2017.5.30
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第78回]


●AZTEC C

前々回に書きましたように独立版ZB3DOS(CP/M互換DOS)のCOPYコマンドの機能を当初32KBまでのファイルに限定しておりましたところを、32KB以上のファイルも扱えるように機能拡張するための作業にここ10日ほど取り組んできました。
やっとなんとかできたようで現在最後の仕上げのためのテスト中です。
そのように機能拡張することになったきっかけがAZTEC Cでした。

もう1年も前になってしまいましたが、お客様から「ASTEC CがND80Z3.5でもND8080でも動作するのですが、MYCPU80では途中でエラーになってしまいます。」というメールをいただきました。
そのときはやらなければいけない作業を山ほどかかえておりましたので、それにAZTEC Cなんてさわったこともありませんでしたので、「あとで時間ができたら確認してみます」とご返事を差し上げて、それきりになってしまっておりました。
忘れていたわけではありませんが、とても落ち着いて検証するだけの余裕がありませんでした。

それがやっと独立化セットの出荷も一段落して少し落ち着きましたので、この機会に独立化システムの評価も兼ねてその問題に当たってみることにしました。
試してみましたところ私のところのMYCPU80ではAZTEC Cも特に問題なく動きました。
もちろんND80Z3.5でもND8080でも問題はありませんでした。
この時点ではいずれもUSB接続型のZB3DOS(CP/M互換DOS)での動作確認です。
お客様にはお手持ちのMYCPU80に何かハードウェア上の問題があるのでは、というようにご返事を差し上げました。

その問題はそこまでで一応の区切りとなったのですが。
そういう経緯でせっかくさわることになりましたAZTEC Cですので、この機会に独立型のZB3DOSでも動作確認をしてみようと思ったことが、COPYコマンドの機能拡張のきっかけになりました。
動作確認のためにお客様から教えていただいたリンクからAZTEC Cをダウンロードさせていただいたのですが、たくさんあるファイルのうちのいくつかは32KBを越えるファイルだったことがその理由です。
もちろんそのすべてをコピーしなければ動作しないわけではないだろうとは思ったのですが、マニュアルも何もありませんしそんなことをあれこれ考えているよりも全部まとめてSDカードにコピーしてしまったほうが早いと考えました。

お客様から教えていただいたダウンロード先です。
下のリンクから圧縮ファイルをダウンロードできます。
www.retroarchive.org/cpm/lang/az106d.zip

こちらはUSB接続型のZB3DOS(CP/M互換DOS)での動作テストです。
マイコンボードはND80ZVです。

さいしょにCコンパイラでソースプログラムを8080アセンブラ用のソースプログラムに変換する仕組みのようです。
そこでできたオブジェクトファイルをリンカによって最終的にバイナリファイルに変換します。

作成されたTEST4.COMを実行してみました。


こちらが今回のテストのためにお客様からいただいたテストプログラム(TEST4.C)です。

#include "stdio.h"

main()
{
    printf("char %d\n", sizeof(char));
    printf("short %d\n", sizeof(short));
    printf("int %d\n", sizeof(int));
    printf("int * %d\n", sizeof(int *));
    printf("long %d\n", sizeof(long));
    printf("float %d\n", sizeof(float));
    printf("double %d\n", sizeof(double));
}

たったこれだけのプログラムですけれど最終的にマシン語になったTEST4.COMはなんと7.5KBもありました。
中身は確かに8080のマシン語らしいということがわかるだけで、何が書いてあるのかさっぱりわからぬ、解読不能なものであります。
正直なところ、なんだかなあという感想ではあります。

それはともかく、実は最初にお送りいただいたTEST4.Cをコンパイルしたところ、のっけからエラーになってしまいました。
どうやらヘッダーファイルが無いというエラーメッセージのようでしたので、お客様にその旨をお伝えして、ヘッダーファイルを送っていただきました。
上のリンクからダウンロードした中にはヘッダーファイルは含まれていません。
実はヘッダーファイルがなくてもコンパイルできるということがあとになってわかったのですが、このヘッダーファイルのためにこのあとしっかり悩むことになってしまったのでありました。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第78回]
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