2015.12.12
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トランジスタでCPUをつくろう!
トランジスタで8080をつくってしまおうというまさにびっくり仰天、狂気のプロジェクトです!
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見事にできましたら、もちろんTK−80モニタを乗せて、それからBASIC、CP/Mを走らせましょう!
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[第130回]


●[HC139]組立キットの製作(1)G2_回路

全体の回路図は[第114回]でお見せしていますが、まずはそのうちの下の図で丸で囲んだ回路から実装していくことにします。


74HC139はG_がアクティブ(L)のときに4本の出力のうち2ビットの入力A,Bで示される1本がLになります。
G_がHのときは全部の出力がHになります。
しかしトランジスタ版[HC139]ではG1_とG2_がともにアクティブ(L)のときに8本の出力のうち3ビットの入力A,B,Cで示される1本がLになります。
G1_とG2_がともにLであるとき以外は全部の出力がHになります。
今回はそのG1_、G2_の入力回路のうち、まず簡単なG2_のほうから作ります。

そのように少しずつ順番に作っていこうと考えたことが功を奏して、先回試作したときに見落としていたところに気が付きました。
やっぱりこのようにするべきでした。
回路図でG2_の入力部の1MΩに部品番号がないことに気が付きました。
単純に回路図を作成するときに記入するのを忘れたのかと思って基板を調べましたら、なんと基板にも配線されていませんでした。
やれやれ、です。
仕方がありませんからこの1MΩはあとから基板の裏にとりつけることにいたします。
今回は最初ですから部品点数はわずかです。
下の部品をとりつけてハンダづけをします。

[抵抗]
R40  10KΩ
R54  51KΩ
1MΩ(注1)
[シングルソケット]
P1 8pin丸ピンシングルソケット
P2 8pin丸ピンシングルソケット
[コンデンサ]
C23  100μF電解(注2)
C34  22pFセラミック
[トランジスタ]
T49  2SA1015
[LED]
L12  赤LED
(注1)上に書きましたように1MΩは上記の部品を取り付けたあとで、基板裏に取り付けます。
(注2)100μF電解コンデンサは今回の回路図にはありませんが、電源からのノイズを防ぐためのもので、部分的に組立てたらその都度テストしていきますから、最初に実装しておきます。

部品取付後の写真です。


部品取付部分の拡大写真です。


こちらは基板裏側の写真です。

100μF電解コンデンサは写真のようにリード線はカットしないでテストが済むまでそのまま残しておきます。
ここにミノムシクリップを使って+5Vを供給して動作テストをするためです。
+5VとGNDを間違わないように+側(またはGND側)にマークをつけておきます。
写真右下には追加した1MΩが見えます。

1MΩを追加したところの拡大写真です。

トランジスタ2SA1015のエミッタとR54のベース側端子に1MΩ抵抗を写真のように取り付けます。

100μF電解コンデンサのリード線に+5V電源をつないで動作テストをします。

シングルソケットのG2_にジャンパーコードを挿して、そのコードをGNDに接続するとLEDが点灯します。
GNDにつないでいたG2_の入力をGNDから離すとLEDは消灯します。
このLEDはG2_入力がLのときにだけ点灯します。

トランジスタでCPUをつくろう![第130回]
2015.12.12upload

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