マイコン独立大作戦
ROM/RAM/RTCボードの製作
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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
独立大作戦の作戦その1はCRTインターフェースボードの製作です。
作戦その2はキーボードインターフェースです。
作戦その3は、SDカードインターフェースです。
作戦その4は、ROM/RAM/RTCボードです。
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[第1回]
●プロローグ
一週間ぶりの更新になってしまいました。
何をしておったかといいますと。
今回のテーマのようなことをしておりました。
独立大作戦もなんとか一応の形が整いまして、とりあえず皆様にお届けすることができましたので、久しぶりに一息つくことができたのですけれど。
もともとのUSB接続版をがんばって作ったものですから、それと比較するとどうしても独立版は機能において劣るところが目に付いてしまいます。
そりゃあUSB接続とはいうものの、なんたってWindowsOSのもとで動作するものと、1980年代のレトロなマイコンとでは、比較するのが無理というものです。
が、しかし。
せっかく独立版として産声をあげたのですから、できるだけ機能アップを図りたいというのも人情です。
独立版を実際にさわってみて、まず第一に思ったことは、ログを保存したい、ということでした。
ホームページ上でプログラムの動作、操作などを説明するのに、現行では画面を写真に撮ってお見せするしかありません。
ここはぜひとも何とかしたいところであります。
ログを記録する媒体としては十分な容量のSDカードがありますから、それについては何の問題もありません。
しかし、ログを記録するためのバッファがありません。
せめて1セクタ分、512バイトのバッファをRAM上に設けたいところですが、もうぎりぎり一杯使ってしまっていますので、とてもその容量は確保できません。
そういうことになりますと、外部に増設RAMが欲しくなります。
増設RAMはZB3DOS(CP/M互換DOS)用にアドレス0000〜7FFFに、システムROMの裏RAMとして実装していますが、それはZB3DOSでは必要なRAMエリアですから、ログバッファとして使うことはできません。
ということで、まずはそのほかにRAMを増設することから検討を始めました。
ところが検討を始めてすぐに気が付いたのは、RTC(Real Time Clock)も必要ということでした。
現行USB接続版のログファイルは記録開始時点の月日時分を8桁で示してそれをそのままファイル名にしています。
独立版にはRTCがありませんから日時がわかりません。
そういうことになりますと、ログを記録するためには、増設RAMのほかにRTCも必須ということになります。
そういうことででさっそく設計にかかったのですが、どうせ作るのならば、ということでRAMは628128(128KB)で、ついでにROMも27C1001(128KB)が搭載できるものを目指すことになりました。
ということで、とりあえず作ってしまった試作版ROM/RAM/RTCボードです。
とりあえずは27C1001と628128が動くボードにしましたけれど、できれば27C4001(512KB)と628512(512KB)も搭載可能なものにしたいと思っています。
毎度の事ながら、思い違いやら試行錯誤やらのあとがたっぷり残る裏面であります。
ND80Z3.5に接続して動作中の写真です。
注目していただきたいのはND80Z3.5のメモリ用ソケットです。
システムROMと増設RAMのソケットが空です。
実は増設したROM/RAM/RTCボード上に置いた27C1001(そこにND80Z3.5用システムROMの中身をコピーしています)と628128が代わりに動いています。
RTCはMAXIMのDS1307を使います。
RAMの右側に見える8pinのICがDS1307です。
思いつきで後から追加したLEDがDS1307から出力される1秒パルスで点滅しています。
今回はざっとアウトラインのみを見ていただきました。
次回から少しずつ詳細を説明していく予定です。
ROM/RAM/RTCボードの製作[第1回]
2017.6.25upload
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