2017.10.10
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マイコン独立大作戦
CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作

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WindowsパソコンにUSB接続して使う現行方式はそれなりに便利ではありますが、ときとしてWindows
のしがらみから開放されて、小さいながらも独立した一個のパソコンとして機能したいと思うこともあります。
昔はそれが普通のことだったのですが、安価なCRTディスプレイが生産中止となって久しい今日ではそれ
は叶わぬことと諦めていたのですが…。
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[総合第104回]


●27C256の1番ピンについて

前回は書込用テストソケットの3番ピンにつながるディップスイッチについて書きました。
下は前回お見せしたROM/RAM/RTCボードの回路図です。

回路図では3番ピンになっていますが27C512、27C256は28ピンのROMですから、それが1番ピンになります。
ディップスイッチを二重につけるというチョンボをやってしまったのですが、このディップスイッチそのものは必要なものです。
27C512の場合にはA15を接続しますが、27C256の場合には+5Vにします。
27C256の場合には1番ピンはVPP端子ですから、READのときには必要のない端子のように思えます。
READのときにはVPP(+12V)を与えたりしませんから、そこにA15がつながっていてもいいじゃないの、という気がしてしまいます。
そのようにできれば1番ピンにはディップスイッチそのものが不要になります。
ですけれど。
27C256の1番ピンは+5Vにしておかなければならない、という考えがずっと昔からあって、そのように配線してきました。

ところが。
前回の27C512のテストをやっていて、うまく動作しないので途中で27C256と差し換えたりしながらあれこれ確認をしていたのですが。
ふと気が付いたら、ディップスイッチの設定を27C512のままにしていました。
1番ピンにA15がつながっています。
システムROMのアドレスは0000〜7FFFですからA15は常にL(0V)になります。
あれ?
1番ピンが0Vなのに、27C256がちゃんと動作してる?


27C256とディップスイッチの部分を大きく撮りました。


いやいやいや。
そんなはずはない…はず。
そういえば確かどこかで…。

[総合第101回]にありました。

[出典]National Semiconductor社NM27C256DATASHEET

やっぱりREADのときはVPP端子(1番ピン)はVcc(+5V)になっています。
このデータはNS(National Semiconductor)のNM27C256のものです。
あれ。
上の写真はNM27C256ではない?
おお。
AM27C256です。
ということは、ひょっとすると。

AM27C256はAMDのROMでした。


こちらがAM27C256のモード表です。

[出典]Advanced Micro Devices,Inc. AM27C256Datasheet

ReadのときはVppはX(HでもLでもよい)になっています。
なるほど。
さすがAMDです。
しかしAM27C256の場合はよいとしても、私の記憶では一般的には27C256の1pinは+5Vにしておくということだったはずですので、ここは昔からの掟に従って+5Vにしておくことにいたします。

CRT/VGAIF+KEYIF+SDCARDIFボードの製作[総合第104回]
2017.10.10upload

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