トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第308回]
●トランジスタロジック回路組立キットTR32
TR32は[第244回]で説明をしています。
組立キットTR32については[第244回]の説明もお読みください。
74LS32のトランジスタ版になります。
バイポーラトランジスタ2SA1015と2SC1815による2inputORゲートロジック回路です。
[第244回]に1ゲート分の回路図があります。
以下の説明の理解の助けになると思いますから下に再掲します。
組立キットTR32は74LS32と同様1枚の基板に4ゲート分の回路が載っています。
下がプリント基板(部品面)の写真です。
下はプリント基板(ハンダ面)の写真です。
部品を実装しました。
電源を接続しました。
[第295回]と同じように電源は単三乾電池3本を直列につないだ4.5Vです。
入力A、Bは10KΩでVccにプルアップしているので入力表示用の青LEDが全点灯しています。
[第296回]で書きましたように入力電圧が中間電位になるため出力ショート電流が流れています。
TR00は出力ショートに関係する2SA1015が8個あってそのため入力OPEN時には基板全体で19mA流れました。
TR32は1回路に2SA1015が3個あるので基板全体では12個とTR00よりも多いのですが出力ショートに関係するのは回路の前段部分だけなのでその部分の2SA1015はTR00と同じ8個になります。
しかし基板全体の電流は約8.5mAとTR00の半分以下です。
ショート電流が少ないのはショートに関係する2SA1015が直列になっているからだと思われます。
今回も今までのテストと同じように回路ごとに入力の組み合わせを変えてテストしました。
一番左は入力A=GND、B=GNDにしました。
00の入力です。
青LEDは2個とも消灯しています。
2入力OR回路なのでAもBも0のときだけ出力Xが0になります。
Xの状態を示す赤LEDは消灯しています。
TR00組立キットと同様TR32組立キットにも適当な長さのジャンパーケーブル10本ほどが附属します([第295回]参照)。
2番目は入力A=Vcc、B=GNDにしました。
01の入力です。
青LEDはAだけ点灯しています。
出力は1なので赤LEDは点灯しています。
3番目は入力A=GND、B=Vccにしました。
10の入力です。
青LEDはBだけ点灯しています。
出力は1なので赤LEDは点灯しています。
4番目は入力A=Vcc、B=Vccにしました。
11の入力です。
青LEDは2個とも点灯しています。
出力は1なので赤LEDは点灯しています。
全ての入力をVccまたはGNDにつないでいるため基板全体の電流は半減しました。
トランジスタでCPUをつくろう![第308回]
2021.3.1upload
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