ＣＰ／ＭがＴＫ－８０互換のワンボードマイコンの上で復活します
ＮＤ８０ＺⅢとＭＹＣＰＵ８０の上でＣＰ／Ｍが走ります！
［第２８３回］
●ＡＬＴＡＩＲ８８００
［第２８０回］でＩＭＳＡＩ８０８０のフロントパネル回路に使われていたユニークなチャタリング回避回路についてご紹介いたしましたが、その最後のところで、「この回路がＩＭＳＡＩ８０８０のオリジナルなのかそれともＡＬＴＡＩＲ８８００ですでに使われていた回路か、いずれであるかはわかりません」と書きました。
実はまことにお恥ずかしいミスをしておりました。
［第２８０回］を書いた時点では私はうっかり読み間違いをしてしまって、ＡＬＴＡＩＲ８８００をＡＬＴＡＩＲ８０８０であると思い込んでしまっておりました。
ＡＬＴＡＩＲ８０８０でネットを検索していたものですから、めぼしい情報が得られなかったのでした。
前回Ｙ様からいただいたメールを拝見して、初めて誤りに気が付きました（［第２８０回］はさっそく訂正いたしました）。
あらためてＡＬＴＡＩＲ８８００で検索いたしましたら、「お宝ざくざく」でありました。
そうですよねえ。
なんたって歴史に残る最初のパーソナルミニコン組立キットですものねえ。
いくらなんでも情報が少なすぎると疑問に思ってはいたのですよ。
まあ。とにかく思い込みの激しいのは今に始まったことではありませんし、この歳になってはいまさらどうしようもありませんけれどもねえ。
こちらのサイトDaves Old Computers（http://www.classiccmp.org/dunfield/）などお宝てんこもりです。
その中にＡｒｔａｉｒ８８００の資料もどっさりありました。
ＡＬＴＡＩＲ８８００ ＡＳＳＥＭＢＬＹ ＭＡＮＵＡＬ（組立説明書）です。
総ページ数１０２ページです。
想像をはるかに越えるすごいＭＡＮＵＡＬです。
ＡＬＴＡＩＲ８８００を世に送り出した開発者の情熱が、４０年近い歳月を越えて今でもそのまま伝わってくるような気がします。
ＡＬＴＡＩＲ８８００については、後になって設計に問題があったとか部品に問題があって誤動作したり動かないものがかなりあったとか、あまり芳しい評判ではなかったように言われていますが、このＭＡＮＵＡＬを見る限り、どうしてどうしてそんな粗悪品とはとても思えません。
実に見事な説明書です。
私もずっと組立キットを販売してきましたから、説明書の図版を描くのにどれほど手間がかかるかは身にしみて経験しております。
このＭＡＮＵＡＬの図版は実に労作だと思います。
世界初のパーソナルミニコン組立キットの名に恥じない立派な組立説明書です。
そしてこちらがＡＬＴＡＩＲ８８００のフロントパネル回路図（部分）です。
［第２８０回］で説明しましたユニークなチャタリング回避回路はここにありました（赤丸部分）。
おお。
この回路はＩＭＳＡＩ８０８０以前にＡＬＴＡＩＲ８８００ですでに使われていたものだったのですね。
後の評価はいろいろでありましょうけれど、私はやっぱりＡＬＴＡＩＲ８８００は世界初のパーソナルミニコン組立キットの名にふさわしいと思います。
ワンボードマイコンでＣＰ／Ｍを！［第２８３回］
２０１３．１．４ｕｐｌｏａｄ
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