標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第273回]

●謝辞(2)

[第271回]で、フリーのプリント基板エディタPCBEについてご紹介するとともに感謝の意を表しました。
今回の「つくるCPU」のプリント基板作成については、もしPCBEを利用することができなかったならば、多分企画倒れに終わってしまっただろうと思います。
それほど価値あるソフトだと思います。
もしプリント基板設計用のCADをお探しでしたら、ぜひ一度お試しになるようおすすめいたします。

なんですか、「説明が不充分で初心者にはわかりづらい」などという評もあるようですが、そんなことを言ってはいけません。
これだけのソフトを作るのに、どれほどの労力を要したことか。
それを無償で使わせていただけるのですから、感謝こそすれ、文句を言ったりしたらそれこそバチがあたる、というものです。
開発者の労苦に感謝するためにも、それを受ける側もそれ相応の労を厭ってはならないと思います。

とはいえ、まあ、初心者にとっては、なにごとにも、懇切丁寧な説明が欲しい、と思うのも無理からぬところです。
PCBEには一方ならぬお世話になりましたし、幸いにも「つくるCPU」の基板もやっと発注までこぎつけて、ちょっと一息つくだけのゆとりも出たところですから、いずれ近いうちに、PCBEの使い方などを具体例を用いながら説明してみたいと思っております。

●フリーの回路図エディタBSch3V

さて感謝申し上げたいソフトはもうひとつあります。
これも[第12回]で少しご紹介いたしました。
フリーの回路図エディタBSch3Vです。

BSch3Vも、プリント基板エディタPCBE同様、オートな機能は何もありません。
なんとなくエディタなどというと、適当なコマンドかパラメータを入力したら、あとはコーヒーなどを飲んでいる間に勝手にすばらしい図面を仕上げちゃってくれる、などと期待する向きもあるかも知れませんが、全然そんなことはしてくれません。
そんなことを期待しているとまったくの期待はずれに終わってしまいます。

配線もパーツも全部コツコツと自分自身で配置するしかありません。
でもですね。
たとえばORゲートとかANDゲートひとつにしても、それを図面に描くこと自体、なかなかに大変なのですよね。
なかなかきれいな形に描くっていうのは難しいものです。

BSch3Vには、TTLIC、抵抗、コンデンサ、ダイオード、トランジスタなど通常の回路の設計には困らないほどの豊富なパーツライブラリが付属しています。
ですから、大抵のパーツは自分で描かなくても、ライブラリから引っ張ってくるだけで、非常にきれいな回路図が簡単にできてしまいます。

今回の「つくるCPU」のための回路図は、各パートごとに分けて作成しましたが、なんと32ページにもなってしまいました。
これだけ膨大な回路図を作成するには、かなりの時間を必要としたことは、おわかりいただけると思います。
しかし、幸いBSch3Vの助けによって、その労力も最小限で済んだ、と思います。
BSch3Vにも、思いっきりの、感謝、です。
回路図エディタBSch3V、部品ライブラリエディタLCoVは、水魚堂さまのページで、ダウンロードできます。
水魚堂さまに感謝!です。

●参考までに、BSch3Vで作成した回路図bPです

まだ部品番号などの整理中です。
最終図面ではありません。
でもパーツ名や部品番号がほぼ埋まって、完成間近です。


●そして最終ページの回路図bR2です


まだ作業中ですけれど、ご覧いただきましたように、「つくるCPU」組立キットの名前は、「MYCPU80」に致します。
「MC80」の方がスッキリしてていいと思ったのですが、それだとMYCOMPUTERの略称になってしまいそうなので…。
2009.7.9upload

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