マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
[総合第116回]
●CLOSEL
前回「新マイコン独立化セット」ほかの発売開始のご案内をいたしましたところ、さっそくユーザーの皆様からご注文をいただき、特に「新マイコン独立化セット」につきましては、用意しておりましたプリント基板は2日間でほとんど完売です。
さっそくご注文をいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
現在必要部品の手配にかかっております。
説明書の作成作業にもかからなければいけないのですが、その前にもう少し機能の拡充をしたいところがありますので、そちらから先に作業にかかることにいたしました。
まずは、CLOSELコマンドの実装です。
これはUSB接続型の/CLOSEコマンド相当のコマンドです。
独立型でのログファイルはZB3BASICの起動時に、その時点の月日時分をファイル名としてオープンします。
とりあえず作成済みの機能ではMONコマンドでZB3BASICを終了してND80Zモニタに戻るときにクローズします。
ところでTYPEコマンドを用意したそもそもの目的はログファイルを開いて読めるようにすることでした。
過去のログファイルについては何の問題もありません。
しかし今記録中のログファイルを読みたいときは?
どうすればよいのでしょう。
なぜそういうことを考えたかといいますと。
USB接続型の場合、ページモードを使うと、スクロールアップして画面の上から見えなくなってしまった表示を戻して見ることができます。
独立型でもページモードを実装することも検討したのですが、表示がさらに遅くなってしまうため見送らざるを得ませんでした。
もともとページモードはログファイル作成と同じような機能になっています。
ページモードは実現できないけれどログファイルの作成はできます。
ならば現在記録中のログの前のほうを見ればページモードに近い動作になるのでは、と考えました。
しかし、今記録中のログファイルを開くことには無理があります。
ということで、その目的のために、今オープンしていて記録中のファイルをクローズするためのコマンドとしてCLOSELを新たに作りました。
実際の操作例です。
ZB3BASICを起動して、適当な作業をしました。
そのあとDIRLコマンドでログディレクトリの内容を確認しました。
最後に表示されている11012138.LOGが現在記録中のログファイルです。
11月1日21時38分にオープンされたログファイルです。
ここでCLOSELを実行しました。
現在記録中のログファイルがクローズされて、新たに11012144.LOGがオープンされました。
それを確かめるためにもう一度DIRLを実行しました。
11012144.LOGが追加されています。
これは現在記録中のログファイルです。
さきほどクローズした11012138.LOGをTYPEコマンドで開いてみました。
最初の画像の表示と同じ内容が記録されていることが確認できます。
ページモードに比べると操作性に劣りますが、こうすることでとにかく少し前に行なった操作や表示を再度確認することができます。
[注記]
CLOSELを実行するとルートディレクトリがカレントディレクトリになります(DIRコマンドを実行したあとの状態)。
そのため、上の実行例のように、TYPEコマンドでログファイルを開きたいときは、もう一度DIRLを実行してLOGディレクトリをカレントディレクトリにしておく必要があります。
CLOSELを実行する前にDIRLを実行する必要はありません。
CLOSELはZB3BASICのコマンド入力待ちのときならどの時点でも実行可能です。
カレントディレクトリは現在アクセス可能なディレクトリという意味です。
[注記ここまで]
ログの最後まで表示させました。
ログはCLOSELを実行したところまでで終っています。
TYPEコマンドが終了すると
*END
が表示されます。
ここまでてログファイルをCLOSEしてTYPEで開いてみるという使い方については終わりなのですが、USB接続型と独立型をソフトウェアで切り換えることによって、さらに進んだログファイルの扱い方ができます。
上の画面の最後のところでUSB接続型に切り換えるために
JP 8007
を実行しました。
今はテストなので仮に8007に切り換えプログラムを置いていますが、最終的にはコマンドにして実装するつもりです。
こちらが独立型から制御が移ったUSB接続型の画面です。
独立型で使っていたSDカードをそのままREAD、WRITEできます。
これは便利だと思います。
こちら(USB接続型)でもDIRLでログディレクトリを開きました。
ここでTYPEコマンドを使ってログファイルを開くことも勿論できます。
しかしここでは/COPYコマンドでさきほどのログファイル11012138.LOGをハードディスクの現在のフォルダ(ND80Z3)にコピーしました。
Windowsのハードディスクにコピーしたログファイルはメモ帳などで開くことができます。
下はメモ帳で開いた11012138.LOGの内容です。
>dirZ . LOG . A .VFD B .VFD C .VFD D .VFD SQRTEST .TXT SZCCP1F .BIN SZCOPY1A.BIN SZINIT1D.BIN SZBDOS2G.BIN SZBDS2C .BIN RAM128T3.BIN RAM512T3.BIN COLORT5 .TXT 1MROMT2 .BIN 4MROMT2 .BIN 4MROMT3 .BIN BKCOPY .BIN CHRTEST1.TXT CHRT1 .BIN CHRT2 .BIN CHRT3 .TXT FEDC .BIN CHRT2 .TXT COPYT1 .TXT COPYWT1T.TXT TYPET5 .BIN >load sqrtest.txt8004-805F >runa=0 sqr(a)=0 a=1 sqr(a)=1 a=2 sqr(a)=1.41421 a=3 sqr(a)=1.73205 a=4 sqr(a)=2 a=5 sqr(a)=2.23607 a=6 sqr(a)=2.44949 a=7 sqr(a)=2.64575 a=8 sqr(a)=2.82843 a=9 sqr(a)=3 a=10 sqr(a)=3.16228 end >dirl10091748.LOG 10091810.LOG 10092004.LOG 10092014.LOG 10092020.LO G 10100829.LOG 10131845.LOG 10150851.LOG 10150906.LOG 10150908.LO G 10150943.LOG 10151747.LOG 10152323.LOG 10171036.LOG 10171049.LO G 10171052.LOG 10171255.LOG 10171258.LOG 10181053.LOG 10182113.LO G 10192219.LOG 10192237.LOG 10201708.LOG 10201719.LOG 10202150.LO G 10202208.LOG 1020220H.LOG 10202212.LOG 10202354.LOG 10202355.LO G 10210840.LOG 10210846.LOG 10231518.LOG 10231525.LOG 10231615.LO G 10232218.LOG 10232239.LOG 10300849.LOG 10300930.LOG 10300948.LO G 10300955.LOG 10301000.LOG 10301031.LOG 10301037.LOG 10301513.LO G 10310930.LOG 10310931.LOG 10311012.LOG 10311026.LOG 10311038.LO G 10311421.LOG 10311531.LOG 10311736.LOG 10311737.LOG 10311743.LO G 10311750.LOG 11011041.LOG 11011118.LOG 11011140.LOG 11011424.LO G 11011453.LOG 11011534.LOG 11012138.LOG >closel |
自画自賛といいますか、手前味噌ですけれど、旧バージョンの独立化セットに比べて使い勝手が飛躍的に向上したと思います。
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第116回]
2017.11.2upload
2017.11.3[注記]を追加しました
前へ
次へ
ホームページトップへ戻る