2014.9.4

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MYCPU80でCP/Mを!
超巨大基板の8080互換HCMOS・CPUでCP/Mを走らせてしまおうという、なんとも狂気なプロジェクトです!


[第30回]


●結局みつからないので…

誤出力する可能性の有るregRDの回路を全てデータ取得して調べてみたのですが、相変わらずregRDが誤って出力されているにもかかわらず、それがどの回路から出力されているのか特定することはできませんでした。
というかほぼ特定していたのでありますが、痛恨の判断ミスにより見逃してしまって、そのほかのところを探していたものですから、そりゃあみつかるわけはありません。
いやあほんと、歳は取りたくないものであります。

仕方がないので虫眼鏡で基板の隅から隅までおかしなところがないか調べてみましたら、ICの端子が錆びているところがみつかりました。
犬も歩けばのたとえということもありますので、この際ということでICを外して確認してみました。
ご覧の通り、かなりひどい状態になっていました。

スルーホールのいくつかが相当に怪しい状態に見えます。

清掃してきれいにしました。

ここのスルーホールはなんとか無事だったようです。

もう一箇所ICが錆びているところをみつけました。

ここも危ないように見えるスルーホールがありますが、清掃して確認してみましたところなんとか無事でした。
さて、そういうことになりますと、あとは打つ手がありませぬ。

●最後の手段は超ローテクで

いえ。
とっておきの奥の手がありました。
電源を入れて動作させたまま、基板を少し浮かせて片方の手で支えておいて、もう片方の手で基板の裏のあちこちをベタベタとさわります。
幼稚なやり方のようですが、断線箇所やハンダ付け不良箇所を見つけたりするには、これが結構効果的なのです。

あちこちを滅多矢鱈さわっていましたら、突然LEDがわらわらと狂ったように点滅して激しく暴走しました。
おお。これは?
繰り返しそのあたりをさわると必ず暴走することが確認できました。
そこで。
指先でターゲットの範囲をしぼっていきましたら。

●とうとう発見しました

IC196のpin12が完全に断線してオープンになっていました。
前回書きました、最初に怪しいと目星をつけた、下の回路がやっぱり犯人でありました。


こちらがその断線箇所の写真です。

中央左寄りに見える丸いよごれのようなところが、実は錆びて抜けてしまったスルーホールです。
左側のジャンパ線は昨年修理したところです。
このあたりはそのとき清掃したのですが、その近くにまだ汚れたところが残っていて、そこが一年かけて腐食してしまったようです。

こちらが問題の完全に抜けてしまったスルーホール部分の拡大写真です。


断線箇所をジャンパ配線しましたところ、誤動作がなくなりました。
念のため数日間電源を入れたまま放置して、ときどきキー入力して正常に動作することを確認しました。

やっと。
修理完了です。
今回は、長かった。
その苦労もこれでやっと終りました。
何はともあれ、めでたしめでたし、であります。

のはずだったのでありますが…。
まだ終らなかったのであります。

今年の夏は天候不順で、どうやらこのまま秋になってしまいそうな気配でありますが。
私の場合、まだまだずっと、頭から湯気が出そうなホットな夏が続いておりました。

MYCPU80でCP/Mを![第30回]
2014.9.4upload

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