2024.12.31
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る


PICBASICコンパイラ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まるでインタプリタ。でもコンパイラです。超カンタン超シンプルです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[第188回]



●PIC16F1827

このところしばらくPICBASICコンパイラから離れてPIC WRITERについて書いてきました。
PICBASICコンパイラの仕組みはWindowsパソコンにUSB接続したPICボードとターゲットのPICとをシリアル回線(ICSP、In−Circuit Serial Programming)で接続してターゲットのPICのフラッシュメモリにプログラムを書き込むというものです。
その仕組みはPIC WRITERに近いところがあるということにPICBASICコンパイラのプログラム開発をしていくなかで気がついたのがそもそものきっかけで、ついでにPIC WRITERも作ってしまおうと考えました。
当初はフラッシュメモリのサイズや機能的な問題からターゲットとしてはPIC18Fシリーズに的を絞って考えてきましたから派生的に作ることにしたPIC WRITERもPIC18Fをターゲットにしてきました。
しかしPIC WRITERについて考えていくなかでせっかく作るのだからPIC18FだけではなくてPIC16FやPIC12Fも書けたらなおよいのでは、と考え始めました。
これはちょいと悪魔の誘惑であります。
なにしろPICはやたら種類が多いのですよねえ。
しかもどういう理由からか書き込みのためのプログラムがPICによってさまざまで実にバラエティに富んでいます。
統一性がないのですよねえ。
本気でそこに首をつっこんでしまったら泥沼にはまって抜け出せなくなってしまいます。
勿論そこは考えています。
基本的には比較的安価で普通に入手できるものを当面のターゲットとすることにします。
それにしてもなんとPICの種類の多いこと。
そこで安価で入手し易いことに注目して秋月で扱っているPICについて価格が安い順に並べてみましたら。
見事に16Fがずらりと並んでしまいました。
そういうことになりますと。
やっぱりここは16Fをやるしかありませんでしょう。
ということでいずれはまた18Fの次なるターゲットについても作業を進めることとして、この辺でPIC16Fにも手を広げてみることにしました。

私が最初にさわったPICは確かPIC16F84だったと思います。
その後機能の多さとI/Oの数が魅力だったことからもっぱらPIC16F628を使うようになりました。
手元にはPIC16F84もPIC16F628もあるのでそれから始めるのが一番手っ取り早いのですが。
ちょっと訳ありでまずはPIC16F1827から取り掛かることにしました。
そのように考えた訳についてはいずれ説明をするつもりです。

下はPIC16F1827のDataSheetです。

[出典]Microchip Technology Inc.PIC16F1827 DataSheet
あらためてDataSheetをよくよく読んでみましたら、なんとCLOCKはMax32MHz!
しかも4XPLLまであるじゃありませんか。
つうことは内部クロックはMax128MHz!!
10bit ADコンバータが12チャネルというのもすごいです。

Program Memoryは4KWordsといまどきのPICに比べればちょいと少ないようですけれどマシン語(アセンブラ)中心ならば十分でありましょう。

[出典]Microchip Technology Inc.PIC16F1827 DataSheet

ちなみにこちらはPIC16F628のDataSheetです。

[出典]Microchip Technology Inc.PIC16F62X DataSheet
PIC16F628にはADコンバータはありません。
アナログコンパレータです。
ADコンバータが必要になってPIC16F1827を使い始めました。
その後に価格が逆転して(PIC16F1827<16F628!)その選択は決定的となりました。

ちなみにちなみにこちらはPIC16F84AのDataSheetです。

[出典]Microchip Technology Inc.PIC16F84A DataSheet
デジタルI/Oと8bit Timerのみですがこれでも十分な用途も多いと思います。
しかし価格はさらに逆転しています(PIC16F628<PIC16F84A)。
こうなるとPIC16F628やPIC16F84をあえて使う意味は無いように思われます。
ひょっとして昔にプログラムを作った担当者が退社してしまって、誰もPICのプログラムを書ける人がいなくなってしまったので仕方なく昔のプログラムをコピーしながら使っているとか、ネット上にあるサンプルプログラムがPIC16F84用だから、なんてちょいと悲しい理由から使われていたりして。

まま。
それはそれとしまして。
そんなこんなでPIC16F1827のためのPIC WRITERプログラムを書き始めたのでありますが。
例によってどつぼにはまってしまって年の暮れの貴重な3日間をまるまる苦闘することになったのでありました。
そのことなどについては次回以降に書くことにいたします。

本日はとうとう大晦日です。
思うことの半分もできずに終ってしまった一年でありました。
今年一年間拙文にお付き合いいただき有難うございました。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様よいお年をお迎えください。

PICBASICコンパイラ[第188回]
2024.12.31 upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る