標準TTLだけ(!)でCPUをつくろう!(組立てキットです!)
(ホントは74HC、CMOSなんだけど…)
[第217回]

●RST命令の説明です

8080の命令の説明も、いよいよ終わりに近づいてきました。
今回はRST命令の説明です。

RST命令はなかなかに便利な、いかにも機械語の命令だなあ、という感じのするユニークな命令です。

RST命令は全部で8個あります。全部1バイトの命令です。
命令コードの一般形は次のように表されます。

11vvv111  (vvv=000〜111)

RST命令は、その命令によってCALL先アドレスが固定されている、1バイトのCALL命令です。
CALL命令は[第97回]で説明しました。
CALL命令は3バイトの命令です。
命令コードの後ろに、CALLするサブルーチンのアドレスを示す2バイトの値が続きます。

RST命令はCALL命令と全く同じ動作をします。
しかしCALL命令と違って、サブルーチンのアドレスを指定する部分がありません。
ですから、任意のアドレスにあるサブルーチンをCALLすることはできません。
あらかじめ決められた固定アドレスのサブルーチンをつねにCALLします。

下に、8個のRST命令の命令コードと、CALLするサブルーチンのアドレスを示します。

 ニーモニック    命令コード(2進数)   命令コード(16進数) サブルーチンのアドレス(2進数)  同(16進数)
 RST 0       11000111         C7           00000000 00000000     0000
 RST 1       11001111         CF           00000000 00001000     0008
 RST 2       11010111         D7           00000000 00010000     0010
 RST 3       11011111         DF           00000000 00011000     0018
 RST 4       11100111         E7           00000000 00100000     0020
 RST 5       11101111         EF           00000000 00101000     0028
 RST 6       11110111         F7           00000000 00110000     0030
 RST 7       11111111         FF           00000000 00111000     0038

本日は時間がなくなってしまいました。この続きはまた次回にいたします。
2009.5.1upload

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