2013.8.5
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第452回]


●OSを選択してシステムを起動

ここしばらくはE−80プロジェクトについて書いています。
やっとE−80ミニコン試作版の動作テストが完了して、今Y様にお送りするための説明文をまとめているところです。
その合間を利用して、このところ行なってきましたE−80ミニコン試作版の動作テストの内容や、ソフトウェアの作成などについて少しずつ書いていくつもりです。

前回はVFDD表示LED回路の変更作業について書きました。
今回は、最後まで残っておりましたOSの起動選択について説明をします。
ここはちょいと面倒なところで、どのようにして切り抜けるか、最後まで迷っていたところです。

E−80ミニコンはND80ZV(ND80Z3.5)用のZB3DOS(CP/M互換DOS)と基本的には同じソフトを搭載することになっています。
しかしソフトウェアの起動の仕方はND80ZV(ND80Z3.5)とは異なっています。
ND80ZV(ND80Z3.5)では最初はND80Zマシン語モニタプログラムで起動します。
TK−80と同じようにボード上のキーボードから入力してボード上の8桁の7セグメントLEDに表示する機能です。
次にWindowsパソコンとUSB接続して、[I/O][8]とキー操作することでZB3BASICモードになります。
さらにZB3DOS(CP/M互換DOS)セットを増設した場合には、/CPMコマンドを入力することで、CP/M互換モードにエントリします。

一方E−80ミニコンには、(1)フロントパネルモード(2)ZB3BASICモード(3)CP/M互換モードの3つのモード機能があります。
そしてそのモードの切り換えはボード背面のディップスイッチで行ないます。
ディップスイッチの写真です。


4bitのディップスイッチのうちbP、bQをモード選択に使います。
bR、bSはCPUクロック周波数の指定に使います。
bP、bQがどちらもON(押し下げ)のとき、フロントパネルモードになります。
bPがON、bQがOFF(上の写真の設定)のときZB3BASICが起動します。
そしてここがND80ZV(ND80Z3.5)と異なっているところなのですが、bP、bQがどちらもOFFのときは、いきなりCP/M互換モードになります。
このディップスイッチによるモードの選択は電源投入時またはシステムリセットスイッチ押し下げ時のみ有効です。

ところで。
前にも少し書きましたように、E−80ミニコンにはROMはありません。
RAMのみを搭載しています。
ND80ZV(ND80Z3.5)ではマシン語モニタプログラムとZB3BASICプログラムはROMに入っていますが、E−80ミニコンではCP/M互換DOSと同じように、ZB3BASICプログラムもWindowsパソコンにUSB接続して、そこからRAMにロードします。
おお。
ROMなしでどうやってロードするのか、というあたりも説明する予定で、説明できないままでずっときてしまっています。
その件につきましては、もう少し先になってしまいます。
今しばらくお待ちください。

それでそのモードの選択をするためのディップスイッチの設定を読み込まなければいけません。
CPUクロックは、これはもう100%ハードウェアの範疇ですから、ディップスイッチのbR、bSはロジック回路にのみつながっています。
しかしモード選択のためのbP、bQはローダーになるかWindows側のソフトになるかは思案するとして、いずれにせよソフトウェアで読み込める形にしなければなりません。
理屈から考えて、この選択はCPUの関与よりも前の段階になりそうです。

その仕組みを説明するための準備として、まずは回路図について。
ディップスイッチ周りの回路図は[第448回]の(4)クロック回路にありますが、その部分のみを切り取って下に示します。

ここまで書いてきて、回路図の間違いに気が付きました。
あれえ、ということで基板の配線を確認してみましたら、なんと配線も間違っていることが、今頃になってわかりました。

74HC139のpin10から「CP/M」が出力されていますが、これはpin9からの間違いでした。

本日は時間がなくなってしまいました。
続きは次回にいたします。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第452回]
2013.8.5upload

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