2020.4.17
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第222回]



●REGISTER_SELECT_WR回路(1)

前回までのところで説明してきましたようにREGISTER回路は同じ回路基板を使って、その基板に別々のaiレジスタアドレス)を設定することで異なるレジスタ回路基板として使い分ける予定です。
REGISTER基板を区別する方法としてaiレジスタアドレス)とWR、RD信号とを抱き合わせにしてデータの書き込み時と読み出し時に特定のREGSTER基板のみにアクセスできるように考えます。
このようにするのはMYCPU80Bの回路をそのまま踏襲しているからです。
MYCPU80Bの回路図は[第219回]でお見せしましたが参考までに再掲します。

REGISTER_SELECT_WR回路は図の上側の回路に相当します。
図では74HC238を2個使って2つのレジスタグループのセレクトWR信号を出力しています。
2つのグループに対する出力はd3が0か1かで区別しています。
トランジスタ版MYCPU80のREGISTER_SELECT_WR回路は同じ回路基板を使って、ジャンパーピンの設定によってどちらのグループに対する出力基板かを決定します。
MYCPU80B回路では74HC238の出力に具体的なレジスタ名を割り当てています。
トランジスタ版MYCPU80のREGISTER_SELECT_WR回路の出力でもそのようにすることもできますが、とりあえずはd3=0に対してはW0〜W7出力とし、d3=1に対してはW8〜W15のナンバーを割り当てることにしました。

REGISTER_SELECT_WRの回路図です。
回路をわかりやすくするために回路図を2つに分けました。

こちらは組み合わせに必要になる信号の作成回路です。
この部分の回路は1枚の基板に1つのみ必要な回路です。

こちらが組み合わせ回路です。

入力信号の組み合わせのみが異なる4入力NAND回路です。
1枚の基板に8回路あります。
入力信号の組み合わせによってW0〜W7の信号を出力します。
出力はアクティブLです。

製作したREGISTER_SELECT_WR試作基板です。


基板裏の写真です。


部品を実装しました。


実はこの基板を作ったのはもう半年以上も前の昨年夏でした。
どうしてその基板の記事が今頃になってしまうのかといいますと、OPコードフェッチ回路基板のところでも書いたと思いますが、REGISTER回路基板を中途半端なままにしておいて、INC/DECカウンタ回路基板に進んでしまい、そこで泥沼にはまってしまったことが原因です。
結局OPコードフェッチ回路基板がやっとできて、その結果REGISTER回路基板もようやく完成したことで、やっとREGISTER_SELECT_WR回路基板の組立と動作テストに取り掛かることができました。

次回に続きます。

トランジスタでCPUをつくろう![第222回]
2020.4.17upload

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