標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第605回]

●Windows98復活劇

前回、壊れてしまったWindows98を、奥の手を使って復活させたのですけれど、その過程を書いております途中で、これは公表をはばかるちょいとヤバい方法ではないか、ということに気がつきましたので(あぶない、あぶない)。
「それは、とても書けません。さっそく、大急ぎで、全部忘れてしまいました」
と書きました。

一晩、寝ましたら。
まてよ、手続きを一部変更すれば、それほどヤバくない方法になるのでは、ということに気がつきました。
やっぱり人間は、一日一回はしっかり寝て、脳細胞をリセットさせてやらねばいけないようで。

ということで、昨日一度は全部忘れてしまったのですけれど、本日はさしさわりのないところだけ都合よく思い出しまして、さらにつじつまが合うように、一部創作をまじえまして、ことの顛末をお伝えすることにいたします。

●まずはWindows98のセットアップ

前回は、「Windows98マシンは3台あります」と書きました。
おめでたいことに、後先のことを全く考えないで、3台とも全部Celeron2.2GHz〜2.4GHzに交換してしまいました。
Windows98はCPUクロックが2GHzを超えるとセットアップできません。
こけてしまいます。
ですけれど、一度セットアップを完了してしまったら、そのあとでクロックアップしても問題はありません。

実は、普段は使っていない、古いWindows98マシンがもう1台あるのです。
こいつは古い。Celeron400MHz。

ちょいと時間がかかるけれど、こいつを使えばWindows98のセットアップは、とりあえずできます。
もっともマザーボードが違いますから、当然チップセットも何もかも違います。
ですから、こいつでセットアップしたWindows98のハードディスクを、くだんのマシンにつっこんでも、そのままでは正しく動いてはくれません。
こういう場合にWindows95では大変でした。
Windows98でも結構手間はかかります。
新しいハードウェアがみつかりました…、というのを延々と繰り返し、繰り返し、お付き合いさせられてしまいます。
まあ、それでも、最後には、無事立ち上がってくれますから、付き合うしかありません。

あっと。まだそれは先の話。
今はまだ、セットアップのための準備です。
まずは、Celeron400マシンからハードディスクを外して、そこに新しいハードディスクをつっこみます。
これから先の作業は、昔取った杵柄です。
Windows95起動ディスクをFDドライブにセットします。
ええ。
Windows95です。

その昔、起動ディスクを作成するには、フロッピィディスクが複数枚必要でした。
それをちょいと手間をかけて、1枚に収めてしまった、自作の起動ディスクです。
致命的なトラブルでWindows98がどうしようもなくなってしまったときなどには、重宝します。

で、まずFDISKをやって、それからフォーマットを、と思いましたら。
うむ?
全部で10GB?
いや、そんなはずは?

ハードディスクを確認しましたら、80GBありました。
うう。
やっぱり、時代は変わっていたのでありました。
さすがに、Windows95ではだめなのか。
どうやら80GBの容量ともなると、昔のFDISKでは認識は無理のようです。

おお。
そうだった。
Windows98は、CDROMからでもセットアップできるのだった。
それなら、そうすれば。

今度はWindows98システムディスクでスタートです。
しかし。
ちょっと待ったあ。
いきなりフォーマットはないだろうよ。
とりあえず、まともに起動できるWindows98のCドライブがあればいいのだから、80GB全部をCドライブつうのはいくらなんでももったいない話です。
そうそう。
だから、FDISKでパーテーションを切ろうとしたのでした。
むむ。しかし、Windows98システムディスクにはパーテーションを切る機能は無いようです。

でも、現在のWindows98マシンでもちゃんとパーテーションを切って使っているのもあるんだけどなあ。
はて?
どうやったんだっけ?
もう、全部見事に忘れてしまうものですから、困ったものです。

おおお。
ひょっとしたら、Windows2000か!
ビンゴ!

そこでまずは、Windows2000システムディスクで起動して、ハードディスクにパーテーションを切りました。
まあ30GBもあれば十分でしょう。残りの部分にもう1つ、35GBのパーテーションを作りました。
これでやっと準備OKです。
30GBのところにWindows98をセットアップいたしました。

●そのCドライブはうまくいきましたけれど…

Celerom400マシンでセットアップしたハードディスクを壊れてしまったWindows98マシンのCドライブとして取り付けて、もとCドライブだったハードディスクはDドライブに移動いたしました。
結果はうまくいったのですけれど…。

そうすると、マルチブートだったWindows2000もDドライブ(あれ、Eドライブになるのかな?)に移ってしまいますから、今度はWindows2000が起動できません。
このマシンにはWindowsXPもつっこんでありますから、もうドライブだらけです。
そりゃあ、WindowsXPを選択するときと同じようにして、今度はWindows2000もBIOSで選択するようにしてもよいのですけれど…。

むむむ。
そうしましたら、ちょいと乱暴なことを思いついてしまいました。

●Windowsを上書きしてしまいました

どうせ、もとのWindows98はプログラムの起動がまともにできなくなっていますから、使い物になりません。
どうやらシステムのどこかが壊れてしまったようです。
でもWindows98システムディスクのsetup.exeも実行させられなかったので、修復セットアップもできません。

でも、でも、ひょっとしたら、新しくセットアップしたWindows98ハードディスクの中のWindowsフォルダをそっくりそのまま、まるごと、壊れてしまったWindows98のWindowsフォルタに上書きしてしまったら、どうだろうか?
なんとかなってくれるのではあるまいか?

もっともこういう場合に、今起動しているWindows98自身のWindowsフォルダやシステムフォルダをCOPY元にするのはうまくありません。
仮想メモリがからんできてうまくいきません。

で。
別のWindows98マシンに、今回新しくWindows98をセットアップしたハードディスクと、壊れてしまったWindows98のハードディスクを両方とも取り付けておいて、新しいハードディスクのWindowsフォルダを古い方のハードディスクのWindowsフォルダに上書きコピーしてしまいました。

さて、結果は如何に?
不安を抱きつつ、起動してみましたら。

なんと。
直ってしまいました。
ただ、一部、システムにかなり深くかかわっているらしい、たとえばブラウザ、OperaとかNetscapeなどは、もう一度セットアップが必要でした。
その他、設定をやり直さなければならないものもある程度はありましたが、まあまあ、不幸中の幸い、だったと言えるでありましょう。

念の為に申し上げますと、こういうシステムがらみのCOPY作業にWindowsXPを使ってもうまくいかないようです。
Windows98ですと、ちゃんと完全なコピーを作成してくれるのですけれど、どうもWindowsXPは、コピーの途中で何かをやってくれてしまうようです。
ま、しかし、やっぱり早めのバックアップがなにより肝心です。
わかっちゃいるのですけれどねえ。
2010.9.8upload

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