標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第311回]

☆☆☆組立説明書の続きです。☆☆☆

●[6]INR、DCR命令回路
6−1. ICの取付け

下の表にしたがってICを取付けてハンダ付けをします。
ICには、向きがあります。 間違えないようによく注意しながら作業してください。

部品番号 部品名 ピン数
IC3 HC126 14
IC4 HC126 14
IC19 HC03 14
IC22 HC05 14
IC29 HC244 20
IC31 HC74 14
IC32 HC244 20
IC43 HC74 14
IC52 HC191 16
IC53 HC191 16
IC54 HC00 14
IC55 HC00 14
IC56 HC74 14
IC69 HC04 14
IC79-2 HC04 14
IC116 HC08 14
IC117 HC32 14


●6−2.集合抵抗の取付け

下の表にしたがって集合抵抗を取付けてハンダ付けをします。
集合抵抗には向きがあります。
向きを間違えないように注意してください。

部品番号 部品名 表示、形状
B4 1Kx8 9pin,102
B6 2.2Kx8 9pin,222
B7 2.2Kx8 9pin,222
B9 1Kx5 6pin,102
B10 1Kx5 6pin,102
B14 1Kx5 6pin,102


●6−3.抵抗の取付け

下の表にしたがって抵抗を取付けてハンダ付けをします。
抵抗の色コード表示については、T部品表のところで説明していますので、適宜参照してください。

部品番号 部品名 表示、形状
R9-3 100K 茶黒黄金
R12 100K 茶黒黄金
R13 100K 茶黒黄金
R22-2 100K 茶黒黄金
R36 100K 茶黒黄金


●6−4.発光ダイオードの取付け

下の表にしたがってLED(発光ダイオード)を取付けてハンダ付けをします。
LEDは実装密度が高くて抵抗など他のパーツと同じ文字サイズで部品番号を表示することができません。
小さい文字で番号のみを表示してあります。番号のほかに信号名も表示してありますが、略記してあるものも多いので、番号と合わせて取付け位置を確認してください。Rは赤色、Yは黄色、Gは緑色、の発光ダイオードです。
発光ダイオードには向きがあります。向きを間違えないように十分注意して取付けてください。

部品番号 信号名
11 INRregWR G
12 INRregRD Y
13 I7 R
14 I6 R
15 I5 R
16 I4 R
17 I3 R
18 I2 R
19 I1 R
20 I0 R
21 INRclk G
22 INRd/u Y
23 FregRD Y
24 S R
25 Z R
26 H R
27 P R
28 C R
29 FregWR G


●6−5.動作テスト

MYCPU80組立キットに付属しているACアダプタ型+5V電源のDCプラグを、MYCPU80基板の電源ジャック(J1)に接続して、電源本体のACプラグをACコンセントに差してください。

[注記]編集の都合で、動作テストの仕方については、「MYCPU80操作説明書」に記載していますので、そちらを参照してください。

●6−6.うまく動作しないときは

今回の作業でハンダ付けを行った個所のどこかに、ハンダ付けの不良、シヨート、ハンダの付け忘れ、あるいは部品の取付けミス(部品違い、逆差し)などがあると考えられます。
もう一度よく確認をしてみてください。
それでも解決しなかった場合は、どのような異常なのかをメールにて当社にご連絡ください。
メールを見させていただいた上で、さらにチェックしていただきたいポイントなどを、ご返事いたします。

☆☆☆以上が組立説明書からのコピーです☆☆☆

●組立作業をした部分の回路図です

今回の[6]INR、DCR命令回路の組立作業に関系する部分の回路図です。
リンクをクリックしてご覧ください。

MYCPU80回路図bX
MYCPU80回路図bP3
MYCPU80回路図bP4
MYCPU80回路図bQ1
MYCPU80回路図bQ2
MYCPU80回路図bQ3
MYCPU80回路図bQ5
MYCPU80回路図bQ7

それぞれの回路図で、青色で着色した部分が今回実装したところです。

回路図の着色について
[第308回]の[注記2]をお読みください。

●シルク図にも色をつけました

組付けが済んだ部分が一目でわかるように、シルク図にも着色しました。
今回の作業部分は青色で着色しています。
前回までの作業部分は灰色にしてあります。

シルク図をクリックすると、拡大画像を見られます。
拡大画像はサイズが大きい(約1.7MB)ので、インターネットの低速接続環境ではダウンロードに時間がかかります。ご注意ください。


●過去記事へのリンク

今回組立を完了した、[5]INR、DCR回路について説明をしている過去記事へのリンクをつけるようにしました。
回路図をご覧いただいて、「なんでこんな回路になっているんだ?」と思われたときなどには、ぜひご再読を。

08/9/5   [第58回]●いよいよ2枚目の基板の説明にかかります●最初はINR、DCR回路の説明です●INR、DCR命令のデコード回路です●INR(DCR)レジスタの回路です●SフラグとZフラグ●H(ハーフキャリー)フラグ●あれ?C(キャリー)フラグがある?
08/9/6   [第59回]●フラグレジスタの回路図です●74HC74は74LS74ではなかった!●74LS74の内部論理図です●74HC74の内部論理図です●74HC74の出力にはバッファがついている!●INR、DCR命令の回路図です●INR/DCR命令のタイミングチャートです
08/9/24  [第77回]●ついに!8080の詳細な技術資料をいただいてしまいました●INR、DCR命令でもP(パリティフラグ)が変化することがはっきりしました●INR、DCR命令はすでに説明済みでした
08/9/25  [第78回]●INR B命令のクロック毎の動作の写真です●また回路にミスがみつかりました●INRレジスタの回路図を修正します●INR、DCRの回路図も変更します●またメールで教えていただきました
08/9/26  [第79回]●INR、DCR命令のクロック毎の動作確認の準備です●LXI H命令のクロック毎の動作の写真です●MOV M,H命令のクロック毎の動作の写真です
08/9/27  [第80回]●INR M命令のクロック毎の動作の写真です●MOV A,M命令のクロック毎の動作の写真です
08/9/28  [第81回]●INR L命令のクロック毎の動作の写真です●DCR H命令のクロック毎の動作の写真です
09/1/25  [第147回]●INR/DCRレジスタを実装しました●JMP命令の回路を実装しました●ワークレジスタがおかしい…
09/1/27  [第148回]●INR命令とJNZ命令を使ったプログラム●INR命令の実行時間●JNZ命令の実行時間●プログラムの実行時間
09/2/8   [第157回]●タイマールーチンをつくりました●2.5msのタイマールーチン●2.5msタイマールーチンの説明●0.5secのタイマールーチン●タイマールーチンでのNOP命令の働き
09/6/24  [第258回]●INR、DCRのテストプログラムです●INR M、DCR Mのテスト●8080のフラグ●INR rのテスト●DCR rのテスト
09/6/25  [第259回]●INR、DCRのフラグについて●8080のパリティフラグ●パリティフラグの回路です

2009.8.20upload

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