえ。
納得。

あああ。こんなことをやっていたら、本日も、また時間が無くなってしまいました。
また次回に続きます。

2009.12.1upload

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