2021.2.13
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る

トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


[第298回]



●画像が正しく表示されません(2)

前回からの続きです。
なぜ画像がゆがんでしまうのか、その原因を追求していく過程で次のことがわかってきました。

1)画像がゆがんで表示されるのは写真だけで図版や回路図では起きていない
2)2010年以前の画像ではゆがんでしまう写真はない
3)2010年の暮れにカメラを買い換えてそれ以後はCanon PowerShot A495を使って撮影を行なった

ということから、原因はおそらくCanonのコンパクトデジカメにあるらしいというところまではわかりました。
写真を撮影したときの色々な情報がExifというフォーマットで画像に埋め込まれるのだそうです。
その情報の中に画像のタテとヨコの向きの情報も含まれているのではないかと考えられます。
そうだとすると。
何らかの理由によって、ときどき本来の向きとは違う向きの情報が書き込まれてしまうのではないか。

しかし考えてみれば画像のタテとヨコの向きなんて間違えようがないじゃありませんか?
何かほかに理由があるのでは?
ネットを検索していましたらCanon様のページに行き着きました。
こちらのページです↓
https://faq.canon.jp/app/answers/detail/a_id/60862/
ページの一部をコピーして示します。

なるほど。
この機能を使うためにはカメラが横向きになっているのか縦向きになっているのかを認識できるセンサーが必要です。
上の説明は撮影した写真を見るときのものですが、カメラの向きを感知するセンサーを搭載しているのなら、ひょっとすると撮影時のカメラの向きもセンスしてそれをExif情報として写真に埋め込んでいるのかもしれません。
しかし。
上のページの下の方にある対象商品の中には「PowerShot A495」はありませんでした。



確かに回転表示の機能はありませんけれど、ひょっとするとPowerShot A495にはカメラの縦横の向きを感知するセンサーは組み込まれているのかも。
そうだとすると辻褄が合います。
センサーが組み込まれているかどうかは簡単に確認することができます。
確認のために写真を2枚撮りました。
こちらは普通に撮った写真です。


こちらはカメラを90度傾けて、写真の長辺が天地の向きになるようにして撮りました。

IEとか旧バージョンのFirefoxなどではさぼてんが横に寝ているような写真(上の写真をそのまま90度左に回転させた画像)に見えるはずです。

でも最新版のFirefoxやGoogle Chromeでは2枚目の画像は下のように見えているのではありませんか?
こちらの写真はもともとこの向きで撮影したのでその通りに見えますが。

こちらはわざわざ向きが直されてしまったので、そのために天地がへしゃげてしまっています。
じつはこの画像は上の画像をGoogle Chromeで開いてそれをPrint Screenで取り込んだものです。

こちらは旧バージョンのFirefoxでこのページを開いてそれをPrint Screenで取り込みました。

撮影時と同じ向きの画像として表示されています。

2枚の写真はカメラを下の図の向きにして撮影しました。


これでPowerShot A495にはカメラの向きを感知するセンサーが組み込まれていて、その向きの情報がExifデータとして画像に埋め込まれているらしいことが確かめられました。
そして最近のウェブブラウザはその情報を読み取って勝手に向きを変えて表示してしまうらしいということもわかりました(全く余計なことを)。
しかし。
上の写真はテストのためにわざわざカメラの向きを90度傾けて撮影したのですが、当サイトにアップした写真でそんなおかしな撮り方をしたものはありません。
全部見たままの向きの写真になるように撮っているはずです。

と。
そこまで考えてきて。
「ああ。そういうことだったか」
やっと謎が解けました。

よくよく確認してみると、おかしな向きになってしまった画像は対象物を床か机の上に置いて、三脚を立ててカメラを水平に固定して撮影した写真ばかりでした。
カメラを水平にしたといっても水準器などで正確に測ってそうしたのではありません。
大体こんなもので水平だろう、ぐらいのいいかげんなセッティングで撮影していました。
三脚に取り付けたネジの関係でどちらかというとカメラが左右の方向に傾きやすい状態になっていました。
自分ではカメラを水平にしたつもりでもたとえばカメラが少し左側に沈んでいたとすると、カメラのセンサーが「左が下、右が上」と判断してその情報を画像に組み込んでしまうのでは、と思います。

そこまでやっと合点できましたので、今後は特にカメラを水平にして撮影した画像をUPするときにはよくよく確認して、もうこのようなみっともないことのないよう十分注意するつもりです。

それにしても。
上で引用しましたCanonのサイトにありますように、撮影した写真をカメラで見るときなどにはこの機能はあれば便利かと思います。
また撮影してパソコンのハードディスクに保存した写真をフォトビューワーなどで見るときも便利だと思います。

しかし。
ウェブブラウザでこの機能は何の役に立つというのでしょう?
確かにウェブブラウザでハードディスクに置いた写真画像を見ることもできます。
しかしウェブブラウザの主たる用途はウェブページを見ることではありませんか?
ウェプページにUPした写真、画像はそのページの作成者が閲覧者にその向きで見てほしいということでUPしたもののはずです。
それを。
「画像の情報を調べましたところ、写真の向きが違っていることが判明しましたので、直してあげました」
って。

わたくしめが愚考しまするに。
それはちとやり過ぎといいますか、全く余計なことなのではありますまいか。
ねえ。

トランジスタでCPUをつくろう![第298回]
2021.2.13upload

前へ
次へ
ホームページトップへ戻る