2011.10.9
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ワンボードマイコンをつくろう!(パソコンの原点はここから始まった) TK80ソフトコンパチブル!8080、Z80マシン語からBASICまでこれ1台でこなせます

[第122回]


●N88互換BASIC

説明を始めます前に、前回([第121回])で説明をいたしましたハイパーターミナルにつきまして、うっかり書き忘れてしまったことに気が付きましたので、本日になりましてから追記いたしました。
セキュリティに関する事柄も含んでおりますので、まだご覧いただいてないようでしたら、ご一読くださいませ。

じつはもうあと少しハイパーターミナルを使って説明を、と思っていたのですけれど、追記しましたように、本家本元のmicrosoftさまが、ハイパーターミナルは削除してしまったほうがよい、などとおっしゃっておりますのを知りましたら、さすがに力が抜けてしまいました。
もうハイパーターミナルについて書くのは止めにいたしまして、次に進むことにいたします。

ND80ZVにつきましては、BASICを使うと非常に簡単にRS232C通信が行なえる、ということを前回説明いたしました。
それならば、Windowsの側もBASICを使えば簡単になるはずです。
昔ならばPC9801のN88BASICを使うところです。
もちろん今はPC9801の時代ではありません。

思えばPC9801もN88BASICも実に便利だったのですよねえ。
昔を知る人ならば、きっとご理解いただけることと思います。
今はWindows全盛の時代なのですけれど、しかし、あの便利だったBASIC(VBAではありませぬ)をなんとかWindowsの上で実行できないものかと、つい思ってしまいます。

有り難いことに、それがあるのです。
N88互換BASIC for Windows95です。
なんと有り難いことにフリーソフトです。
こちら(http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/prog/se055956.html)からダウンロードできます。

え?
Windows95?
ええ。名前はそうですけれど、でも、Windows7でも動きました。
Windows98SEも大丈夫です。
WindowsXPも動くらしいのですが、私のところのWindowsXPはだめでした。
セットアップでこけてしまいます。
インストーラに問題があるようです。

本日は朝から1日かけて捜したのですけれど、ことRS232Cに関しては、このN88互換BASIC以外には簡単に使えるものはみつかりませんでした。
あ。
ほかに99BASICというのもあったのですが、さっそくダウンロードして試してみたところ、何が悪いのか、全く受信してくれませんでした。

ということで、Windows上でRS232C通信プログラムを簡単に書くことができるプログラミングツールは、いまのところこのN88互換BASICが唯一無二ということになります。
いずれはEXCELのVBAなども試してみるつもりですけれど、いまは他にやらなくてはならぬことが沢山ありますから、それはちょっと先のことになりそうです。

Windows7でZB3BASIC(ND80ZV)とN88互換BASICとの間でRS232C通信のテストをしているところです。

ZB3BASICから文字「abc」を送信し、それをN88互換BASICがCOM1で受信しています。
ちょっといろいろ試行錯誤がありまして、とりあえずはCOM1(RS232Cポート)でのテストです。

じつは、最初はUSB−RS232C変換ケーブルでは通信できなかったのです。
どういうわけかN88互換BASICがUSB・シリアル変換ケーブルを認識してくれなくて、それで今日は一日あれこれ格闘していたのです。
Windows98SE上では、既存のCOMポートでも、USB・シリアル変換のポートでも、問題無く送受信できました。

あれこれやっておりましたら、知らないうちにWindows7上でも、N88互換BASICがUSB・シリアル変換ケーブルを認識するようになっておりました。

USB・シリアル変換ケーブルを使っての送受信テストです。

N88互換BASICの行番号30が”com2:”になっています。

あ。
ZB3BASICの行番号30より前の部分がスクロールして消えてしまいました。
10 PRINT ”sousin”
20 WRITE #1,”ok”
それから160、170は不要でした。
プログラム変更の過程で余計なものが残っていました。
この2行は実行されませんから削除しておくべきものです。

N88互換BASICでの送信命令はprint #1です。
受信命令はinput #1です。
こちらにも無駄がありました。
100 goto 40
にして110と120は削除すべきでした。

@まずZB3BASICから”ok”を送信します。
AN88互換BASICは受信した文字列(”ok”)を表示します。
B次にN88互換BASICからは、キーボードから入力した文字列を送信します。
CZB3BASICは受信した文字列と文字数を表示します。
DつぎにZB3BASICは受信した文字列に、その文字数を付加して送信します。
EN88互換BASICは受信した文字列を表示します。
@に戻って繰り返します。

簡単なプログラムですから、皆様ご理解いただけると思います。
BASICって、ほんとに簡単なのです。

ボーレートの設定などが必要ですが、本日は時間がなくなってしまいましたので、この続きは次回にいたします。

ワンボードマイコンをつくろう![第122回]
2011.10.9upload

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