2011.10.14
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ワンボードマイコンをつくろう!(パソコンの原点はここから始まった) TK80ソフトコンパチブル!8080、Z80マシン語からBASICまでこれ1台でこなせます

[第125回]


●今でもCOM1は有りました!

これまで何回かWindowsマシンの232Cについて書いてきましたが、その中で「最近のWindowsパソコンには232Cコネクタが実装されていません」と書きました。
事実、以前は少なくとも1つは実装されていた9ピンDSUBコネクタは、市販のパソコンからは消えてしまいました。

だから。
「USB−232C変換ケーブルを使うしかありません」と書きましたし、私自身もそのように思い込んでおりました。

ところが。
ND80ZVのZB3BASICとWindows7マシンにインストールしたN88互換BASICとの間の232C通信の記事を書くために、昨年私が最初に組み立てたWindows7初号機でそのテストをする段になって、よくよくながめてみましたら。

あるじゃありませんか。
9ピンのDSUBコネクタが。
2010年に入手した、Windows7用のごく安価なマザーボードですのに、まだ232C用9ピンDSUBコネクタがついていたのです。

でも。
現在皆様にご紹介しておりますWindows7パソコン組立キットのマザーボードには9ピンDSUBコネクタはありません。

しかし。
ひょっとしたら。
ということで、あらためてじっくりマザーボードを調べてみましたら。

おお。
ありました。

写真中央の水色のコネクタです。
J_COM1とマーキングしてあります。
ピン数を数えてみましたら9ピンでした。

このマザーボードのメーカー(BIOSTAR)のインターネットのサイトから詳細マニュアルをダウンロードして確認してみました。

おお。間違いありません。
232Cコネクタじゃありませんか。


そういうことなら話は簡単です。
このコネクタは2.54mmピッチの10pinフラットケーブルコネクタに合いますから、手持ちのパーツを使って即席でDSUB変換コネクタを作ってしまいました。
こんな感じです。


さっそくマザーボードに取りつけて、232C通信のテストをしてみました。

ええ。
もちろん何の問題もなくCOM1ポートとして機能しました。

こういうことになりますと、ますます、皆様。量販店で販売されておりますメーカー製パソコンなどはご購入されないほうがよろしいですよお、と声を大きくして言わねばなりませぬ。
メーカー品ではおそらくこういうことはできないでありましょう。
なにしろ最近のメーカー製パソコンときましたら、(たまたま私が確認した機種だけかも知りませんけれど)232Cポートどころか、ハードディスクの増設用のSATAコネクタすら実装されていないのですから。

おっと。
そもそもそれ以前にケースを開けることすらタブーでありました。

パソコンをただのゲームマシンにせずに、DIY。男のツールにしてみたい、と思われます方は、やっぱりパソコン組立キットから入られるべきだと思いますよ。私は。

なんだか今回は、ND80ZVのテーマで語るべきところ、話のいきがかり上、Windows7パソコン組立キットの宣伝になってしまいました。

ワンボードマイコンをつくろう![第125回]
2011.10.14upload

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