2019.1.3
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KL5C80A12マイコンボードの製作

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KL5C80A12はZ80互換の高速高性能8ビットマイクロコントローラです。
残念なことに数年前に生産中止になってしまいました。
しかし当社ではKL5C80A12を使った組込みマイコンボードはまだ健在です。
そのKL5C80A12を使ったND80Z3.5上位互換マイコンボードの製作記事です。
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[第63回]



●KL5C80A12版システムROMの作成作業が完了しました

前回書きましたように年の暮れから昨日まで、新しいKL/86ボードに搭載するつもりだったRTC、DS1307でつまづいてしまって、無駄な時間を費やしてしまいました。
結局新しいKL/86ボードにはDS1307は搭載しないと決めたために、その後の作業はスムーズに進みました。
今日1日で新しいKL/86ボード用のシステムROMをいくつか作成しました。
それぞれ動作テストを行なって正しく動作することを確認しました。
ただそのテスト中の画面をキャプチャしてここに掲載しましても、いままでのKL/86ボードでの画面と同じものになってしまいます。
ですので今回はテスト中の画像については省略して、作成したROM名のみを以下に記します。
ROMの名前をもう少しらしいものにしたかったのですが、特にルールらしきものを設けずにいきあたりばったりでつけてきたことも影響して、意味不明に近い名前になってしまいました。
実際ネーミングに余り深い意味はありません。

1)NKUROM2C(27C256)
新しいKL/86ボード(KL5C80A12版)に標準で附属するシステムROMです。
WindowsパソコンとUSB接続して使います。
ND80Z3.5のシステムROMがベースになっています。

2)KUROM1B(27C512)
こちらも 新しいKL/86ボード(KL5C80A12版)に標準で附属するシステムROMです。
WindowsパソコンとUSB接続して使います。
当社のZBKボードのシステムROMがベースになっています。

3)SKROM1A(27C256)
独立化セット用のシステムROMです。
ND80KL/86(KL5C80A12版)の独立化セット用システムROMがベースになっています。
ND80KL/86(KL5C80A12版)では[I/O][8]のキー操作で独立化システムが起動しますが、今回の新しいKL/86ボード(KL5C80A12版)では電源ONですぐに独立化システムが起動して独立化システムのモニタ画面表示が行なわれます。

4)KU/S1A(27C512)
新独立化セット用のシステムROMです。
ND80KL/86(KL5C80A12版)の新独立化セット用システムROMがベースになっています。
ND80KL/86(KL5C80A12版)では最初に[I/O][8]のキー操作でUSB接続型のシステムが起動して、Windows上でBASIC操作等を行ないます。
そこでSA0コマンドを入力すると一旦ND80KL/86(KL5C80A12版)の7セグLED表示に戻ります。
そこで[I/O][8]のキー操作をすると新独立化システムが起動して新独立化モニタ画面に表示が行なわれます。
それ以後はUSBコマンドとSA1コマンドでUSB接続型と新独立型のシステムが切り換わります。
今回の新しいKL/86ボード(KL5C80A12版)では電源ONですぐにUSB接続型が起動します。
そこでSA0コマンドを使うと新独立化システムが起動して新独立化システムのモニタ画面表示が行なわれます。
それ以後はUSBコマンドとSA1コマンドでUSB接続型と新独立型のシステムが切り換わります。

新しいKL/86ボード(KL5C80A12版)には7セグメント表示も5×5キーもありません。
USB接続、独立化セット、新独立化セットとの接続によってのみシステムを起動させることができます。
ND80KL/86(KL5C80A12版)では上記の接続をしてシステムを起動するときは[I/O][8]のキー操作が必要ですが、新しいKL/86ボード(KL5C80A12版)では電源ONによってすぐに接続操作が自動で行なわれます。
特に独立型、新独立型の場合には、イメージとしては普通のパソコンが特別のキー操作をすることなく、電源ONでそのままシステムが起動するのと同じ感じになります。

KL5C80A12マイコンボードの製作[第63回]
2019.1.3upload

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