2017.5.8
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第66回]


●やっと出荷が完了しました

連休もつぶして作業をしました結果、本日やっとお待ちいただいておりました皆様すべてに「マイコン独立化セット」を出荷することができました。
長い間お待たせして申し訳ありませんでした。
毎年のことなのですが、結局今年も私には連休は全然ありませんでした。
でもおかげさまでやっと肩の荷がおりて、少しほっとした気分です。

●写真を送っていただきました

最初にお送りしたお客様からは、早々と完成のご報告や疑問点についてのお問い合わせなどをいただいております。
長野県のY様からは写真を送っていただきました。
とてもきれいに撮れています。

ND80ZVに接続されています。
なるほど。
こういう接続の仕方もあるのですね。
私はマイコンボードの下に置くことばかり考えていました。
基板の向きも私が想定していたのとは全く逆です。
皆様色々工夫して楽しんでいただいているようです。
樹脂スペーサを使って、うまい具合に重ねられています。

こちらはND8080に接続したところですね。

Y様、きれいな写真をお送りいただき有難うございました。

●ZB3DOSについてのご質問

Y様からは独立化セットでのZB3DOS(CP/M互換DOS)の起動や動作について、いろいろご質問をいただきました。
まだ時間がなくてこちらで確認がとれていないものもあります。
また本日も時間がありませんので、一度に全部は紹介できません。
まずはいただいたご質問のうち、とりあえずお答えしたものの一部をご紹介します。

(質問)
PIP A:=Z:*.* を実行すると「..」も「.」もAドライブにコピーされてしまいます

(答え)
Z:がCP/MとFAT16の兼用になっているため、そうなります。
USB接続型ではCP/M側からは「..」「.」は見えませんので、そのようにはなりませんが、システムの違いということでご了解ください。

ここのところをもう少し詳しく説明します。
WindowsのFAT16、FAT32システムでのサブディレクトリには普通のファイルのほかにファイル名が..(.が2つ)と .(.が1つ)という特別なファイルが置かれます。
..はそのサブディレクトリの1つ上位の階層のディレクトリを示していて、.はそのディレクトリそのものを示します。
WindowsのコマンドプロンプトでDIRコマンドを実行すると、最初に表示されます。
従来のUSB接続型のZB3DOS(CP/M互換DOS)のZドライブ(Zディレクトリ)はWindows側に置かれていて、ZB3DOSからZドライブにアクセスしているように見えても、実はWindows側のプログラムがそれを受けてZB3DOSに返しているので、その過程で..や.はZB3DOSには送らないようにしています。

今回の独立型ZB3DOSでもZディレクトリはFAT16システムのサブディレクトリとしてSDカード内に置かれています。
従来のUSB接続型のZB3DOSと違うのは、ZB3DOSがZディレクトリにアクセスする場合でもFAT16のアクセスプログラムが使われて、直接Zディレクトリにアクセスするという点です。
そのために..も.もそのほかのファイルと同じように読み込まれるために上記のご質問のような結果になってしまいます。

ZB3DOSがZディレクトリにアクセスする場合に..や.を読まないようにすればよいのですが、なにしろプログラムサイズがもうぎりぎりのところまできていますので、そのようにするだけの余裕がないのです。
ちょっと目障りかもしれませんが、実害はありませんので、システムの違いによるもの、ということで納得していただきますようお願いいたします。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第66回]
2017.5.8upload

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