標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第629回]

●ND80ZV組立キットに附属するCDROMのコンテンツが決まりました

やっと附属CDROMの中身が固まりました。
そのほとんどがプログラムファイルで、それはここ半年位の間にカットアンドトライを嫌になるほど重ねて作り上げてきたものばかりです。
それらの新旧のバージョンが複数のパソコンのハードディスクに分散して存在しているものですから、それを整理して、最新のものだけを取り出してまとめ上げるのはなかなかにホネな作業なのです。
実際にまとめ上げていく過程で、すでに完了したはずの説明書の記載と食い違っているところが出て来て、説明書も修正したりしながらの作業で、けっこう手間がかかってしまいました。
まだ一部最終的に手直ししなければいけないところも残っていますが、なんとかやっと形がととのいました。
まだCDROMには焼いていませんが、CDROMにコピーするもとのフォルダはできあがりました。

CDROMの内容です。


asm80、cpp、nd80z3、ND80ZV説明書PDF、picprogram、zasmの各フォルダがあります。
zasmフォルダには、nd3game、nd3music、nd80z3romの各フォルダがあります。

asm80フォルダです。


「asm80」フォルダには、ND80ZVモニタROMのアドレス0000にあるTK80モニタプログラム、アドレス0400にあるTK80モニタプログラムと、それからTK80モニタ操作説明書記載のサンプルプログラム(sound.btk)の各ソースプログラムが入っています。
またそれらのソースプログラムを8080アセンブラ(ASM80.COM)でアセンブルして作成された、バイナリファイル、リストファイル、BTKファイルも入っています。
ASM80.COMは「nd80z3」フォルダにありますが、このフォルダにも入れてあります。

cppフォルダです。


「cpp」フォルダには、USB(HID)送信プログラムhidwr.exe、USB(HID)受信プログラムhidrd.exe、Z80BASIC+リモート接続プログラムzb3.exeの、各ソースプログラムが入っています。
またそれらのソースプログラムをBorland C++コンパイラVersion5.5でコンパイルして生成された各ファイルも入っています。
コンパイル後に作られたexeファイルは「nd80z3」フォルダにもコピーしてあります。

nd80z3フォルダです。

「nd80z3」フォルダには、ND80ZVをUSBコネクタでWindowsパソコンと接続して使う全てのプログラムやデータファイルが含まれています。
またND80ZVの接続を必要としない、アセンブラ、逆アセンブラやSBASICコンパイラも、このフォルダに入っています。
「nd80z3」フォルダをそのままハードディスクにコピーして、コマンドプロンプトの作業フォルダをコピー後の「nd80z3」フォルダにすれば、ND80ZV組立キット附属説明書にある作業は全て、そのコマンドプロンプト上で行うことができます。

ND80ZV説明書PDFフォルダです。

「ND80ZV説明書PDF」フォルダには、ND80ZV組立キットの附属説明書全部のPDFファイルがあります。
Adobe Acrobat ReaderなどのPDF閲覧ソフトウェアで閲覧したり印刷したりすることができます。

picprogramフォルダです。


「picprogram」フォルダには、ND80ZVのUSB通信、RS232C通信を行っている、PIC18F14K50アセンブラソースプログラムがあります。
またソースプログラムをMicrochip社のMPLAB IDE v8.40を使ってアセンブルしてできたファイルも入れてあります。

nd3gameフォルダです。

「nd3game」フォルダには「ND80ZV応用プログラム集」に収められているゲームプログラムの各ソースプログラムが入っています。
またそれらのソースプログラムをZ80アセンブラ(ZASM.COM)でアセンブルして作成された、バイナリファイルやリストファイル、ND80ZVにLOADするためのBTKファイルも入っています。
各BTKファイルは、使用の便を考えて、「nd80z3」フォルダにもコピーしてあります。

