2023.7.2
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PICBASICコンパイラ

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まるでインタプリタ。でもコンパイラです。超カンタン超シンプルです。
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[第45回]



●LCD表示器用命令 LCC

LCCはLCD表示器に命令コード(Instruction)を送るためにPICBASICコンパイラに新しく追加した命令です。
一般のBASICにはありません。
LCD OMMANDの意味です。
書式は
LCC N
です。
Nは8ビットの数値で変数も使えます。

LCD表示器の命令コード(Instruction)です。

[出典]Sitronix Technology Co.,Ltd. ST7066 Datasheet

Entry Mode Set、Cursor or Display Shift、Function SetはPICのシステムサブルーチンで設定しているのでこの命令コードは使ってはいけません(システムがハングアップしたり表示がおかしくなります)。

下から2番目のWrite data to RAMはLCCとは別の命令を用意しています。

Read Busy flag and addressとRead data from RAMは対象外です。

一番上のClear Display(命令コード01)が前回使ったLCC 1です。
表示をクリアするとともにカーソルをホームポジション(左上隅、アドレス00)にセットします。

2番目のReturn Home(命令コード02または03)は表示をクリアしないでカーソルをホームポジションにセットします。

Display ON/OFFは表示のための設定をします。
D=1で表示オン、D=0で表示オフです。
C=1でカーソル表示オン、C=0でカーソル表示オフです。
B=1でカーソルブリンク、B=0でブリンクオフです。

Set DDRAM addressでカーソル位置を設定することができます。
LCDの表示桁位置を示すアドレスは同じ表示行の中では連続していますが行をまたぐ位置で不連続になっています(下図参照)。

[LCD表示器の表示桁位置のアドレス(16進数)]


たとえば
LCC $85
を実行するとカーソルポジションがアドレス05にセットされます。
アドレスを指定するときはビット7(最上位ビット)=1にします。
下はサンプルプログラムです。

6行で表示をクリアしてカーソルを左上隅にセットしたあと10行で’abc’を表示します。
20行でカーソルをアドレス40にセットし(命令コードはC0)’xyz’を表示します。
30行でカーソルをアドレス18にセットし(命令コードは98)’12345’を表示します。
40行でカーソルをアドレス56にセットし(命令コードはD6)’ABC’を表示します。

上のプログラムを実行したときのLCDの表示です。


PICBASICコンパイラ[第45回]
2023.7.2upload

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