ワンボードマイコンをつくろう!(パソコンの原点はここから始まった)
TK80ソフトコンパチブル!8080、Z80マシン語からBASICまでこれ1台でこなせます
当記事は2009年11月から「TTLでCPUをつくろう!」というタイトルの もとにほとんど毎日連載をしてきたものを再編集したものです。 2011.7.6
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☆ND80ZV組立説明書(2)
ND80ZV組立説明書の内容紹介の続きです。

[第106回]

●[23]スピーカーの製作(ND80ZV組立説明書の続きです)

TK80の応用プログラムの中にはスピーカーから音を出すものもあります。
といってもいまどきのパソコンのようなオーディオ機能とは比べ物にはなりません。
パソコンに内臓している、警告音用のビープ程度のものです。
それでもプログラムの作り方によっては、十分メロディとして認識できる程度の出力を得ることも可能です。

スピーカーは[10]でプリント基板に取り付けた3.5Φジャックに接続します([第101回]参照)。
そのためには、スピーカーと3.5Φプラグとをビニール被覆線でつなぐ必要があります。

その作業はICのハンダ付けなどよりも難しいところがあります。
以下の図と説明をよく読んでゆっくりていねいに作業してください。

(1)ビニール被覆線の皮むき
まずビニール被覆線の両端の皮むきをします。
@最初にビニール被覆線(平行コード)の両端の色の境目にニッパーかハサミで少し切れ目を入れます。



Aそのまま1〜2cm切り分けるか、指でつまんで広げます。



B先端5〜10mm程度の被覆をむきます。



ビニール被覆線の皮むきについては下の図を参考にしてください。



[図の説明]
被覆線を曲げて、背の部分に軽く切り目を入れます。
するとビニールの被覆が「曲げ」のためにひっぱられて切り目に自然に口が開いて、切り目が広がる感じになります。
この状態で少しずつ刃を深く入れながら切っていくと、芯線が見えてくるので、そこで切るのを止めます。
ビニール被覆線を少し回して、まだ切り目を入れていない部分に、同じようにして切り目を入れていきます。
それを繰り返して、被覆線の周り360度の全部に、芯線が見えるまで切り目を入れます。

あとは、被覆線の先端を指でつまんで引き抜くと、被覆の先が抜けるので、芯線を傷つけることなく、きれいに皮むきができます。

被覆をむいた線は、先にハンダをしっかりとつけておきます(これを「ハンダあげ」といいます)。
被覆線をハンダ付けする場合には、ヒゲが出ていたりして、回路のほかの部分や他方の線とショートすることがありますから、そのようなことがないように注意しながら丁寧にハンダ付けをしてください。



(2)ビニール被覆線の片方の先をスピーカーにハンダ付けする

ビニール被覆線の皮むきをした片方の端をスピーカーにハンダ付けします。
小型のスピーカーなので、+−は余り関係はありませんが、できればこのあと3.5Φプラグを取り付けるときと極性を合わせておくとよいでしょう。
この段階では被覆線のどちらの色を+、−のどちらに接続するかは自由に決めて構いません。



(3)3.5Φプラグを取り付ける

この作業は少し難しいですから、図と説明をよく見て丁寧に作業してください。

@3.5Φプラグのカバーと端子部分は、ねじ込みになっています。
 まず、端子からカバーを外します。



A次にスピーカーに取り付けた被覆線の反対側から下図のように3.5Φプラグのカバーを通します。
これを忘れてしまうと、あとからはカバーを通すことができません。忘れないようにしてください。
また通す向きを間違えないように注意してください。



B被覆線の皮をむいた先端を3.5Φプラグにハンダ付けします。
ちょっと難しいハンダ付けです。
図を良く見て、丁寧に作業してください。
3.5Φプラグの端子の長い側が−で短い側が+です。
先ほどのスピーカーに取り付けたときの+、−と合わせて取り付けた方が良いでしょう。
端子部分の面積が広いため、ちょっとハンダゴテを当てた位ではなかなかハンダがつきません。
端子のハンダ付をするあたりに見当をつけて、先にハンダをあるていどつけておくと、そこに被覆線の先端をあててハンダゴテを当てると、割りと楽にハンダが溶けてくれます。



C長いほうの端子のT字に開いている部分を、プライヤーかペンチで曲げて、ビニール被覆線を押さえます。
このとき余り強く押さえすぎて、端子の先端が+側の被覆を破ったりすると、−と+の信号がショートして音が出なくなりますから、そのようなことのないように、注意して作業をしてください。



D最後にカバーを元通りに戻せば出来あがりです。



CPUをつくろう!第627回(2010.10.4upload)を再編集

ワンボードマイコンをつくろう![第106回]
2011.7.6upload

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