2017.5.22
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第74回]


●WordStar

また何日間か間が空いてしまいました。
マイコン独立化セットの出荷が一段落してほっとしたのもつかの間で、ご購入いただいたお客様から動作確認のメールを色々いただいて、そのお問い合わせにご返事するためにこちらでも動作確認をしたりして、とてもホームページの更新にまで手が回りませんでした。
その状況は現在もまだ続いておりますので、本日も時間がありません。
少しだけで終ってしまいそうです。
手短かに書くことにいたします。

WordSterで画面表示が崩れてしまって使えません、というご連絡をいただきました。
確かに崩れてしまいます。

これは以前USB接続型でも同じことを経験しました。
当初のオリジナルがどういうものだったのかはわかりませんが、どうもネット上からダウンロードできるWordSterは特定の表示端末に依存しているバージョンのようです。
=と他の記号を組み合わせることで画面表示の特殊効果を行なわせるようです。
USB接続型ではできるだけそのようなものにも合わせるようにしたのですけれど、独立型ではそれには対応しないことにしました。
そうするにはメモリが足りないということもありますし、とてもそこまでしている時間がありません。
ドキュメントの作成、編集にはWindows上で簡単に行なえるツールが沢山ありますから、今更8ビットCPUでそれをやることにはそれほど意味はないと思います。
そういうことでご了承いただきますようお願いいたします。

●FORTRAN80

もう随分前に、ND8080とMYCPU80でFORTRAN80が走りません、というご連絡をいただきました。
そのときは落ち着いて検証しているだけの時間がなくて、そのままになっていました。
今回、マイコン独立化セットを作った機会に、あらためて検証してみました。

FORTRAN80については「ワンボードマイコンでCP/Mを![第168回]」で書いています。
もうすっかり忘れてしまいましたので、それに続く回も読み直して同じようにして試してみました。





ND80ZV(ND80Z3.5)については独立化セットでもFORTRAN80の正常動作が確認できました。
ところが…。

●ND8080、MYCPU80ではFORTRAN80は使えません

これはND8080の独立化セットでの動作テストです。


F80の入力でブレークしてレジスタダンプが表示されてしまいました。
たまたま以前にFORTRAN80の動作を解析するために逆アセンブルしたときのリストが残っていましたので、確認してみましたところ、FORTRAN80では相対ジャンプ命令(JR)が多用されていることがわかりました。
JRはZ80で追加された命令で8080にはありません。
8080では未定義コードですから、そこで暴走してしまった結果が上の画面になりました。
あるいは8080で実行できるバージョンもあったのかも知れませんが、インターネット上でダウンロードできるバージョンはZ80用のようです。
なおお客様からいただいたUSB接続型のND8080で行なったときのご連絡では上の画面と全く同じ結果でした。
一方USB接続型のMYCPU80でのテストでは上の結果とは異なって完全にCPUが暴走状態になったとのことでした。
MYCPU80は8080の命令については互換ですが、未定義の命令については互換ではありません(ロジックとして定義していませんから、大抵は暴走することになると思います)。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第74回]
2017.5.22upload

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