2012.6.25
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復活!CP/M ワンボードマイコンでCP/Mを!
CP/MがTK−80互換のワンボードマイコンの上で復活します
ND80ZVとMYCPU80の上でCP/Mが走ります

[第157回]


●MBASIC

この週末は、ホームページの更新ができませんでした。
4日ぶりの更新です。

一体何をしていたのだ?
と申しますと、そりゃあもう大変だったのです。
また、例によりまして、つい悪魔のささやきに乗せられてしまいましたものですから。

前回書きましたように、CP/M互換DOSシステムもプロトタイプであります仮RAMディスク版がようやく完成しまして、続いていよいよ本番の仮想FDD版の作業に取り組んでおります。
その仮想FDD版につきましても、実は基本的な部分はもう出来ておりまして、これからその検証作業にかかります、ということを書きました。

今までと同じように、テストプログラムを走らせながら動作確認を進めて行くという段取りだったのでありますが。

最初にはCP/M2.2に対しての検証作業を行ないました。
続いてCP/M互換DOS(仮RAMディスク版)での検証作業を行ないました。
今回また同じ検証作業を、CP/M互換DOS(仮想FDD版)に対して行なうということになりますと、同じことを3回も繰り返すことになります。
もういい加減飽きてきてしまいます。

何かもうちっとましなことをしてみたい…。
で。
耳元で、悪魔のささやき声が聞こえてしまったのでありますね。

ほら。
あれがあるじゃないの。
あれが。

むむ。
あれか。
そりゃあいいけれど。
あれは、さすがに、まだ早いのでは…。

おそらく、CP/Mを入手された方が最初にやってみたいと思われるのは、それなのではありませんでしょうか?
そう。
Microsoft製CP/M版MBASICです。

何でもインターネットからダウンロードできるらしい、という情報はもう半年近く前につかんでおりました。
しかし。
MBASICはフリーソフトではありませんでしょう。
そういうものをダウンロードして使ってしまってよいものか、とちょっと気後れするのでありますが。

ま。
いまどきの音楽ダウンロードなどとは違って、Microsoft様もいまごろこんな時代遅れのものに目くじらをお立てになりはしませんでしょう。
個人として使う分には大目に見ていただけるのでは、ということで有り難く勝手にダウンロードさせていただきました。

もちろん再配布などとんでもないことでありますから、ご興味がおありの方は各自で自己責任でおやりいただきますようお願いいたします。

そのうちサイトも消滅してしまうかも知れません。
私はこちらのサイト(http://www.retroarchive.org/cpm/lang/lang.htm)からダウンロードさせていただきました(実は、もう今年の2月ごろにこのサイトを見つけて、とっくにダウンロード済みなのでありました)。

ちょっと下に行ったところに、Mbasic.comがあります。
それをクリックするとダウンロードできます。

さて、そのようにして、もう何ヶ月も前にダウンロードしておいたMbasic.comをいよいよ試してみるときが来ました。
年甲斐も無くなんだかわくわくしてしまいます。

さっそく試してみたのでありますが…。
駄目。
全く反応なし。
タイトルすらも表示してくれません。

おおお。
駄目じゃないの。
かくして、週末の3日間というもの、早朝から深夜まで、目を血走らせて苦闘することになってしまったのでありました。

デバッグをしようにも、なにしろ作ったばかりのフルRAMシステムですから、今までのように既存のND80ZVのデバッグツールをそのまま使うことはできません。
それだけではなくて、仮想FDDシステムでもあるのですから、事態はさらに混沌として、もう見事に泥沼状態であります。

デバッグのために、まずはツールを作ることから始まって、それが出来てから、なぜ動いてくれないのかというあたりの解明にとりかかるという、なんとももどかしくて何をやっているのか自分でもよくわからない3日間でありました。

が。しかし。
苦闘しておりますうちに、少しずつ霧が晴れてきて、だんだんとこんがらがった糸がほぐれてまいります。

そして。
ついに。
出来てしまいました。

MBASICのオープニングメッセージです。



出来たばかりのCP/M互換DOS(仮想FDD版)の上で、MBASICが起動しました。

簡単なプログラムを入力して、実行させてみました。



いやあ。
我ながら、感動です。

今晩は、金麦で乾杯!です。

ワンボードマイコンでCP/Mを![第157回]
2012.6.25upload

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