2013.8.19
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る

復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第461回]


●V−FDDアクセスLEDの回路変更

Y様からメールが届きました。
Y様にやっとE−80ミニコン試作2号機をお納めしましたので、今評価をしていただいているところです。
あ。
試作1号機は私が所有していますので、Y様にお送りしたのが2号機ということになります。

そのY様からのメールには、「フロントパネルモードのときにV−FDDアクセスLEDが点灯したままです」と書かれていました。
写真右上にあるのがV−FDDアクセスLEDです。


V−FDDアクセスLEDについては[第450回]で説明をいたしました。
V−FDDアクセスLEDはCP/Mモードで仮想FDDをアクセス中に点灯します。
パソコンのハードディスクをアクセスするときにIDEアクセスLEDが点灯するのと同じようなものです。

仮想FDDのアクセスはソフト的なものですから、V−FDDアクセスLEDもソフトウェアで点灯/消灯します。
ところがフロントパネルモードでは、起動したときにはシステムプログラムが実行されませんから、そのときの回路の状態によって、LEDが点灯したままになります。

ですけれど、もともとV−FDDはCP/Mモード以外では使いませんから、フロントパネルモードのときに点灯しても気にしないでください、ということでもいいのでは、と思っていたのですが、Y様からはやっぱり「このLEDは仮想FDDをアクセスしているとき以外は消灯させてほしい」と言われてしまいました。

実は私としてもここはできれば何とかしたかったのです。
この回路については[第451回]で説明をしました。
下の回路です。


電源ONまたはリセットのときにV−FDD出力をOFFにするには、RESET信号をCLR端子(pin1)に入れればよい、とわかってはいるのですが、それが入れられないのです。

上のV−FDD表示回路はフロントパネル基板にあるのですが、RESET信号回路はメイン基板にあるのです。
こちらがRESET回路です。


フロントパネル基板とメイン基板との間は26pinフラットケーブル2本で接続しているのですが、全部使ってしまっていてRESET信号のための空きがありません。
ですのでさきほどの回路のようにD−FF(74HC74)のCLR端子はVCCにつないでおくしかなかったのです。

もっともここにRCのパワーオンリセット回路をつけておくことはできるのですが(Y様からもその提案がありました)、そうしたとしてもリセットスイッチからはつながっていませんから、プログラムが暴走してたまたまLEDが点灯したときにリセットスイッチを押しても消灯できませんから、中途半端な回路ということになります。

どうしても、ということになりますと、上のRESET回路をV−FDDアクセスLED回路のためだけにフロントパネル基板にも搭載する、ということになってしまいます。
それは余りにみっともない話です。
そんなことをするくらいならいっそのこと、V−FDDアクセスLED回路をメイン基板に持っていったほうがスマートです。
メイン基板は配線がびっしり詰まっていますから、それをよけて回路を追加するのは大変ですが、ま、仕方がありませんでしょう。

ということで、そのようにするつもりだつたのですが。
あらためて2本のフラツトケーブルの信号をじっくりながめてみましたら、1本だけはずせるところがみつかりました。

おお。天の助け。
それなら、74HC74をフロントパネル基板に置いたまま、そのCLR端子にRESET信号をつなぐことができます。


ただそのフラットケーブル端子はコネクタを実装してしまったあとではちょっと加工がしにくい位置にありますので、とりあえずのところは下の写真のようにミノムシクリップを使って仮配線をして動作を確認しました。
こちらはメイン基板のRESET回路からSYSRESET信号を取り出しているところです。


こちらはフロントパネルのV−FDD表示回路の74HC74のCLR端子にSYSRESET信号をつないだところです。


このようにしたうえで、電源ON、RESETスイッチによってV−FDDアクセスLEDが消灯することが確認できました。
なんとか、これで一件落着です。

ところで。
上の写真にはなんだか追加の回路基板が乗っかっているように見えます。
この部分の写真は[第451回]でお見せしていますが、そのときはこうなっていました。
上の写真とは天地が逆になっています。



実はY様からのメールには、「もう1箇所直してほしいところがあります」と書かれていました。

時間がなくなってしまいましたので、そのことにつきましては、次回に書くことにいたします。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第461回]
2013.8.19upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る