nd3musicフォルダです。

「nd3music」フォルダには「ND80ZV応用プログラム集」に収められている電子オルゴールプログラムのソースプログラムと曲データファイルが入っています。電子オルゴールプログラムのソースプログラムをZ80アセンブラ(ZASM.COM)でアセンブルして作成された、バイナリファイルやND80ZVにLOADするためのBTKファイルも入っています。
電子オルゴールプログラムのBTKファイルと曲データファイルは使用の便を考えて、「nd80z3」フォルダにもコピーしてあります。
[注記]上記の2つのフォルダにあるソースプログラムは、アセンブルして、ND80ZVにLOADできるBTKファイルとして「nd80z3」フォルダに入っていますから、あらためてアセンブルする必要はありません。
ユーザーが独自の工夫を加えてプログラムを作り変えたり、また一部を利用して新しいプログラムを作るときなどに利用しやすいように、という考えでソースプログラムをそのまま入れてあります。

nd80z3romフォルダです。

「nd80z3rom」フォルダにはND80ZVのモニタROMに書き込まれている、ND80Zモニタプログラム、ZB3BASICのソースプログラムがあります。
またそれらのソースプログラムをZ80アセンブラ(ZASM.COM)でアセンブルして作成された、バイナリファイルやリストファイルも入っています。

[注記]「nd80z3」フォルダに入っているプログラムやデータファイルのファイル名には、末尾にバージョンを示す数値やアルファベットがついていませんが、そのほかのフォルダにあるソースプログラムやデータファイルなどのファイル名には、末尾にバージョンを示す数値やアルファベットがついています。
これはファイル名だけでバージョンがわかるようにするためにオリジナルをそのままCDROMにコピーしたためで、ファイル名の末尾に数値、アルファベットがあるものと無いものは、ともに最終バージョンです。

●Windows7でHIDプログラムのコンパイルができません

ND80ZV組立キット附属CDROMのcppフォルダには、USB(HID)プログラムのソースファイルがあります。
HIDプログラム(hidrd.exe、hidwr.exe、zb3.exe)はBorland C++コンパイラでコンパイルしたのですが、HIDプログラムのコンパイルはなかなか簡単にはできませんでした。
そのあたりのいきさつにつきましては、[第469回]でまとめていますのでご参考に願います。

せっかくソースプログラムがついているのに、それをコンパイルしようとしたら、あれが無い、これが無い、で結局コンパイルできません、ということですと、欲求不満になって精神衛生上もよろしくありません。
そこで、またまた思い出しながら、HIDプログラムに必要なヘッダーファイルなどもソースプログラムと同じcppフォルダに置きました。
cppフォルダのプログラムはWindows98SEのMSDOSプロンプト上で、Borland C++コンパイラV5.5によってコンパイルしましたが、念の為WindowsXPでも正しくコンパイルできることを確認済みです。

む。
そういえば。
Windows7ではコンパイルはできるのだろうか?
ふと、そのように思いましたので、BorlandC++コンパイラをWindows7(32ビット版)にインストールして試してみました。
ちょいと不安だったのですが、なにごともなく無事インストールできました。
で。
さっそくコンパイルしてみましたところ。

だめじゃないの。
なんと。
「Windows.hが開けません」ですと。

んなことはないはずなのですよね。
windows.hはBorlandC++のincludeフォルダにちゃんとあるのですから。
他にもたとえばpshpack1.hも上の画面で検索しておりますように、ちゃんとあるのです。
念の為に、英字モードのコマンドプロンプトでも試してみましたが、全く同じ結果になりました。

どうもWindows7のシステムファイルとWindows.hなどのヘッダーファイルに何か食い違いがあるようです。
なんたって、BorlandC++も今や年代物ですものねえ。
Windows98の時代のコンパイラがWindows7でそのまま実行できる、などと期待するほうが間違っているのかも。
この件に関しては、いまのところ解決策は不明です。
でも、まあ、このcppフォルダに関しましては、本当のオマケのつもりですから、そういうことでご了承を願います。
cppフォルダにあるHIDプログラムは、Windows7上ではいまのところコンパイルできません。
WindowsXP上ではコンパイルできます(多分、ですけれど)。
[2010.10.10追記]
なんともお恥ずかしい初歩的なミスによるものであることが判明いたしました。
もちろん、Windows7でもちゃんとコンパイルできました。
詳細については[第632回]をお読みくださいませ(汗&恥)。[追記ここまで]

本日もUSBについて説明できませんでした。
2010.10.6upload
2010.10.10追記

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