新製品の紹介(プチ連載です)
周波数カウンタ組立キット
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たまにはちょいと息抜きで小品も作ってみたいものです。
簡単にチョイチョイと…。
でも、なかなかそうは簡単にはいかなくて、いつものごとく回を重ねてしまうことになるのかも…。
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[第3回]
●測定精度UPできました!
このところずっと試作品周波数カウンタの測定精度アップに腐心しておりました。
1ppmのオシレータがあるのだから、その秋月のVM39S5Gの出力を分周して周波数カウンタの1KHzに使えばいいじゃないか、という考えもないわけではないのですけれど。
せっかく4.096MHzを分周して1KHzパルスにするというアイデアを思いついたのに、それをむざむざと捨ててしまうのはいかにも残念という思いがあります。
それに秋月様は突然に販売終了されてしまわれることがあるのです。
いまのところVM39S5Gに代わるものはないようで、もしもこれを周波数カウンタのクロック源に採用して、それが突然販売終了になってしまうと、せっかくの周波数カウンタ組立キットも販売終了になってしまいます。
それでもそれしか方法がないとしましたならば、それも仕方が無いことなのですが、なろうものならば、4.096MHz水晶の線でなんとかいきたいわけでありまして。
で。
がんばってあれこれ試行錯誤しました結果。
ついに、精度UPに成功いたしました。
その写真です。
12800028と12800029を交互に表示する状態で、何時間も安定しています。
VM39S5Gの12.8MHzがカタログ通り1ppmだったとしますと、その値は±12.8Hzの範囲にあることになります。
もしもVM39S5Gの誤差が−12.8Hzだったとすれば、周波数カウンタの誤差は29−(−12.8)=40.8ですから40.8/12.8≒3ppmになります。
VM39S5Gの誤差が+12.8Hzだったとすれば、周波数カウンタの誤差は29−12.8=16.2ですから16.2/12.8≒1ppmになります。
つまりこの試作品周波数カウンタは誤差1ppm〜3ppmの精度ということになります。
もう少し追い込むこともできそうと考えていますが、今写真に写っているVM39S5Gの本当の周波数がどの程度の誤差をもった12.8MHzなのかが不明なわけですので、これ以上絞り込んでも無駄なような気がします。
それはそれとしまして。
いかがでしょうか?
自画自賛ですけれど、ちょいとすごいと思っていただけますでしょうか。
え?
何をしたのか、ですか?
それはしばらく伏せておくことにいたしましょう。
実際、まだ完全に問題を解決できたわけではありません。
上記の精度は、たまたまこの試作品周波数カウンタの現物を、現在の気温で、そして今使用している電源を使ったときの精度ですから、これがそのままいずれ供給する予定の周波数カウンタ組立キットの精度にできるというものではありません。
そこのところをどうするか、というところがまだ悩ましいところなのです。
なんとかできるか、もう少し考え中です。
ま、しかし、ここまでの精度が出ましたから、工夫によっては多分組立キットとしても10〜15ppm程度の精度のものはできるのではないかと思っています。
次回に続きます。
周波数カウンタ組立キット[第3回]
2015.9.19upload
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